【北海道コンサドーレ札幌】試合結果を分析!守り切った1戦【J1リーグ2023第1節(VS.サンフレッチェ広島)】

こんにちは、もちょです。

今回は「北海道コンサドーレ札幌VS.サンフレッチェ広島(J1第1節)」の分析です!

開幕戦かつアウェイでの戦いということもあって、コンデションも上がり切らない中、菅野さんに助けられた試合でしたね…

この記事ではサッカー観戦の初心者さんでもわかりやすいようにコンサドーレがどんな戦略を立て、どんな戦術を駆使して戦ったのかをご紹介します!

さらに、今節では何が起こっていたのか?などをトピックにして、具体的にそれが起こったシーンを例に解説しようと思います。

最後には私見として、個人的MOMやちょっとばかし改善して欲しい選手についての紹介もしていますので、ぜひ読んでいってください!

コンサドーレの試合をより深く楽しむためのお手伝いが出来たらと思います。

前回(2022第33節)の記事はこちら。

 

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初めに

皆さんはサッカーを観戦する際に、どんなことを楽しみに観戦するでしょうか?

自分の応援するチームの勝利や自分の好きな選手の活躍はもちろん、スタジアムの雰囲気が好きでサッカーはそこまでだけどホームスタジアムには足を運ぶ、という方も多いと思います。

しかし、近年はチームとしての戦略や戦術をしっかり用意して試合に臨むチーム、監督が増えてきています。

そんなチームとしての戦略や、実際に選手たちが行っている戦術を少し知っておくだけで、試合内容をより楽しめると思います。

さらに、それが自分の応援しているチームのことだと、ワクワクしませんか?

そこでサッカー視聴歴11年の僕が、自分の地元チームでもある「北海道コンサドーレ札幌」のJリーグの試合結果を毎節、分析していこうと思います。

コンサドーレの戦略と戦術を知っていれば、試合観戦の際により深く、楽しく応援することが出来ると思います。

前回(2022第33節)の記事はこちら。

コンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

初心者さんに向けて

※サッカーにある程度精通してるよ!という方は飛ばしてください。

2022シーズン第10節の記事でサッカー視聴、観戦の初心者さん向けに、ここから出てくるサッカー用語をザックリと説明していますので、参考にしてください。

 

戦略と戦術について

これから、戦略と戦術という側面から話を進めていくにあたって、意味の整理と僕なりに戦略と戦術の意味をサッカーに置き換えたものを2022シーズン第10節の記事で紹介しています。

こういう考えで語っているよ、ということが分かると思いますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

VS.サンフレッチェ広島

スターティングメンバー

早速、今季の新戦力である浅野選手がスタメンですね!

GKは変わらず菅野選手です。

 

今節の戦略と戦術

戦略

第10節の記事でも説明していますが、戦略とは勝利のために試合前から練っておく相手への対策や攻撃の仕方、守備の仕方などなどです。

なので、当然試合中に変えることもありますし、相手によっては戦略がハマってそのまま押し切れちゃうなんてこともあると思います。

皆さんも知っての通り、コンサドーレはポゼッションを高め、相手に攻撃の機会を与えないことで守備の時間を少なくする“攻撃は最大の防御”を基本的な考え方としています。

相手によって多少変えることはあるんでしょうが、コンサドーレの戦略のベースは毎試合これですね。

開幕節の記事ということで、僕が見た中で新しい戦略だなと思ったものをお伝えしていこうと思います。

今節で見えた新しい戦略は先発のキム・ゴンヒ選手ですね。

昨シーズンは興梠選手がワントップとして先発する試合が多くありました。

今シーズンは興梠選手のレンタル終了ということで、キム・ゴンヒ選手がワントップで先発する試合が多くなると思います。

そこで、一番大きく変わるのがポストプレーの種類ですね。

どちらの選手もポストプレーで収めることが出来る選手ではありますが、興梠選手はかなり下りて来てビルドアップに関わりながらゴール前に入っていく選手でした。

それに対して、キム・ゴンヒ選手は相手DFライン付近にポジションを取ります。

シンプルなハイボールに対してヘディングで競り勝つことが出来るので、このポジショニングは相手DFとしては厄介だと思います。

これによって、ビルドアップに関わる人数そのものは減ってしまいますが、プレスでハメられそうになった際の逃げ口として、ハイボールでキム・ゴンヒ選手を狙うことが出来るようになりました。

今節、特に前半は、まさに広島のプレスに苦しんでキム・ゴンヒ選手にハイボールを送ることしかできていませんでしたね。

その他、ビルドアップの際の可変や守備の仕方などは昨シーズンと変わりなかったように見えましたね。

ビルドアップの可変の細かい部分は2022シーズンの開幕節の記事で触れていますので、参考にしてみて下さい。

 

