【北海道コンサドーレ札幌】試合結果を分析!壮絶な打ち合い【J1リーグ2023第6節(VS.川崎フロンターレ)】

こんにちは、もちょです。

今回は「北海道コンサドーレ札幌VS.川崎フロンターレ(J1第6節)」の分析です!

5、6年ぶりに札幌ドームで観戦してきました!

※試合前の練習風景

7得点も生まれた試合を生で観戦できて良かったです。

最後は川崎の修正力の高さを見せつけられましたが…

この記事ではサッカー観戦の初心者さんでもわかりやすいようにコンサドーレがどんな戦略を立て、どんな戦術を駆使して戦ったのかをご紹介します!

さらに、今節では何が起こっていたのか?などをトピックにして、具体的にそれが起こったシーンを例に解説しようと思います。

最後には私見として、個人的MOMやちょっとばかし改善して欲しい選手についての紹介もしていますので、ぜひ読んでいってください!

コンサドーレの試合をより深く楽しむためのお手伝いが出来たらと思います。

前回(第2節から5節まとめ)の記事はこちら。

 

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初めに

皆さんはサッカーを観戦する際に、どんなことを楽しみに観戦するでしょうか?

自分の応援するチームの勝利や自分の好きな選手の活躍はもちろん、スタジアムの雰囲気が好きでサッカーはそこまでだけどホームスタジアムには足を運ぶ、という方も多いと思います。

しかし、近年はチームとしての戦略や戦術をしっかり用意して試合に臨むチーム、監督が増えてきています。

そんなチームとしての戦略や、実際に選手たちが行っている戦術を少し知っておくだけで、試合内容をより楽しめると思います。

さらに、それが自分の応援しているチームのことだと、ワクワクしませんか?

そこでサッカー視聴歴11年の僕が、自分の地元チームでもある「北海道コンサドーレ札幌」のJリーグの試合結果を毎節、分析していこうと思います。

コンサドーレの戦略と戦術を知っていれば、試合観戦の際により深く、楽しく応援することが出来ると思います。

前回(第2節から5節まとめ)の記事はこちら。

コンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

初心者さんに向けて

※サッカーにある程度精通してるよ!という方は飛ばしてください。

2022シーズン第10節の記事でサッカー視聴、観戦の初心者さん向けに、ここから出てくるサッカー用語をザックリと説明していますので、参考にしてください。

 

戦略と戦術について

これから、戦略と戦術という側面から話を進めていくにあたって、意味の整理と僕なりに戦略と戦術の意味をサッカーに置き換えたものを2022シーズン第10節の記事で紹介しています。

こういう考えで語っているよ、ということが分かると思いますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

VS.川崎フロンターレ

スターティングメンバー

前々節から上手くいっている、浅野選手と小柏選手の2トップ継続!

青木選手が久しぶりのスタメンです。

宮澤キャプテンがベンチにもいないのが気になるところ。

 

今節の戦略と戦術

戦略

第10節の記事でも説明していますが、戦略とは勝利のために試合前から練っておく相手への対策や攻撃の仕方、守備の仕方などなどです。

なので、当然試合中に変えることもありますし、相手によっては戦略がハマってそのまま押し切れちゃうなんてこともあると思います。

皆さんも知っての通り、コンサドーレはポゼッションを高め、相手に攻撃の機会を与えないことで守備の時間を少なくする“攻撃は最大の防御”を基本的な考え方としています。

相手によって多少変えることはあるんでしょうが、コンサドーレの戦略のベースは毎試合これですね。

今節はスタメン的にも、初期のフォーメーションがどうなるのかと気になりましたよね。

4バックでは?という予想もある中、実際どうだったかというと初期フォーメーションは4バックでした。

しかし、これは特に新しいものというわけではありません。

いつも攻撃時に宮澤選手が1つ下りて4枚を形成する形を最初からとっていただけで、逆に守備時は福森選手が相手のIHに付いてボランチの位置まで上がる3バックのような形になっていました。

