【北海道コンサドーレ札幌】試合分析・感想「第2節~第5節」

こんにちは、もちょです。

今回は、北海道コンサドーレ札幌J1リーグ第2節~第5節までの試合分析と感想をまとめていきたいと思います。

あれ、1試合ごとに記事を書いていたのに突然まとめ記事になりましたね…

そうです、もちょの怠慢です。

1試合ずつ詳しく解説する記事を書けなかったので、代表期間でJ1の試合がないことを良いことにまとめて書こうということになりました。

その分、短く簡潔に分かりやすく書いていきますので、許して下さい。

全く記事を上げないよりはマシかなと、自分で言い訳してます…

それでは、コンサドーレの戦いを「分析・振り返り」していきましょう!

第2節(VS.ヴィッセル神戸)

スターティングメンバー

第2節のスタメンにはク・ソンユン選手が戻ってきましたね!

馬場選手の初先発や荒野選手のゼロトップなど、色々なことを試していました。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

試合内容

戦略

  • 荒野のゼロトップや初先発の馬場がボランチなど、色々なことを試した
  • 開幕節で上手くいかなかった浅野のWBをやめて金子をWB、浅野をシャドーに置く修正
  • 逆に上手くいったキム・ゴンヒをベンチ
  • 前からの守備は荒野がボランチ、シャドーがCBへ

 

戦術

  • 馬場が下りての4-1-4-1でビルドアップから宮澤に変更
  • 神戸の大迫、武藤のプレスが上手すぎて全く前進できない
  • 相手のプレスにハマって抜け出せない→ロングボールで逃げる→キム・ゴンヒがいないので収めることが出来ない→相手ボール、が多すぎ
  • 神戸の徹底的に裏を狙ってくるボールに対処はするも、即プレスを受けてそのまま奪われる展開が続く
  • 案の定、後半からキム・ゴンヒ投入
  • 荒野がボランチに下りたことで“押し込めば”ボールが回るようになった
  • 荒野はDFラインからのビルドアップは不得意、なので“押し込めば”
  • それなら、どうやって前進するか…キム・ゴンヒに当てるしかないか…

 

感想

この試合は終始ヴィッセル神戸のプレスに圧倒されて、得意のパスワークが発揮できずに逃げのロングボールを蹴らされ続ける展開でした。

開幕節も同じような展開でしたが、キム・ゴンヒがなんとか収めてくれるというシーンがありましたよね。

しかし、第2節ではキム・ゴンヒが先発しておらず、前半は全くコンサドーレのボールにならずに終わった印象です。

後半からはキム・ゴンヒが投入されて荒野がボランチに下りたので、押し込んだ状況ならボールを回せるようになりましたが、その押し込んだ状況に持っていくための前進がキム・ゴンヒ頼りになってしまっていましたね。

75分辺りからは、疲れからなのかキム・ゴンヒを狙うことも出来なくなってそのまま相手ペースで試合を進められました。

バチバチにショートカウンター食らいまくっていましたね。

結果も内容も“負け試合”な一戦でした。

 

 

第3節(VS.アルビレックス新潟)

スターティングメンバー

小柏選手復帰!

3節はキム・ゴンヒ選手も先発です。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

試合内容

戦略

  • 開幕節、第2節とプレスから逃げるためにロングボールを使っていたと思ったが、今シーズンは回せる状況でも裏抜けへのロングボールを使っていく
  • 守備はいつも通り前からマンツーマン
  • 小柏復帰がとにかくデカい

 

戦術

  • 新潟がハイプレスに来ないのでCB2枚でゆっくり回せる
  • 焦れて前に出てきたところを小柏の裏抜けで崩す
  • 10分辺りからはボールを大事に
  • ミドルゾーンで構えている相手に対して岡村、宮澤の持ち出しが効く
  • 新潟のボール保持時は積極的にプレスをかけるが、ロングボールで9番を狙って上手く逃げられる
  • 小柏、金子、田中の右サイドがすごい
  • 第3節もキム・ゴンヒのターゲットが効いている

 

感想

第3節、注目すべきはなんといっても小柏の復帰でしょう!

