こんにちは、もちょです。
今シーズンも、昨シーズン同様に北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます!
今回レビューするのは…
J2リーグ第32節、北海道コンサドーレ札幌はホームでモンテディオ山形と対戦しました。
なぜ、機能していたはずの戦い方を捨ててしまったのか…?
1-2というスコア以上に、多くのサポーターがそう感じたんじゃないでしょうか。
前々節までに見せたアグレッシブなサッカーは影を潜め、ボールは持つものの攻めあぐねる、数ヶ月前の姿に逆戻りしてしまったかのような90分でした。
一体、ピッチの上で何が起きていたのか。この悔しい敗戦を、戦術的な観点から深く、そして熱く振り返ります。
※前節の記事はこちら。
※岩政監督解任についての記事はこちら。
試合情報とスコアの振り返り
日時・会場
2025年10月4日(土)@大和ハウスプレミストドーム
試合結果
北海道コンサドーレ札幌 1 – 2 モンテディオ山形
スタメン
32戦目のスタメンはこちら!
🔺STARTING XI🔺
🏆明治安田J2リーグ 第32節
🆚#モンテディオ山形
🗓 10/4(土) 14:00KICKOFF
🏟#大和ハウスプレミストドーム#consadole #コンサドーレ#試合も働きごこちも全力応援トランスコスモス#DAZN の加入・視聴が強化につながる📺
→https://t.co/xd11XecMP6#スポーツくじWINNER… pic.twitter.com/QdGuCeOew7— 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) October 4, 2025
スタメンのポイント
前節は完敗だったが、基本的には変わらず。
- 出場停止の近藤の代わりに右WBは白井
- トップにはマリオが
- 中村が左CBで先発に
- 家泉のCBはやはりビルドアップに難ありと判断か…
お互いの基本フォーメーション
コンサドーレ