戦術

戦術についても第10節の記事で説明しています。

ザックリ言うと、勝つために試合中実際に行うプレーや、監督の指示などです。

相手がこちらの戦略に対して対抗策を打ってきたり、シンプルに個人技の面で上回られたりなどなど、勝つためには試合中に変えなければいけないことが多々出てきます。

今節は、広島の強度の高さについていけず、攻守共に主導権を握られた試合でしたね。

まず守備面では、ほぼマンツーマンで前線からプレスに行くスタイルのコンサドーレに対して、広島は常に裏を狙い続けてきました。

これに上手く対応できなかったコンサドーレは何度もチャンスを作られましたし、セットプレーもものすごい量与えてしまいました。

そして攻撃面では、広島のプレス強度の高さと、ビルドアップ時の立ち位置が整理されていなかったことで、“戦略”でも触れたとおりキム・ゴンヒ選手一辺倒になってしまいまいました。

さらに、キム・ゴンヒ選手が競り勝ってくれても、近くに選手がいないのでセカンドボールの回収もままならない状況でしたね。

そんなこんなで、特に前半は攻められっぱなしでした。

後半には、何回か素晴らしいパス回しが見られましたが、反撃もそこまで。

結局、特に修正できないまま菅野さんのスーパーセーブ連発で助けられた試合でしたね。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

今節のトピック

ここでは、今節に起こったことをいくつかピックアップして具体的なシーンを例にご紹介していこうと思います!

 

相変わらずの強プレス

広島は昨シーズンに続いて、強度の高いプレスをかけてきました。

5分には、試合の立ち上がりから積極的プレスかけられ、立て続けにCK取られたシーンがありました。

26分、コンサドーレが攻め込んでいましたが、奪われてからの速い攻撃でピンチを迎えました。

素晴らしいスルーパスに素晴らしいファーストタッチで抜け出されたので、もう決まったかな?と思いましたが、シュートをふかしてくれて助かりましたね。

46分のシーンは見事にプレスハメられたシーンでした。

コンサドーレのDFライン3枚+菅野さんに対してしっかり4人でプレスをかけてくるので、逃げることが出来ずCKをまた取られてしまいまいました。

 

セットプレー与えすぎ

この試合は、広島のセットプレーが異常に多い試合でした。

CKだけでも12本、FKもあわせたら何本になったんでしょうか。

これも、広島の強度に対してそこまでコンデションが良くないコンサドーレがファウルを取られまくったことと、攻められまくったことを表していますね。

 

迷っている印象

今節は、開幕戦ということもあってまだ整理されていない細かい部分がたくさんあったように見えました。

まずは29分。

ボールを取られた瞬間に、即時奪回のため前線の選手からプレスをかけにいくことは昨シーズンからちうーむの決め事としてありました。

しかし、どこにどうやってプレスをかけるかが整理されていないようでした。

このシーンでは流れの中で青木が右、金子が真ん中、キムが左にいる状況でキムが一瞬プレスのかけどころを迷ってしまい、金子が指示出しをしなければいけなかったので、うまくプレスがかけられなかったという現象が起きていました。

次に60分のシーンです。

インターセプトで奪ったボールを小林に当てて、カウンターに出られそうな場面でしたが小林がボールを下げてしまいました。

そして、そのボールを菅野さんがすぐさま前線に蹴り込んでしまいました。

作り直したかった小林と、前線にシンプルに当てたかった菅野さんの意図がかみ合わなかったシーンですね。

どちらが正解かは分かりませんが、キムが全く準備できていなかったことや、この試合はずっとコンサドーレらしいパス回しが出来ていなかったので、個人的にはビルドアップをやり直した方が良かったんじゃないかなと思いました。

 

いくつか良いパス回しが

後半に入って、DFラインからビルドアップできるシーンがいくつかありました。

51分、菅野さんが加わって、この試合初めてと言っていいほどパスが回りましたね。

それまで、あまり高い位置を取ってボール回しに関与できていなかった菅野さんがほぼCBの位置で岡村と並ぶことで、宮澤がMFの位置を取れるようになりました。

これによって、中盤の人数が1人増えるので広島のプレスに対して宮澤が空くという状況が生まれていましたね。

その宮澤を上手く使いながら、しっかりと前進して行けたシーンだと思います。

77分には、やっとビルドアップから左右に揺さぶる攻撃を出来ました。

まず、左サイドで福森、青木、荒野で回すところから。

青木の縦で受ける位置が良かったので、横パスだけではなく縦パスを混ぜながら展開できたのが良かったですね。

そして、荒野の素晴らしいターンから岡村を経由して素早く右サイドへ。

ここでも、右サイドで金子が少し詰まった所を荒野が逃げ口を作る良い立ち位置で助け、また左サイドへ展開。

福森がクロスを上げられるタイミングで上げずにしっかり作り直して、またまた右サイドへ素早く展開。

一度田中から岡村へ下げますが、岡村の素晴らしい持ち出しと田中の素晴らしいインナーラップで金子へのパスコースを作り、金子がワンタッチで田中に出したところで田中の素晴らしいターン。