小柏はずっと素晴らしいですね。

特に、金子と田中と組む右サイドは観ていて気持ちいいです。

推しです。

・・・・・

試合に話を戻しましょう。

3節はお互いの得意なことをぶつけあえた良い試合でしたね。

ボールを回しながら裏を狙うコンサドーレに対して、それを警戒しながらミドルゾーンで構えてカウンターを狙う新潟という構図でした。

速い展開でゴール前を行き来する試合だったので、観ていて面白い試合でしたね。

個人的には金子が大外で持った時の小柏と田中のフォローが絶妙で、何回も相手の裏を取っていたのが大好きでした。

あ、また推しの話をしてしまいましたね。

前半はリードされて折り返しましたが、最後に浅野のスーパーシュート炸裂で同点に持って行けました。

内容も開幕、2節よりかなり良くなりましたし、浅野の初ゴールと小柏が観れたので満足したもちょでした。

 

 

第4節(VS.横浜・F・マリノス)

スターティングメンバー


4節の3トップは小林選手、浅野選手、小柏選手のシャドーで使われる選手が3人並びました。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

試合内容

戦略

  • 守備時には浅野と小林が前に出るが、攻撃時には浅野と小柏の2トップ気味
  • 小柏が横浜のボランチを抑える役割
  • かなりポジションチェンジが激しい横浜に対して人を決めてしっかりついていった
  • 3節までとは比べ物にならない強度でマンツーマン出来ていた
  • 奪った瞬間に浅野、小柏の裏狙い→繋ぐシーンがほとんどなし

 

戦術

  • 相手の配置にもよるが、浅野が前残り、小柏が下がり目で守備をする2トップのような形
  • 相手のボール回しをコンサドーレの右サイド(横浜の左サイド)へ誘導するような守備をしていた

→詳細

  1. 右CBに対して浅野は近くでプレス、左CBには小林がボールを持った瞬間にプレス
  2. 浅野は右CBを切りながらボールを持った左CBへプレス
  3. ボランチはいつも通りマンツーマンで消している
  4. 横浜は左サイドにしか出しどころが無くなる
  • 狙いを持った守備から狙いを持った攻撃が出来ていた

→詳細

  1. コンサドーレの右サイドに誘導することで左に配置している浅野が前残りで裏を狙う
  2. 獲った瞬間の裏抜けは小柏が一番得意
  3. 小柏を守備に参加させることでやや右側に配置しておける
  4. ボールを奪った瞬間右から小柏が、左から浅野が裏を狙う
  5. DFが小柏に引っ張られて浅野が空くか、浅野を気にして小柏が空くか
  6. この2人を軸にすることで獲った瞬間にパスの出し手も迷うことが無くプレー選択が早くなる
  7. さらに、パスの出し手として優秀な小林を右側で守備をさせていることでロングパスの成功率が上がる

 

感想

素晴らしい試合でした!

昨シーズンの王者に、しかも攻撃力の横浜相手に無失点勝利!

内容でも圧倒した試合だったと思います。

戦術の項目でもお伝えしましたが、守備がかなり上手くいっていましたね。

攻撃面でもチームとして狙うことがはっきりしていたので、選手たちが迷うことなくプレー出来ていました。

全体的にスムーズと言った印象を持った方が多かったんじゃないでしょうか。

浅野と小柏が終始裏を狙っていたのはもちろんですが、いつもよりも全選手が裏に抜ける意識が高いように感じました。

昨シーズンはあんなにパスを繋いで前進することにこだわっていたコンサドーレでしたが、今シーズン序盤はパスを繋がない試合が多いですよね。

3節まではコンデションの問題や新加入選手がまだ馴染んでいないという問題があったのかもしれません。

しかし、この第4節では間違いなく戦い方を変えたことで、結果、内容共に素晴らしいものになったと思います。

昨シーズンは強度の高いマンツーマンを基本とする守備からのショートカウンターも武器の一つでしたが、あくまでもサブウェポンでメインはボールを繋ぐことでした。

この試合で分かった通り、今シーズンは守備の仕方とそこからの攻撃の仕方をちゃんと設定したカウンターもメインウェポンとして使っていくんだと思います。

W杯の時にサッカー系の番組で、「強い国はポゼッションとカウンターどちらもハイクオリティでやれますよね」なんてよく聞きましたよね。

実際に日本はカウンター重視でドイツとスペインには勝てましたが、16強の壁は突破できませんでした。

欧州サッカーをよく見るもちょとしては世界のトレンドはもう何年も前から“どっちか”なんて卒業してるのになぁ…と思ってました。

シティだってカウンターするし、リバプールだってポゼッションするんですよね。

(欧州見ない人すみません)

つまり、何が言いたいかというと…

コンサドーレが世界に近づいて嬉しい!強くなるぞー!

