【北海道コンサドーレ札幌】コンササポのざっくり試合まとめ・感想「31節・町田戦」

こんにちは、もちょです。

今回は、 北海道コンサドーレ札幌 「VS.町田ゼルビア(J1第31節)」の感想と分析です!

サッカー観戦初心者さんにもわかりやすいように試合内容をざっくりと、そしてコンササポなりの感想は熱く語っていこうと思います!

コンサドーレの応援に役立つ情報や、コンサドーレへの想いを共有できればと思います。

第30節の記事はこちら

それでは、コンサドーレの戦いを「分析・振り返り」していきましょう!

 

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第31節( 北海道コンサドーレ札幌 VS.町田ゼルビア)

スターティングメンバー

高尾の怪我、大崎の出場停止の影響か結構メンバーが変わりました。

青木と駒井の2IHで戦いそうなので、前節では見られなかった良い形の攻撃に期待したいです。

 

ざっくり試合内容( 北海道コンサドーレ札幌 目線)

ここでは試合を戦略や戦術といった細かい部分で見ていきます。

コンサドーレを応援できれば楽しい!

サッカーの細かい戦術なんて気にしてたら酒を飲みながら観れないじゃない!

と言う方はここをすっ飛ばして“感想”を読んで頂ければと思います。

 

コンサドーレの戦い方

〇基本的には…

  • シンプルに前線へ
  • 基本的に3枚でビルドアップ
  • サイドチェンジでスペースへ
  • 4-4-2ブロック、縦パス入るor前から行く時はマンツー
  • ショートカウンター狙い

 

〇試合中のコンサドーレ

ここでは、今節のポイントをコンサドーレ目線で3つほど解説していきます。

まず一つ目のポイントは「良い形に戻った攻撃」です。

前節はメンバーの変更によって、良くない時期の形に戻った攻撃をしていたコンサドーレ。

今節は上手くいく布陣にまた戻りました。

宮澤さんがアンカー(大崎の役割)、中村を左CBにミンギュを左WBにすることで、中村があまり上がらなくていい形に。

これによって、基本的には3CB+1アンカーでのビルドアップをする形に。

相手のFW裏に人がいる状況が出来ていました。

このビルドアップが、点を獲れていた時の良い形なんですが、町田の守備も巧みでした。

町田の守備はトップ下の選手だけでなく、両WGも上げて4枚で前線からプレスをかけて来ます。

4-2-4みたいな形です。

これだと、4対4になってハマるのでは?と思いますよね。

まさにその通りです。

下図のように町田の両WGがコンサの左右のCBに、ワントップが岡村に、トップ下の選手が宮澤さんに、それぞれプレスをかければハマるわけです。

形は上手くいっていた時のものでも、相手の守備が整理されていると上手くいかないというのもサッカー。

そこでコンサドーレは、宮澤さんに加えて青木も相手のファーストラインの裏に立ち牽制。

それに加えて、菅野さんがDFラインに加わる形もオプションとして持っていました。

(上図黄色線の動き)

(下図は可変後)

