【北海道コンサドーレ札幌】試合結果を分析!残留確定!【J1リーグ第33節(VS.サンフレッチェ広島)】

こんにちは、もちょです。

今回は「北海道コンサドーレ札幌VS.サンフレッチェ広島(J1第33節)」の分析です!

自力で残留を確定させることが出来ました!

しかも決勝点が宮澤キャプテンということで、盛り上がりましたね。

この記事ではサッカー観戦の初心者さんでもわかりやすいようにコンサドーレがどんな戦略を立て、どんな戦術を駆使して戦ったのかをご紹介します!

さらに、今節では何が起こっていたのか?などをトピックにして、具体的にそれが起こったシーンを例に解説しようと思います。

最後には私見として、個人的MOMやちょっとばかし改善して欲しい選手についての紹介もしていますので、ぜひ読んでいってください!

コンサドーレの試合をより深く楽しむためのお手伝いが出来たらと思います。

前回(第32節)の記事はこちら。

 

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初めに

皆さんはサッカーを観戦する際に、どんなことを楽しみに観戦するでしょうか?

自分の応援するチームの勝利や自分の好きな選手の活躍はもちろん、スタジアムの雰囲気が好きでサッカーはそこまでだけどホームスタジアムには足を運ぶ、という方も多いと思います。

しかし、近年はチームとしての戦略や戦術をしっかり用意して試合に臨むチーム、監督が増えてきています。

そんなチームとしての戦略や、実際に選手たちが行っている戦術を少し知っておくだけで、試合内容をより楽しめると思います。

さらに、それが自分の応援しているチームのことだと、ワクワクしませんか?

そこでサッカー視聴歴11年の僕が、自分の地元チームでもある「北海道コンサドーレ札幌」のJリーグの試合結果を毎節、分析していこうと思います。

コンサドーレの戦略と戦術を知っていれば、試合観戦の際により深く、楽しく応援することが出来ると思います。

前回(第32節)の記事はこちら。

コンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

初心者さんに向けて

※サッカーにある程度精通してるよ!という方は飛ばしてください。

10節の記事でサッカー視聴、観戦の初心者さん向けに、ここから出てくるサッカー用語をザックリと説明していますので、参考にしてください。

 

戦略と戦術について

これから、戦略と戦術という側面から話を進めていくにあたって、意味の整理と僕なりに戦略と戦術の意味をサッカーに置き換えたものを10節の記事で紹介しています。

こういう考えで語っているよ、ということが分かると思いますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

VS.サンフレッチェ広島

スターティングメンバー

宮澤選手がスタメンに復帰!

最近は金子、ルーカス選手のWBは鉄板となってきたましたね。

菅選手のCBも板に付いて来ました。

 

今節の戦略と戦術

戦略

第10節の記事でも説明していますが、戦略とは勝利のために試合前から練っておく相手への対策や攻撃の仕方、守備の仕方などなどです。

なので、当然試合中に変えることもありますし、相手によっては戦略がハマってそのまま押し切れちゃうなんてこともあると思います。

皆さんも知っての通り、コンサドーレはポゼッションを高め、相手に攻撃の機会を与えないことで守備の時間を少なくする“攻撃は最大の防御”を基本的な考え方としています。

相手によって多少変えることはあるんでしょうが、コンサドーレの戦略のベースは毎試合これですね。

今節もいつも通りのミシャ式ビルドアップで、高嶺選手がCBまで下りる形でした。

しかし、相手のプレス強度が高く、中々ボールを回せない展開が続いていたので途中からポジションチェンジを激しく行って、相手のプレスをズラそうとしていました。

広島は運動量豊富に全体がコンパクトで、攻撃時も守備時も圧力を感じるチームでしたね。

特に、攻撃時にどんどん前線の選手を追い越して、色々な選手が攻撃に関わってくるので、観ていて面白いサッカーでした。

 

戦術

戦術についても第10節の記事で説明しています。

ザックリ言うと、勝つために試合中実際に行うプレーや、監督の指示などです。

相手がこちらの戦略に対して対抗策を打ってきたり、シンプルに個人技の面で上回られたりなどなど、勝つためには試合中に変えなければいけないことが多々出てきます。

今節は、お互いに強度高く守備が出来ていて、激しい試合展開となりましたね。

広島がかなりコンパクトな陣形で攻守共に連動していたので、プレスをハメられてしまった際にそれを躱せる高嶺選手のターンや青木選手のドリブルは封じられてしまっていました。

