【北海道コンサドーレ札幌】いわき戦はドロー!攻守の光と課題|試合レビューとまとめ!【J2第15節】

こんにちは、もちょです。

今シーズンも、昨シーズン同様に北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます!

今回レビューするのは…

北海道コンサドーレ札幌VS.「いわきFC(J2第15節)」

北海道コンサドーレ札幌が、アウェイでいわきFCに挑んだJ2第15節。

今節は、攻守にわたって様々な仕掛けが見られた試合でした。

序盤の展開、流れを引き寄せた工夫、そして後半にかけての修正力――

コンサドーレらしいチャレンジが随所に散りばめられた90分。その一方で、思わぬアクシデントや守備面の課題も顔を覗かせました。

この記事では、試合を左右した重要なプレーや、戦術面での工夫、そしてサポーターの視点から見た今後の期待について、分かりやすく、かつ深く掘り下げてお届けします。

※第14節の記事はこちら

 

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試合情報とスコアの振り返り

日時・会場

2025年5月11日(日)@ハワイアンズスタジアムいわき

試合結果

北海道コンサドーレ札幌 1 – 1 いわきFC

スタメン

15戦目のスタメンはこちら!

菅野さんが久しぶりのスタメンに。

コンディションが戻ったのか。

DFラインが前節のミスを引きずらないように、引き締める役割も兼ねて良そうですね。

 

お互いの基本フォーメーション

コンサドーレ

 

いわき

 

試合の流れ|コンサドーレ札幌 vs いわきの全体像

試合序盤の苦戦と修正

試合序盤は完全にいわきFCのペースで、コンサドーレはなかなかボールを持てませんでした。

開始早々に家泉の判断ミスから決定機を与えてしまいますが、久々の先発となったGK菅野が見事なセーブで失点を防ぎました。

この起用には、前節の守備ミスを引きずらないように引き締める意味もあったんじゃないでしょうか。

さっそくその効果が表れましたね。菅野はその後も冷静にディフェンスラインをコントロールし、安定した守備を見せました。

 

前半の主導権と先制点

序盤のピンチを乗り越えると、コンサドーレはプレースタイルを見直します。リスクを避けて前線にシンプルなロングボールを供給し、相手の最終ラインの裏を狙う展開に。

何度かサンチェスが抜け出したことで、いわきのDFラインが少し下がりました。

これによって、コンサドーレが中盤でセカンドボールを回収できる場面が増加。34分にはコーナーキックの流れから、見事な折り返しを家泉が見事な反応でボレー。

DFながら今季4点目で、先制点を奪取しました。

 

後半の攻防と追いつかれる展開

後半、いわきはスピードのある15番を右WBに投入し、右サイドからの攻撃を強化。裏ケアが苦手な中村の裏を突いてくる苦しい展開に。

しかし、そこはしっかり高嶺がカバー。

守備は何とかなっていても、攻撃は上手くいっていませんでした。

15番を気にして、前半に見せていた中村の積極的な上がりが鳴りを潜める形に。左サイドで高い位置に人がいない状況が生まれてしまいました。

さらに、いわきが改めて前線からのプレッシャーを強化。ボールを握れない時間が続きました。

そこで、コンサドーレは58分に田中克幸をバカヨコに、66分にはスパチョークを投入して攻撃のテンポを変え、この状況に対応。

中村が上がれない分、スパチョークが左サイドでタメを作り攻撃を活性化。そして、バカヨコ投入によって前線に高さを出すことで、いわきのハイプレスをロングボールで躱せるようになりました。

そこからは、一進一退の攻防。お互いにカウンターからチャンスを作る展開に。

そんな中で、72分、カウンターから数的同数の状況で家泉が滑ってしまいました。BOX内で1対2の対応を迫られた高嶺がPKを与えてしまい同点に。

その後もチャンスは作り続けますが、最終局面での精度が無く、そのままドロー決着。

試合内容的には悔しい引き分けと言っていいでしょう。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

試合を動かした戦術とキーポイント

可変システムの狙いと連携の工夫

コンサドーレの攻撃面では、攻撃時に中村が高い位置を取り、青木が中央に入る可変システムが機能しました。

この構造により、左サイドの幅と中央の人数が確保され、いわきの守備を広げることに成功しました。特に中村のクロス精度が高く、再三ゴール前にチャンスを演出しました。

さらに、今まで右サイドの近藤を活かす攻撃が大半を占めていたコンサドーレにとって、左サイドでも相手の脅威になる武器が生まれたのは、今後の攻撃の期待感が膨らみます。

今節も、左右のどちらの攻撃もバランス良く効いていたので、右サイドの近藤がフリーになる場面も多くなりました。

 

