【北海道コンサドーレ札幌】富山戦は劇的逆転!なに?あのFK|試合レビューとまとめ!【J2第16節】

こんにちは、もちょです。

今シーズンも、昨シーズン同様に北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます!

今回レビューするのは…

北海道コンサドーレ札幌VS.「カターレ富山(J2第16節)」

北海道コンサドーレ札幌が、ホームでカターレ富山を迎えたJ2第16節。

前節のいわき戦に続き、今節も見逃せない展開となりました。前半にミスから失点を喫しながらも、後半に見事な逆転劇を見せてくれました。

この記事では、試合全体の流れから得点に繋がったプレー、そして細かい戦術面での変化まで、サッカー初心者の方にもわかりやすく解説しています。

特に注目してほしいのは、途中出場の選手たちの貢献と、可変システムを貫いた采配の妙。なぜ中村の負傷後にも同じ形を維持したのか? なぜバカヨコや原の投入が流れを変えたのか? そうした「なぜ?」がこの記事を通してスッキリ理解できるようになっています。

ただの勝ち試合ではなく、チームとしての成長が随所に見えたこの一戦。試合を見逃した方も、もう一度振り返りたい方も、ぜひ最後までお楽しみください。

※第15節の記事はこちら

 

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試合情報とスコアの振り返り

日時・会場

2025年5月17日(土)@大和ハウスプレミストドーム

試合結果

北海道コンサドーレ札幌 2 – 1 カターレ富山

スタメン

16戦目のスタメンはこちら!

なんとなく固まってきた感がありますね。

2トップの人選以外は、ポジションが違えど同じメンバーになってきました。

 

お互いの基本フォーメーション

コンサドーレ

 

カターレ富山

 

試合の流れ|コンサドーレ札幌 vs 富山の全体像

試合序盤の攻防と押し気味の展開

前半は、両チームとも4-4-2のミラーゲームとなり、構造的にマッチアップしやすい状況でした。コンサドーレはいつものように、相手のプレスを見極めながらロングボールか繋ぐかを選択。

今節はサンチェスをターゲットとし、富山のDFラインが高かったこともあって裏を狙う展開が目立ちました。

プレスも機能し、相手GKから無理につなごうとする場面では何度か高い位置でボールを奪うチャンスも生まれました。

特にカターレ富山がズレを作ろうとせずに、ボール保持と前線へのロングボールで戦ってきたので、人を捕まえやすいミラーゲームだと、より個の力で勝るコンサドーレが押し気味の展開に。

 

中村の負傷交代と可変システム維持の判断

38分に左SBの中村が負傷交代を余儀なくされると、ベンチは田中宏武を投入。この場面で可変システムを崩さず、中村の代役に田中宏武を選んだことは重要でした。

SBが高い位置を取り、SHが中央に入ることでサイドと中央両方の厚みを生み出すこの形は、コンサドーレの攻撃における大きな武器です。

 

前半終了間際の失点と流れの変化

試合の主導権を握りつつも、44分にロングボールの処理ミスから失点。

声の掛け合い、コミュニケーションが不足していたのかな?と思わざるを得ない失点でした。前々節はこういうDFラインの凡ミスから大量失点しているので、ナーバスになっている部分。

引き締めるはずの高嶺が関わっていいるところも、心配なポイントです。

菅野さん中心に立て直して欲しいところですね。

 

後半の攻撃的シフトと同点弾までの展開

後半に入ってもコンサドーレはボールを保持しながら試合を進め、61分にはバカヨコを投入。相手DF陣にターゲットを増やす形になり、プレッシャーを分散させることに成功します。

バカヨコを警戒してか、5バックにしたからか、カターレ富山のボランチが前半ほど前に出て、コンサドーレのボランチについてこなくなりました。

これによって、青木と西野が比較的フリーでプレーできるようになり、左右への展開がスムーズに。その流れで生まれたこぼれ球をバカヨコが押し込み、68分に同点に追いつきました。

 

原の存在感と劇的FKによる逆転劇

終盤、83分に投入された原が見事な推進力を発揮。前線でボールに食らいつき、ファウルを誘発。92分に原のファウルから生まれたFKで青木が直接FKを見事に決め、逆転に成功します。

まさか入るとは思っていなかったのでビックリしました。スタジアムが大いに沸いていましたね。その後は時間を使う試合運びを徹底。

跳ね返し力が輝いた家泉と、この終盤でもサイドを切り裂ける近藤には驚かされましたね。

中々試合終了の笛を吹いてくれませんでしたが、上手く時間を使ってほとんどカターレ富山ボールにしないまま、試合終了。

見事に勝ち切りました!

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

試合を動かした戦術とキーポイント

カターレ富山の前プレとロングボール対応

富山とのミラー構造の中で、両チームが前線からのプレスを仕掛け合う展開に。

特に富山は高嶺にボールが入るのを防ぐようなプレスをかけ、家泉にボールを誘導。家泉のロングボールの精度に不安があることを突かれました。

この対応は富山のスカウティングが的確でしたね。

具体的には…

  • 富山は菅野にボールを下げたタイミングで前からプレスを開始。
  • 高嶺を切りながら菅野にプレス。
  • この時点で家泉をわざと空けておく。
  • 菅野からすると家泉だけ空いているような状況に。
  • 家泉にパスを出すと、そこに向かって猛然とプレスをかけてくる。
  • 連動して、近くの選手を全員捕まえる
  • 家泉はもう、パスコースが無くロングボールを選択するしかなくなる