これによって、コンサドーレはビルドアップでボールを前に進めるのが困難でしたね。

特に序盤は、広島の縦への圧力に手こずり、全く攻められない時間帯もありました。

序盤の押し込まれていた時間帯は、いつも指摘しているルーカス選手の裏を取られてクロスからピンチを招くシーンもありましたし。

しかし、中盤の奪い合いからボールを奪いきって素早く前線に預けることでコンサドーレは上手くいき始めました。

広島のどんどん前線に選手が出ていく特性と、コンパクトでDFラインが高い傾向にあることを逆手に取り、奪った瞬間手薄になる相手DFラインの前を狙うことで、興梠選手やシャビエル選手が優位な状況でボールを受けることが出来ていました。

さらに、両WBも状況を見ながら内側にポジションを取りそのボールを受けようとします。

利き足と逆側のサイドに置いていることで、内側に入ってもプレーがしやすくなっていますしね。

そして、この奪われた瞬間にDFラインの前が手薄になるのはコンサドーレも同じことです。

それでも、この展開から大きく崩されたようなシーンが少なかったのはマンツーマン守備なことと、青木選手のプレスバックに助けられたことが理由だと思います。

まず、マンツーマン守備だと、入れ替わられるリスクはありますがDFラインの前のスペースにボールを出される段階で自分のマークに激しく付いていくことが出来ます。

コンサドーレのCB陣はこの試合で広島のFW陣にほとんど負けていませんでしたね。

次に、青木選手のプレスバックが素晴らしかったことです。

マンツーマン守備の特性から、パスの受け手に厳しくついていくことは出来ます。

しかし、奪われた瞬間なので相手ボールホルダーはどうしてもフリーになってしまいます。

その選手のマーカーであるコンサドーレの選手が奪われたり、入れ替わられたりしているわけですから。

そこで、効いていたのが青木選手のプレスバックでしたね。

フリーになってしまっているボールホルダーに、死角からしっかりと寄せられていました。

後半からは、サイドチェンジのボールを選択することが多くなって、広島のプレスを徐々にズラせるようになっていきました。

これによってボールを回しながら相手陣内に攻め込めるようになったコンサドーレですが、押し込んだことによって逆に裏を突かれてのロングカウンターでピンチを迎えることが増えてしまいましたね。

いつも通り奪われた瞬間に即時奪回を目指すコンサドーレに対して、どんどん前線に選手が出ていく広島。

前線で奪いきれればコンサドーレのチャンス、逆に奪いきれなければ広島にカウンターを許す展開となりました。

ゴール前を行き来する、観ていて面白い試合でしたね。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

今節のトピック

ここでは、今節に起こったことをいくつかピックアップして具体的なシーンを例にご紹介していこうと思います!

 

激しいデュエルの応酬

今節は、序盤からお互いにバチバチでしたね。

3分にはカウンターを食らいそうなところで高嶺の素晴らしい対応がありました。

焦らず前を塞ぎながら相手のコントロールミスを見逃さず、すかさず寄せることでカウンターを阻止してくれました。

16分、コンサドーレのクリアボールがシャビエルに通りそうなところを19番に潰されてしまいました。

そのままボールを運ばれて、良い位置のセットプレーを取られましたね。

これは広島のコンパクトさが出たシーンでした。

しっかりとCBが出て来れるほどDFラインを高く保っていたということですね。

18分のシーンでは、今節チームを助けてくれていた青木のプレスバックがありました。

このシーンの前にも1度ありましたしね。

 

奪った瞬間に素早く前線へ

今節は、奪った瞬間に素早く攻めることでチャンスを多く作っていたコンサドーレ。

11分、奪われたボールを即時奪回してからシャビエルへ。

シャビエルの仕掛けで引き付けて、逆サイドのルーカスへサイドチェンジのボールを送りました。

ルーカスはカットインシュートを選択しましたが、シュートは失敗してしまいました。

しかし、興梠がバイシクルで狙い、あわやというシーンを作りました。

惜しくも相手GKの好セーブに阻まれましたが、ここまでかなり押し込まれていたのでやっと攻撃に出れたというシーンでしたね。

63分には、中盤で奪ったボールをワンタッチで前線に送ると、裏に抜けだしそうになったシャビエルを引っ張って、19番にイエローカードが出ました。

やはり、中盤で奪いきると裏狙いのボールが効果的に使えますね。

しっかりセットされた状態で裏へのロングボールを蹴っても対応されてしまいますが、中盤で奪いきってから素早く攻めることでチャンスになります。

89分、またまた中盤で奪いきった所から、ワンタッチで相手DFラインの間のスペースへ。

シャビエルがキープしながら、スペースへ抜けるスパチョークへスルーパスを送ります。

切り返しからシュートまでいきますが、ブロックされてしまいました。

スパチョークとしては決めたかった所ですが、大事に行き過ぎてきまいましたね。

93分には、福森のエグイパスが観られました。

金子のコントロールが決まっていれば、得点だっただろうというシーンでしたね。

試合終盤でもゴールを狙っていく、ミシャらしいサッカーしてますね。

 