これを思わず相手が倒して、良い位置でのFK獲得という流れでしたね。

この一連のビルドアップで起きた素晴らしいプレーを解説していこうと思います。

まずは、再三出て来た荒野もプレーですね。

荒野は左右に振るために最適なポジションを取って、サイドでハメられることを防いでくれていました。

寄り過ぎることなく、離れすぎることもない絶妙な立ち位置でしたね。

荒野は押し込んだ展開でこういう立ち位置を取れたり、ターンやワンタッチパスなどのテクニックを活かして活躍してくれます。

あとは、自陣からのビルドアップの際にCBからのボールの引き出し方や周りを活かすためにパスコースを空ける動きなどが出来るようになれば、荒野がワンステップ上がるだけでなく、コンサドーレ自体が強くなりそうです。

次にご紹介するのは、田中のプレーです。

最終的にファウルを誘発したのは田中でした。

あのターンは見事でしたが、そこの前のプレーが素晴らしかったですね。

まずは、岡村が相手をいなして1つ持ち出したところから。

ちなみに、この持ち出しも地味ですがかなり良いプレーです。

相手を1人無効化することと、その先の選択肢が増えるからですね。

CBの一歩でこんなに恩恵を受けられるって、なんだか美味しい感じがします。

そして、この岡村の持ち出しを最大限に活かしたのが田中です。

岡村が持ち出す前は少し横の田中へパスするしか選択肢がありませんでしたが、持ち出したことで様々な選択肢が生まれました。

それと同時に、田中の元居た立ち位置ではパスを受けてもチャンスにならない状況になりましたね。

そうなると予想した田中は、岡村が持ち出すと思った瞬間に自分のマークを引き連れてインナーラップをします。

これによって、大外で張って待つ金子へのパスコースが生まれることに加え、金子がドリブルを選択するなら邪魔にならず、金子がコンビネーションを選択するならフォローできる位置をスムーズに取れました。

まさに頭良い選手の動きって感じで、ふっ!ってなりました。

岡村に金子のパスコース空けたよーって指示を出していたので、ちゃんと狙ってやってると思います。

最終的にはファウルで止められてしまいますが、素晴らしい攻撃でしたね。

 

菅野さん大活躍

この試合は、通常なら負けていた試合でした。

本当に菅野さんに助けられましたね。

ほんの一部ですがご紹介します。

68分には、すんごいクロスにダイビングヘッドで合わせられたシュートをギリギリでビッグセーブ!

これもまたCKからの流れでしたね。

ホントにセットプレーが多い試合でした。

74分も、またまたCKから大ピンチ。

菅野さんのビッグセーブかと思いきや真横から見たら、ゴールラインを割ってそうでした。

ドキドキしながら判定を待っていたら…

ホントにビッグセーブ!

今日は、というか今日も菅野さんに救われてます。

ありがとうございます。

 

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私見

もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)

ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!

今試合のMOMは…

菅野 孝憲選手です!

今回は文句なしでこの人ですね。

再三のビッグセーブでコンサドーレを救ってくれました。

すごい!

その他にも良い選手が

今節では、トピックでもプレーを紹介した荒野、岡村、田中が素晴らしかったんじゃないでしょうか。

特に、トピックで紹介した田中のプレーはシビれましたね。

あとは、キム・ゴンヒですね。

前半はほぼキム・ゴンヒ頼みと言っても過言ではありませんでした。

それでも、何回か競り勝ってくれていたので、菅野さんに続いてキム・ゴンヒにもありがとうと言いたいですね。

 

ちょっとばかし直してほしい選手

開幕戦なので仕方がないのかもしれませんが、全体的にコンデションが悪かったなと思います。

広島の高強度なサッカーに対して、コンデションの悪いコンサドーレは相性悪いでしょうしね。

ここまで、コンサドーレをたっぷり贔屓して書いてきたので、少しだけ直してほしいプレーについて書きました。

褒めてるだけのレビューだと嘘くさくなるので、正直なレビューだよと言うことを証明するためです。

ファンの皆様怒んないでください、すみません。

 

まとめ

以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ2023第1節 サンフレッチェ広島戦を分析してみた!でした。

今節は、ギリギリも良いところでしたね。

普通に負けていてもおかしくなかった試合だと思います。

それでも、ところどころ良いプレーをしてくれた選手はいましたし、新加入の選手たちが出場できたのも、今後に繋がってくれると信じています。

というわけで…

菅野さんバンザイ!

この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。

では、また!

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