この二つを使い分けることで、町田のプレスを上手く回避できていたわけです。

そうすると町田は、ボランチも同時に出て来なければいけない難易度の高いプレスを強いられることになります。

ファーストラインだけがコンサのDFラインにプレスをかけても、青木と宮澤が空いてしまい、余裕をもって躱される状況になっていたわけです。

しかし、流石は首位町田。

先ほど言った難易度の高いプレス、かけて来ていました。

なので、しばらくの間は中々繋げずに大きく蹴るシーンが目立ちましたね。

それでも、しっかりと糸口を見つけたのがコンサドーレ。

ボランチが出て来るということは、下図のようにボランチが埋めていたスペースが空くはずです。

そのスペースに駒井とスパチョークが受けに来ることで、縦パスが通るようになりましたね。

何度か、バイタルなのにフリーでスパチョークが受ける場面を見ました。

結構なチャンスを作れていたんじゃないでしょうか。

これに対して町田もやられっぱなしではありません。

中央を締め、ボランチのプレスバックも早くなりました。

皆さん、町田が全体的に中央に寄ると、どうなるでしょうか。

図のように、スパチョークと駒井に出て行くため、中央に狭くする町田のDFラインに対してコンサのWBが一時的にフリーになりやすくなります。

ここからが、コンサドーレの攻撃の始まりと言っても過言ではありませんよね。

そうです、近藤の出番です。

今節、何度も1対1の仕掛けを見せてくれました。

独力で3回は突破してくれていましたよね。

なのに、点が獲れなかった…

近藤のクロスに対してBOX内の人数が少ないシーンが多かったですね。

そして何よりも、単純なクロスであれば、町田のGK谷が絶妙なポジショニングで処理してくるという…

最終局面までは上手く持って行けるシーンはたくさんあったけど、点は入らなかった。

要因はこれですね。

 

2つ目のポイントは「岡村が獅子奮迅の働き」です。

攻撃については先ほども書いた通り、前進までは上手くいっていたけど最終局面で上手くいかなかったのが今日の試合。

逆に守備では最終局面で耐える場面が多かったですね。

それぞれの選手が1対1になる局面が多かった今節。

岡村が幾度となく相手を潰していました。

特に、起点となるワントップへの対応は抜群の出来でしたね。

前に出て激しく潰したり、1対1で仕掛けられたところを狩り取るなど、岡村の良いところが出て悪いところが出ない展開だったことも功を奏しました。

後半は岡村以外のところで起点を作って、岡村には裏抜けするタイプを当ててきた町田は流石の修正。

それでも、平面での1対1の対応やドリブルへの対応も遅れを取っていなかった岡村に軍配が上がりました。

最後までゴールを守り抜いてくれましたね。

岡村ファンにはたまらない試合だったんじゃないでしょうか。

 

最後のポイントは「守備でもぎ取った勝ち点1」です。

終盤はほとんど押し込まれて、耐える展開だった今節。

岡村の守備が素晴らしかったのは言わずもがな、個人個人の守備もチームとしての守備も素晴らしかったですよね。

個人の守備で言うと、1番目立ったのは岡村でしたが中村とミンギュも素晴らしかった。

中村も岡村と同様に前に出てインターセプトする形やシンプルな競り合いが多く、良いところが出て、悪いところが出ない展開に。

町田の10番があまり裏を狙ってこないタイプだったので、中村の裏ケアの甘さが出ませんでした。

ミンギュはWBで高い位置に居ながらもスプリントで戻って来たり、大外を守りながら中央に自分のマークが流れた時はちゃんとついていったり、対人での粘りも兼ね備えていて、実は今節失点しなかったのはミンギュのおかげなんじゃないかというくらい効いていました。

個人個人の働きが大きかったのはもちろん、守備時の布陣を4-4-2でバランス良くしたのも大きかったですね。

※変更前(この形のままマンツー)

※変更後

(青木が左SHに出て、ミンギュが左SB、右は馬場がSBの位置で近藤が右SH)

前線からのオールコートマンツーではなく、縦パスが入ってから人をつかまえるように途中から変えました。

右サイドの裏を徹底的に狙われていたので、そこのケアですかね。

それに伴ってですが、町田の攻撃が左サイド(コンサから見て右)に寄っていたので、クロスを上げられた際に対応するのがコンサの左の2人、守備職人のミンギュと青木になります。

ちょうどこの2人はコンサの中で唯一と言っていいくらいクロス対応をちゃんと出来る2人です。

なので、たまたまかもしれないですが、町田のフィニッシュの局面が右(コンサから見て左)になっていたのが守れた要因として少なからずありました。

守り切って首位相手にアウェイで勝ち点1はデカい。

 

 

町田ゼルビアの戦い方

〇基本的には…

  • シンプルに前線へ
  • サイドの裏狙い
  • 4-2-4で前からプレス
  • FWで起点を作ってからセカンドボール

 