WBの優位性

最近は固定された金子、ルーカスの両WB。

今節も存分に力を発揮してくれましたね。

26分、中盤でしっかり相手のプレスを躱し、シュートまでいけました。

このシーンでプレスを躱せた理由となったのが、金子でした。

内側にポジションを取り、ライン間でボールを受けるとワンツーで相手DFを躱してフリーになりました。

そこからの展開でチャンスに繋がっていくわけですが、このWB7が少し内側のポジ四を取って、中盤の選手との連携で攻撃を組み立てる形は新しいですよね。

しかし、効果はてき面でこのシーンでもビルドアップを成功させていますし、先制点も、状況は違えど逆サイドのルーカスが同じように内側のポジションでワンツーをしたところからでした。

WBを利き足と逆のサイドに置いている効果が出ていますね。

そして、今節の両WBは個人技でも魅せてくれました。

46分、奪った瞬間に金子へボールが出ると、トラップ一発でDFの股を抜き、DFラインに単独で勝負を仕掛けます。

そこから、相手GKから死角になるように、DFを抜ききる前にシュートを打ちました。

金子の振りの速さと、周りを見ながらプレーを選択できる上手さが出たシーンでしたね。

次に66分、また奪ったところからの攻撃です。

今度はルーカスが個人技で相手のDFを躱します。

2対1の状況でで、青木へスルーパス。

フリーになれた青木は、ちゃんと中の選手を確認して折り返しましたが、惜しくもクリアされてしまいました。

 

広島の縦への圧

ここまでコンサドーレの良かったところばかりを書いてきましたが、広島も流石3位のチーム。

運動量と縦への意識が素晴らしかったですね!

特に後半はコンサドーレが押し込む展開ということもあって、カウンターでビッグチャンスを作られることが多かったです。

50分、前線で即時奪回できなかったところから、DFの人数が足りていないコンサドーレの痛いところを突くように、フリーの選手からフリーの選手に展開されてシュートまでいかれてしまいました。

80分には、縦を狙い続けている広島に対して、コンサドーレは少しスキを見せてしまいましたね。

縦パスをつけられたところで、13番対田中のペナルティエリア内での1対1の状況になりました。

流石の田中も、シュートブロックに行くしかなく、一度滑らされますがなんとか食いついて事なきを得ました。

丁寧に繋いでくるわけではありませんが、縦にどんどん出してくるのは怖いですね。

82分、懸念していた裏返されてのカウンターをキレイに食らってしまいました。

完全に抜け出されて、GKと1対1まで持っていかれました。

菅野さんがビッグセーブで救ってくれましたが、同点にされていてもおかしくないシーンでしたね。

 

宮澤選手のゴールで自力での残留決定!

これはただただ嬉しい!

自力で残留を決められたのも嬉しいけど、宮澤キャプテンのゴールというのがまた良い。

得点の形もコンサドーレらしい攻撃で、最終的にフリーだったのが宮澤キャプテンだった。

持っている男ですね。

得点シーンの細かいところについては“得点シーン”で詳しくお伝えします!

 

得点・失点シーン

今節は宮澤キャプテンの決勝点で残留を確定させるという、特別なゴールが生まれた試合でしたね!