なので攻撃時に4バック、守備時に3バックの形はいつも通りだったというわけですね。

可変の仕方を変えただけでした。

おそらく宮澤選手が出場できなかったことと、前節で福森選手の裏を狙われ続けたことを受けてのスタメン変更と可変の変更だったのかなと思います。

あとは、浅野選手と小柏選手の2トップ継続で守備を完全にハメにいきましたね。

さらに、両WBに入った金子選手、青木選手がいつもよりも高い位置でSBを抑えて、ボールを受けに行くボランチやIHにも徹底的に小林選手、荒野選手がプレスをかけることで、川崎相手にほとんどボールを回させませんでした。

相手のDFライン4枚+アンカーに対してしっかり人をつけて完璧に抑えていたと思います。

 

戦術

戦術についても第10節の記事で説明しています。

ザックリ言うと、勝つために試合中実際に行うプレーや、監督の指示などです。

相手がこちらの戦略に対して対抗策を打ってきたり、シンプルに個人技の面で上回られたりなどなど、勝つためには試合中に変えなければいけないことが多々出てきます。

今節は、守備の設定と強度が素晴らしく完全に前線からのプレスがハマって川崎相手にボールを回させませんでした。

逆にコンサドーレは今シーズンの中で一番パスをつないでの前進が出来た試合でしたね。

しかし、前半の早い時間に小林選手が負傷交代してしまいました。

そして、福森選手がCBに下がらざるを得なくなってしまい、そこを川崎につかれましたね。

詳しくはトピックで書きますが、この交代後の川崎の狙いや割り切ってロングボールで戦うことが出来る点はさすがだなと思います。

最後に、川崎の修正力が光った4失点目を解説していきます。

まずは、選手交代です。

73分に攻撃の選手である20番をDFである7番に替えてきました。

点を取らないといけないのにDF?

引き分け狙いか?と思った方が多いんじゃないでしょうか。

実際、僕も思いました。

しかし、川崎の狙いは攻守の両方にありました。

攻撃ではDFラインを5枚にしてコンサドーレの前線からのプレスを躱し、守備では再三やられているコンサドーレのクロスに対してクロス対応がしっかりしている7番を入れることで安定させる狙いがありました。

図で解説するとこんな感じです。

まさに、川崎の思惑通りにDFラインを5枚にされた途端、プレスがかからなくなりコンサドーレはズルズルと自陣まで下がっての守備を強いられました。

さらに、自陣ゴール前でボールを奪ってカウンターで仕留めようにもゴールまでの距離が遠く、カウンター対策も同時にされたような格好に。

じゃ、得意のパス回しから攻めよう!と思っても川崎は5バックで守っていますし、サイドからクロスを上げても7番が立ちはだかります。

これらの要因から、完全に川崎にペースを握られ、最終的には守り切れずに4点目を献上してしまったというわけです。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

今節のトピック

ここでは、今節に起こったことをいくつかピックアップして具体的なシーンを例にご紹介していこうと思います!

※現地観戦をしたため細かい時間やシーンを例に出せませんが、印象に残ったプレーを紹介していきます。

 

前線からのプレス

今節は川崎がボールを握ってくるチームということもあって、前線からのプレスが目立ちましたね。

CB2枚と下りてボールを受けようとするMFをしっかり捕まえられたことで、川崎に上手くボールを回させませんでした。

GKがどうしても空いてしまいますが、そこからロングボールを蹴らせて回収するということもしっかりやっていたと思います。

 

福森が狙われる

小林の負傷交代によって、馬場が入りました。

それまで福森がやっていた守備時にボランチ、攻撃時にCBという役割が馬場に変わりましたね。

そして、福森が守備時にCB、攻撃時にSBといういつもの役割に戻りました。

図で説明するとこんな感じです。

ここで、前節にも不安定さが出ていた福森の守備対応を川崎がついてきました。

1失点目はまさに福森が狙われての失点でしたね。

ク・ソンユンとのコミュニケーションが不足していたということもありそうですが、相手に体を寄せられてズルズルと下がりながらボールの落下地点に全く入れませんでした。

2失点目も結果的には福森のミスに見えてしまいますね。

その前段階で中盤の入れ替わりからさすがのパス回しで、完全に川崎の2番がフリーで前を向くような形を作られていたので、一概に福森のミスとは言えません。

しかし、裏に抜けた選手に対してせっかく追いついていたので止めてほしかったですね。

 