〇試合中の町田ゼルビア

ここでは町田ゼルビアについても、3点ほど試合のポイントおさらいしていきます。

まず一つ目は「サイドの裏狙い」です。

前回対戦時もやられた記憶があるんですが…

コンサの3CBの脇のスペースを常に狙ってきます。

はい、明確な弱点です。

特に、左の22番藤本は再三スペースに走り、簡単に前を向いて仕掛けて来ていましたね。

馬場がずーっと苦労していました。

鋭い仕掛けで、何回もクロスを上げられチャンスを作られました。

さらに、奪われてもサイドであればカウンターによる脅威が少なく、リスク管理も出来ています。

タッチラインの外にクリアされてもロングスローがあるので、ほとんどセットプレーに繋がります。

一石三鳥の攻撃ですね。

右サイドの10番ナ・サンホがあまり裏を狙わずに中央や左に流れる場面が多いのが気になりましたね。

左の藤本で起点が多く作られていたので、ボールに絡むために流れて来ていたのか、ミンギュを釣るためかはわかりませんが、町田の攻撃が左に寄った要因になりました。

結果、徐々にコンサが対応できるように。

先ほども書いたように、フィニッシュの局面やフリーになる場所が右サイド(コンサの左)だったのでミンギュ、青木で凌げました。

 

2つ目のポイントは「相馬で流れを変える」です。

66分に相馬とデュークが投入されました。

ここから一気に流れが町田へ。

流石の日本代表でしたね。

ドリブルがはぁやい。

サイドで仕掛けられると、手が付けられませんでした。

そして、クロスをどんどん上げられる形に。

シンプルにクロスを上げるというのはチームとしての決まり事なんでしょう。

めちゃくちゃ上げられました。

なんとか弾いていたんですが、上げられ過ぎていましたね。

そんな中で、2回ほど合わせられましたが枠に飛ばずに助かった場面もありました。

ヒヤヒヤの終盤でしたね。

 

3つ目のポイントは「終盤でも高い集中力」です。

サイドの裏を一番に狙う、クロスをシンプルにあげる、BOX付近でボールを奪った際には体勢が悪いときははっきりクリア、などなどチームとして落とし込まれている決め事がしっかりしている町田。

選手たちに迷いが見えないんですよね。

試合終盤でも選手たちの集中力が凄まじかったです。

余計なことに脳みそ使わないからですね。

空いているところは見逃さず、シンプルにプレーする。

そして、早い。

どこを狙うか全体で共有出来ているんでしょう。

最後の最後まで角度を付けてクロスを上げることを徹底してきましたし。

コンサがカウンターを発動してもプレスバックが速く、あまりチャンスを作らせてもらえませんでした。

谷のハイボール処理も最後の最後までハイレベル。

サンチェスを入れて、クロスを何度か上げるも、ほとんど谷にキャッチされてしまいました。

集中力が切れない良いチームだなぁ。

 

感想

0-0で引き分け!

首位相手、ケガ人や出場停止のメンバーのクオリティ、アウェイなどなど、厳しい条件での勝ち点1は良かった。

勝ち点3が必要な状況ではありますが、押される時間帯も多く0になる可能性も高かったとすると、大きな勝ち点1。

戦い方も、連勝中の良かった形に戻りましたので、ここから勝っていくことは期待していいんじゃないでしょうか。

菅野さんの怪我が非常に心配ではありますが、菅野さんなら、治してきそうな気もします(笑)

4-4-2での堅い守備が光った今節。

町田の守備、特に谷のポジショニングが良かったということもありますが、また点を獲れませんでした。

次戦こそは点を獲って欲しいところ。

守備はこのまま継続して欲しいですね。

 

 

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まとめ

以上、コンササポのざっくり試合まとめ・感想「31節・町田戦」でした。

引き分けでしたが、メンバーの怪我や出場停止、GKの怪我など、厳しい条件の中でよくやってくれました。

この状況での勝ち点1は物足りないという声は多いかもしれませんが、よく失点0で抑えたなという内容でしたよね。

攻守共にこの形を継続できれば、また連勝の波に乗れます。

フィニッシュの精度さえ付いてくれば…

それでは、また!

※前節の記事はこちら

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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