それでは、その得点シーンも含めて2得点とも解説しながら、失点シーンにも触れていこうと思います。

 

得点シーン

●先制点

先制点は23分に生まれました。

ルーカスがボールを奪って、高嶺へ預け、動きなおしたルーカスが引き取り3人に囲まれますが、キープするところからでした。

囲いを抜けたルーカスがフリーで前を向いた瞬間に、興梠が裏へ走り出しました。

そこへ、素晴らしいスルーパスが通り、GKとの1対1を制した興梠が冷静に決めてくれましたね。

この得点は、トピックでも触れたWBが内側を取るようになったことが大きいです。

さらに、ルーカスのコンディションの良さも要因ですね。

ボールを奪ったのもルーカスですし、高嶺に預けてからの動きなおしも早く、何より3人に囲まれながらキープ出来たことが、得点に繋がりました。

●決勝点

そして、一番の盛り上がりどころだった、決勝点です。

55分に宮澤キャプテンが得点しましたが、シュートまでの過程にコンサドーレのやりたい攻撃が詰まっていましたね。

まず、高嶺が持ち前のボール奪取力でボールを奪い、一度田中に下げたところからでした。

田中はそこから右サイドを確認しますが、相手が寄せてきていてパスコースを塞がれていました。

そこで、体の向きはそのままに、中盤でフリーだった宮澤に縦パスをつけます。

このプレーによって、相手DFボールの移動中に宮澤を潰しに出ていくことが出来ませんでした。

慌てて出て来るDFを背に、宮澤はシンプルに高嶺へ落としました。

これを高嶺がワンタッチで左サイドに展開します。

宮澤が引き付けていたことと、ワンタッチでパスを出されたことでルーカスに対するマークも遅れます。

この時点で、マークを2つずらされている相手は、対応が後手後手になっていきました。

なので、ルーカスがかなり余裕をもって逆サイドを確認できましたね。

全体的に左サイドにスライドしなければいけない相手DFラインは、大外から斜めに走り込んできたシャビエルをマークできていませんでした。

後は、そこにルーカスの素晴らしいボールが通って、シャビエルの冷静な折り返しから、フリーだった宮澤キャプテンが押し込んだというわけです。

中央、左、右、最後は中央と相手を揺さぶってゴール前を手薄にしフィニッシュを決めるという、まさにコンサドーレがやりたい攻撃でしたね。

これが、決勝点で残留確定弾で、決めたのが宮澤キャプテンっていうのがドラマですよねー

 

失点シーン

37分に失点してしまったシーンは、さすが3位のチームという全員攻撃でやられてしまったシーンでした。

相手の右サイドから崩されましたが、クロスを上げたのが右のCBでしたし、ゴールを決めたのがボランチでした。

広島の色々な選手が前線に関わってくるというチームの特色がでたシーンだったんじゃないでしょうか。

さらに、縦への意識の高さも感じましたね。

右サイドで単純にクロスを上げてくるわけではなく、一度縦に付けられたことによってDFラインが下げさせられて、クロスを上げる選手へのマークが甘くなったことで、質の高いクロスを上げられました。

ボックス内も、最終的にはほとんど数的同数のような形になってしまっていましたし。

 

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私見

もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)

ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!

今試合のMOMは…

ルーカス・フェルナンデス選手です!

左WBに移ってから、かなり調子が良いですよね。

キレキレのドリブルで相手を躱すことも多いですし、今節は先制点の起点にもなった囲まれた中でのキープが光っていました。

運動量も終盤まで落ちませんし、パスを出してから動きを止めないところも素晴らしいと思います。

すごい!

その他にも良い選手が

今節では、金子拓郎選手ですね。

ここ最近、コンサドーレの攻撃が上手くいっている要因として大きいのが両WBの存在ですよね。

右に金子選手、左にルーカス選手が鉄板になってきました。

両選手ともに素晴らしい活躍でしたが、今回は得点に直接絡んだルーカス選手をMOMに選びました。

なので、次点で素晴らしかった金子選手をここで挙げておきます。

 

ちょっとばかし直してほしい選手

今節は特にいません!

結果は良かったですし、内容もお互いに拮抗していて、観ていて面白い試合でしたね。

ここまで、コンサドーレをたっぷり贔屓して書いてきたので、少しだけ直してほしいプレーについて書きました。

褒めてるだけのレビューだと嘘くさくなるので、正直なレビューだよと言うことを証明するためです。

ファンの皆様怒んないでください、すみません。

 

まとめ

以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第33節 サンフレッチェ広島戦を分析してみた!でした。

6年連続のJ1残留を確定させましたね!

宮澤キャプテンが決勝点ということは本編でさんざん触れたので割愛しようと思います。

それにしても、コンサドーレ以外のJ1をあまり見ないということもあって知らなかったんですが、広島って3位だったんですね…

このリーグ終盤に来てのトップ3相手に2勝1分けとは。

やっぱり、コンサドーレ強いんじゃね?

来季はACL権内いけるんじゃね?

と思って、今季も始まった気がします…ハハッ

この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。

では、また!

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