ファーサイド攻略とクロスの意識

セットプレーや流れの中からのクロスでは、明確にファーサイドを狙う形が徹底されていました。相手守備のマークが集中するニアサイドではなく、相手の視界外から飛び込むことでフリーで受けられるシーンが増えたのが印象的です。

そもそも、ファーサイドへのクロスはDF側の対応が難しいので狙うべきなんですが、今節はより明確に狙っていました。

事前のスカウティングで、分かっていたのかもしれません。いわきの守備陣に対して戦術的な準備がされていたことが見て取れました。

 

交代カードと戦術変更の意図

後半の選手交代では、田中克幸に代えてバカヨコを投入することで、空中戦やロングボールへのターゲットを強化。さらにスパチョーク投入によって左サイドの攻撃に変化を与え、流動性とテンポを生み出しました。

中村を下げて大崎を左SBに、高嶺をCBに戻す布陣変更も含め、相手のサイド攻撃を抑えるための工夫が随所に見られました。

後半からいわき投入してきた15番が明確にストロングポイントになっていたので、対応策を打てたのが大きかったですね。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

※この本の紹介記事はこちら。

 

得点シーン

コンサ1点目

 

いわき1点目

 

サポーターとしての感想

1-1ドロー!引き分けだが、試合内容的には勝ちたかった!

守備では久々に出場した菅野の存在が光り、試合の入りでチームを救いました。家泉のゴールで先制し、そこからは全体の連動性が高まり、特に前線からの守備(前プレ)も機能。

相手陣内でのボール奪取やセカンドボールの回収がスムーズに進み、コンサドーレらしい展開が作れていました。

しかしながら、失点の場面ではやはり守備の脆さが出てしまいました。家泉の滑りによる不運とはいえ、数的不利になる局面での守り方には修正の余地が残ります。また、攻撃面でもチャンスは多く作れたものの、フィニッシュの精度が低く、追加点を奪えなかったことが痛手でした。

ポジティブに捉えれば、勝ち切れなかったとはいえ、内容では上回る時間帯も多く、次につながる手応えは十分。

戦術の浸透や選手の役割理解が深まりつつある今、継続的に改善を重ねることで、次節以降の勝利も期待できるはずです。

 

 

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まとめ

以上、コンササポのざっくり試合まとめ・感想「第15節・いわきFC戦」でした。

今節は、試合を通じて多くの時間で主導権を握ったものの、カウンター一発でドロー決着に。特に前半のセットプレーから得た先制点以降の流れは良かったので、追加点を奪えなかったことは明確に課題ですね。

攻撃面では、左サイドを中心にした可変システムが機能し、ファーサイドへのクロスからチャンスを何度も演出。守備面では久々の出場となったGK菅野の安定感が際立ちました。

一方で、疲れもあるのかもしれませんが、カウンター対応や切り替えの遅さといった課題も明確になった試合でもありました。

 

試合のポイントまとめ

  • 前半は中盤のセカンドボール回収から試合を支配
  • 家泉がCKのこぼれ球を押し込み、貴重な先制点
  • 高嶺を中心とした守備のカバーが光る
  • 中村のクロス精度と青木の中央可変が攻撃の軸に
  • 後半はカウンター対応に課題、PK献上で同点に
  • 交代選手の活用でテンポに変化をつけられた
  • チャンスは多かったが決定力に課題が残る
  • 内容では上回ったが、勝ち切るためには守備とフィニッシュ精度の改善が必要

このドローを無駄にせず、次節こそしっかりと勝ち点3を掴みたいところです。選手のポジション理解や戦術遂行力は確実に向上しているため、ポジティブな材料を次につなげましょう。

「試合の入り」がまだまだ改善の余地あり、という部分も次節の試合の見どころになりそうです。

 

※第14節の記事はこちら。

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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