このプレスによって、精度の低いロングボールを蹴らされていたコンサドーレ。

しかし、ボランチの青木、西野に対してのプレスが甘いタイミングが結構あったので、回避できる場面も多かったです。

 

可変システムの維持と田中宏武の投入意図

中村の負傷で、誰が投入されるのかは個人的に注目ポイント。誰が入るかで攻撃力に如実に差が出るポジションだからです。

結果的には田中宏武だったわけですが、この采配は「上手い交代」でした。

なぜかというと、可変による攻撃力の底上げと、選手たちのやりやすさの2点を担保した交代だったからです。

中村負傷後の選択肢として最も有力なのが、大崎を投入する形。左SBに高嶺、西野をCBに、ボランチに大崎という、この試合でも終盤に見られた形です。

皆さんの頭にもよぎったはず。しかし、チームは田中宏武を投入。

これはチームの攻撃スタイルを変えないという明確なメッセージでもありました。

先ほど挙げた高嶺をSBにする形だと、高い位置で仕掛ける、クロスを上げる、というタイプではない高嶺がサイドの大外に立ち位置を取ることになります。

そうすると、左サイドでフリーになっても十分な攻撃力が発揮できませんし、高嶺はやや中央寄りで配給していて欲しいじゃないですか。

高嶺が中央でプレーしたい!となって、大外に人がいなくなったり、スパチョークが外に流れたりすると、また攻撃のバランスが変わって、パスを回しにくくなったんじゃないかなと。

左サイドで可変をした際の攻撃力の低下を抑えながら、中村と同じような立ち位置で活躍することが出来る田中宏武の投入で、選手たちに改めて攻撃の仕方を考えさせる手間を省いた、「上手い交代」だったんですね。

この判断が同点・逆転への布石になったとも言えます。

 

相手の5バック変更と中央攻略の狙い

富山は5バックに変更することで守備ブロックを厚くしましたが、それによって即時奪還の圧力が落ち、コンサドーレに隙を与える結果となりました。

後ろに人数をかけて守り切ろうという意識が強くて、奪われた瞬間のプレスが緩くなったり、物理的に人数が足りていなかったり、コンサドーレが素早く攻めるスキが出来ていました。

近藤の仕掛け、青木の縦パスなど、中央への進入が増え、そこから得点が生まれました。

 

青木のFKとセットプレー精度の重要性

青木が決めたFKは、技術と判断力の結晶でした。セットプレーから得点を狙う意識が常にあることも重要で、青木のキック精度の高さが光った一幕。

セットプレーのチャンスをしっかりモノにできたことは、今後の試合でも大きな武器となり得ます。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

※この本の紹介記事はこちら。

 

得点シーン

富山1点目

 

コンサ1点目

 

コンサ2点目(青木のFK!)

 

サポーターとしての感想

2-1での逆転勝利は、とても意味のある内容でした。チーム全体がしっかりとつながっていて、攻撃も守備も自信を持ってプレーできていました。

ミスで1点は取られてしまいましたが、そのあとに焦らずに立て直せたのは大きな成長です。

途中で入ったバカヨコや原が、チームに勢いをもたらしたのも嬉しいポイント。ただ、守備でのミスはまだまだ課題です。そこを改善できれば、もっと安定して勝てるようになるはずです。

この勝利をきっかけに、次の試合も良い流れで戦えることを期待しています。

2-1での逆転勝利は、とても意味のある内容でした。チーム全体がしっかりとつながっていて、攻撃も守備も自信を持ってプレーできていました。ミスで1点は取られてしまいましたが、そのあとに焦らずに立て直せたのは大きな成長です。

途中で入ったバカヨコや原が、チームに勢いをもたらしたのも嬉しいポイントでした。ただ、守備でのミスやロングボールの精度はまだまだ課題です。そこを改善できれば、もっと安定して勝てるようになるはずです。

この勝利をきっかけに、次の試合も良い流れで戦えることを期待しています。

 

 

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まとめ

以上、コンササポのざっくり試合まとめ・感想「第16節・カターレ富山戦」でした。

この試合は、コンサドーレが戦い方の一貫と個人技の冴えで難しい展開を打開し、2-1での逆転勝利を収めました。

内容面では主導権を握っていたものの、ミスからの失点で先行される展開。しかし、交代策とシステム維持の判断が奏功し、終盤にはセットプレーで試合を決めました。

 

試合のポイントまとめ

  • 中村の負傷交代後も可変システムを維持
    → 攻撃の形を壊さず、田中宏武の投入で左サイドの可変を継続。
  • バカヨコの投入で相手守備を後退させた
    → ロングボールの的を増やし、サイドチェンジからの攻撃が活性化。
  • 富山の5バック化で中盤の支配が可能に
    → プレスが緩み、青木や西野がボールを持つ時間が増加。
  • 原の推進力と青木の精度が勝利を呼び込んだ
    → 原の仕掛けで得たFKを、青木が直接沈めて逆転に成功。
  • 家泉のロングフィード精度に課題
    → 富山のプレス戦術の焦点となっており、精度向上が必要。

この試合では「積み重ねてきたことを崩さずに修正する力」を見られました。終盤の試合運びにも成長が見られ、チームとしての完成度が一段階上がった印象です。

しかし、ミスであっけなく失点する部分は早急に直してほしいですね。凡ミス失点を無くすことと、前プレの整理が出来れば、もっと勝てるという自信に繋がる試合でした。

次節は、今回のような“内容と結果が伴った試合”を再現できるかが鍵となりそうです。

 

※第15節の記事はこちら。

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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