ということでした。

 

 

第5節(VS.ガンバ大阪)

スターティングメンバー

4節で素晴らしかった2トップ継続ですね。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

試合内容

戦略

  • ビルドアップ時に宮澤、荒野が下りる方を臨機応変に
  • 試合を追うごとに強度が上がってる
  • 前節と同じく浅野と小柏の裏抜けが効いている
  • ガンバはシンプルなロングボールを多用
  • 安定の金子小柏ペア

 

戦術

  • ガンバはロングボールで福森の裏を突いてくる
  • 左サイドで福森が大外、菅が内側になることが多い
  • 低い位置からのビルドアップの際に福森がタッチラインを踏むくらい外でボールを受けたがる悪い癖

→詳細

  1. 同サイド圧縮の守備を受けた時に、出しどころが縦しかなくなる
  2. 相手も縦に来ることが分かっているので潰しやすい
  3. 結果的にロングボールで逃げるか、そのまま獲られる

→改善策

  1. もう数メートル内側でボールをもらうか、いっそ3バックみたいな形にする
  2. 福森のキック精度なら少しでも時間があればロングボールでチャンスになりそうなので、CBの位置まで福森が下りるのはアリだと思う

 

感想

同点になってしまいましたが、良い試合でした。

小柏、小林共に2試合連続のゴールでしたね。

明らかに福森の裏をロングボールで狙ってきていたので、それを特に修正しなかったのは痛かったですね。

その流れで失点したわけではありませんでしたけど。

ガンバの石毛選手が見事だったと思います。

第5節は今シーズン始まって以来、一番ボールを繋いだんじゃないでしょうか。

それほどコンサドーレの選手たちが素晴らしいコンデションだったと思います。

しかし、それによって戦術の項目でも触れましたが福森の悪い癖が気になっちゃいましたね。

この話は度々記事で触れていますが、コンサドーレのビルドアップの性質上SBのような位置を取る選手がいます。

主に、福森と田中です。

ここで思い返していただきたいんですが、DFラインから丁寧に繋いで前進する際に左サイドよりも右サイドが成功率、高い気がしませんか?

これは、色々と要因がありますが福森と田中の立ち位置の違いによるものが大きいと思います。

福森の立ち位置は戦術の項目で触れたとおりです。

では、田中はというと…

昨シーズン序盤は今の福森と同じようにタッチライン際の低い位置を取っていました。

が、実は昨シーズン途中から少し内側を取るようになっていたんですね。

図で説明するとこんな感じです。

〇福森の場合

※ガンバ側の背番号はテキトーです

 

〇田中の場合

※ガンバ側の背番号はテキトーです

 

福森のようにタッチライン際まで張ってしまうとパスコースが限定されることが分かりますね。

この最初の立ち位置だけでも右サイドでの攻撃の成功率が高いことが分かると思います。

さらに、前進した後の立ち位置も福森は外に張ったまま上がっていくのに対し、田中は金子のポジションによって立ち位置を細かく変えていきます。

これもまた、右サイドで攻撃がスムーズにいく要因ですね。

この試合では攻守共にたまたま福森が狙われてしまいましたが、チームとして修正していく必要があると思います。

 

 

まとめ

以上、コンサドーレの第2節~第5節までの試合分析と感想まとめでした。

久しぶりに図まで使って長々と説明しましたが、結局何が伝えたいかというと…

右サイドの小柏、金子、田中のトリオ最高じゃない?ということです。

日本代表が突然、変な偽SBをやり始めましたがそっちよりコンサドーレの右サイドの方が楽しいもんね。

次の第6節は、毎回ドラマがある川崎とのホーム戦です!

この記事でコンサドーレのことをより知れたと思いますので、川崎戦が楽しみになりましたね。

特に右サイドがどう躍動するのかと…

全力で応援しましょう!

それでは、また!

※開幕節の記事はこちら

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