クロス対応の甘さを突く

今節はコンサドーレの得点が全てヘディングだったことからも分かる通り、川崎のクロス対応が甘かったですね。

特に1点目と3点目は共に13番に競り勝ってのゴールと、こちらも弱点をついた形でした。

2点目の浅野のゴールは浅野のCB間にポジションを取る上手さと青木のクロス精度が素晴らしかったですが、川崎のCBがこの試合で2試合目と、急造のコンビだったのも要因かなと思います。

 

ミスからの失点

3失点目はボールを繋ぐシーンでミスが起きましたね。

結果的に馬場が奪われて家永選手に決められてしまいましたが、これも一概に馬場のミスだけとは言えません。

カウンターを仕掛けた直後の前に人数をかけていたシーンだったので、パスコースを作る選手が少なくなっていたことで川崎の前線の選手がプレスをかけやすい状況を作ってしまいました。

何はともあれ、あれを決める家永選手はすごいなと思いました。

正直あれはしょうがない…

 

4失点目はさすがの川崎

4失点目もしょうがなかったと言っていいでしょう。

“戦術”の項目で詳しく解説しましたが、川崎の選手交代が見事でした。

本当に狙っていたのかは分かりませんが、実際に川崎ペースに持っていかれて、その時間で4点目を取られてしまいましたね。

コンサドーレも中島とトゥチッチを入れて前線を3枚にすることで、効果的にパワープレーをすることと川崎の3バックに対してもう一度前線からハメることを狙っていました。

そこからはコンサドーレがまたペースを握り返しましたが、結局守り切られてしまいました。

先手先手を打たれ続けた試合でしたね。

 

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私見

もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)

ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!

今試合のMOMは…

浅野 雄也選手です!

守備時のプレスもコンサドーレに慣れてきてこなせるようになってきていますし、なんといっても2点目のゴールが素晴らしかったです!

CBの間を狙った動き出しと、おそらく得意ではないヘディングでゴールを奪ったのもすごいですね。

あとは、地味な部分ですが様々なポジションをこなしてくれることもチームにとって大きいですね。

キム・ゴンヒ選手が投入されてからは左WB(SH)に、小柏選手が下がってからは右のFWにポジションを変えてプレーしていました。

コンサドーレはチームの特性上、様々なポジションを出来る選手が多いと思いますが移籍早々これだけ違うポジションで、しかも試合中に変わるというのは中々難しいことなんじゃないでしょうか。

3つのポジションをこなしてくれた浅野選手はこれからもチームの助けになってくれると思います!

すごい!

 

その他にも良い選手が

今節では、ゴールを決めたキム・ゴンヒ選手と岡村選手ですね。

キム・ゴンヒ選手は途中出場ながらゴールを決めてくれましたし、相変わらずポストプレーの安定感を見せてくれました。

岡村選手はもちろんゴールを決めてくれたこともありますが、今節ではDFラインの統率が素晴らしかったと思います。

宮澤キャプテンがいない中、DFラインの選手や配置がコロコロと変わる今節で自分の守備の安定感はもちろん、周りにも指示を出していました。

 

ちょっとばかし直してほしい選手

前節からも書いている通り、前線からマンツーマンでプレスをかけていく中で、福森選手を狙われるケースが多々あります。

今節はそこを修正するように可変の仕方、スタメンを変えましたが不運にも小林選手の負傷交代により思ったようにいかなかったですね。

今後どうするのかはわかりませんが、今節の序盤のように福森選手が守備時にボランチまで上がる形は改善策として効果がありそうなので、続けて試してほしいですね。

 

ここまで、コンサドーレをたっぷり贔屓して書いてきたので、少しだけ直してほしいプレーについて書きました。

褒めてるだけのレビューだと嘘くさくなるので、正直なレビューだよと言うことを証明するためです。

ファンの皆様怒んないでください、すみません。

 

まとめ

以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ2023第6節 川崎フロンターレ戦を分析してみた!でした。

久しぶりの現地観戦だったので、記事の中でいつもと違う部分があるかもしれませんがご愛嬌ということで…

それにしても、7点入ったし楽しかったですね。

熱烈サポーター席の迫力と応援の熱は熱烈サポーター席にはいなかった僕でもひしひしと伝わってきました。

川崎に先手を打たれ続けたのは悔しいところでしたが、素晴らしい試合を生で観られて良かったです。

この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。

では、また!

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