モンテディオ山形

試合の流れ
山形のプレスにハマり、前進できない前半
試合開始から、コンサドーレはDFラインでボールを回すものの、全く前へ進めない時間が続きました。
特に相手の88番のプレスのかけ方が非常にうまく、サイドを変えるためのパスコースを常に狙われているため、同サイドでの前進を強要され、ことごとく攻撃を潰されてしまいました。
相手が前から来ているのだからロングボールで回避すればいいのに、と感じていましたが、その選択肢が取られることはありませんでした。
プレスの甘さから生まれた2失点
50分、ショートカウンターのような形で前進されると、全員が引き気味になっている中で、良いクロスを上げさせ、背後を取られて最後は完璧なハーフボレー。
あまりにも自由にプレーさせる時間を与えてしまった、悔やまれる失点でした。
失点の直前のプレーまでの間、ほとんどボールホルダーにプレッシャーをかけられていませんでした。
さらに、58分には守備の連携ミスからファールを献上。
このFKを与える前の守備も、前線は前から追っているのに後ろがついていけておらず、剥がされて後手の対応になってしまった結果でした。
そして、このFKが直接ネットを揺らし、これが決勝点となりました。
個の力でこじ開けた1点
後半、この日唯一スタジアムが沸いたのが宮澤のスーパーミドルでした。
青木が素晴らしいコース取りでボールを運び、荒野と高嶺の連携で左サイドでタメを作ってからのゴラッソ。
チームとしての形ではなかったものの、個の力でスタジアムを沸かせました。
※僕の戦術分析の“土台”となった本です。
戦術ポイント
消え去った「相手陣で戦う」というベース
今節最大の謎は、なぜあれほど無理に繋ごうとしていたのか、という点です。
「シンプルに前のスペースに走り、そこにロングでも良いから蹴って、通らなくても即回収、相手陣で攻撃を開始する」という戦い方が、なぜか鳴りを潜めてしまいました。
長谷川がいない影響を考慮したのかもしれませんが、だとしても、現状のメンバーで戦う術を示すのが監督の仕事ではないでしょうか。
結果として、ボールを繋ぎ、前進できないまま奪われてカウンターを食らう、という悪い連鎖から抜け出せませんでした。
悪い時のミシャサッカーの再来ですね。
整理不足が招いた守備の崩壊
守備に関しても、前節から続く課題が浮き彫りになりました。
明確な強度不足もさることながら、より深刻なのは前線からのプレスの「整理不足」です。
前線から追う、という姿勢は良いのですが、誰がどこに、どのようにプレスをかけるのかが全く整理されていません。
仙台や山形のように、トップの選手が巧みに中盤に下りてきて起点を作れるチームを相手にすると、この弱点は顕著になります。
実際に観ていると、例えばスパチョークが相手の左CBにプレスに行っても、マリオが連動しないため、相手の右CBと右SBが完全にフリーになり、青木が一人で二人を見なければいけない、という現象が何度も起きています。
これではプレスの意味がありません。行くなら行く、行かないならブロックを組む、という意思統一が全く見えませんでした。
これを解決するには、いくつかの選択肢が考えられます。
- プレスの役割を再定義する:誰が相手のSBまで見るのか、ボランチはどこまでついていくのか、という約束事を明確にする。
- 人の配置で工夫する:ボランチをもう一枚前に押し出してプレスに参加させ、空いた中盤のスペースは3CBの一角が前に出て潰す。
- より攻撃的な守備を選択する:両シャドー(青木、スパチョーク)を完全に相手DFラインまでプレスに行かせ、空いたサイドは両WBが高い位置を取って相手SBを捕まえにいく。
強度でなんとかなっていた前々節までとは違い、ここ2試合で明確な課題として浮き彫りになった守備の再構築。ここからどう修正していくのか、注目したいポイントです。
山形の選手のクオリティ
完敗の要因として、山形の選手たちが素晴らしかったことにも触れなければなりません。
特に印象的だったのは3人。
90番(1得点目):タイミング良く中盤に下りてきては、コンサドーレがプレスに行くことで空いたスペースを巧みに使い、ワンタッチで周りを活かすプレーが秀逸でした。
88番:守備時のコースの消し方が本当に厄介でした。彼がいることでコンサドーレは同サイドに追い込まれ、攻撃が停滞。彼が交代してからコンサドーレが前進できるようになったのが、その貢献度の高さを証明しています。
71番(1点目のアシスト):個人的に最も注目した選手です。常にファーストプレスの裏にポジションを取り、判断良くワンタッチでボールを捌く。特に、味方を助ける「プレパレーションパス」(※)は、まさにお手本。彼の存在が、コンサドーレのプレスを無力化していたと言っても過言ではないでしょう。
※プレパレーションパス…味方が良い状態でプレーできるような準備(preparation)の時間を生み出すパスのこと。僕の戦術分析の土台にもなった、レオザフットボールさんの著書「蹴球学」でも解説されている重要なプレーです。
※僕の戦術分析の“土台”となった本です。
※この本の紹介記事はこちら。
印象に残った選手
正直、完敗すぎて「この選手!」と挙げるのは難しいですが、途中から入ってきた選手たちは流れを変えようと頑張ってくれていたと思います。
特に田中宏武は、守備面での緩慢さはまだ見られるものの、攻撃では違いを作れることを示してくれました。
そして、スーパーゴールを決めた宮澤、攻守に動き回った荒野も、この苦しい試合の中で奮闘していた選手たちです。
得点シーン
山形1点目
【#アウェイ札幌戦】
50分、中盤でパスを繋ぎ中村亮太朗選手が浮き球のパス。これをディサロ燦シルヴァーノ選手が鋭い動き出しからボレーで合わせてネットを揺らし、今季10得点目となるゴールで先制!👇モンテディオ観るならDAZN👇https://t.co/E7Fq4eGe5n#montedio_all_goals_2025#montedio… pic.twitter.com/BKnoe5JVyc
— モンテディオ山形広報/Montedio Yamagata (@monte_prstaff) October 5, 2025
山形2点目
【#アウェイ札幌戦】
58分、左サイドで得たFK、キッカーの國分伸太郎選手がゴールに向かうクロスを送ると、ボールは誰にも触られずにゴールへ吸い込まれ追加点!👇モンテディオ観るならDAZN👇https://t.co/E7Fq4eGe5n#montedio_all_goals_2025#montedio#yamagataichigan pic.twitter.com/LOBjsC75PG
— モンテディオ山形広報/Montedio Yamagata (@monte_prstaff) October 5, 2025
コンサ1点目
※映像ありませんでした…
GOOOOOOOAL‼️⚽✨
後半26分、札幌の得点!!!!!
宮澤裕樹選手のゴールで 札幌 1 – 2 山形
【2025明治安田J2リーグ 第32節】
北海道コンサドーレ札幌 vs モンテディオ山形#consadole #コンサドーレ #Jリーグ #DAZN pic.twitter.com/nbbnkkaYIi— 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) October 4, 2025
サポーターとしての感想

1-2で完敗!
結論から言うと、全くうまくいかなかった試合、という感想です。
試合を通じて、選手個々のクオリティ任せの戦いになってしまっていました。
特に前半は圧倒的に山形ペースで、「どうしましょう、これ?」という感じ。後半からも目に見える修正はなく、厳しい時間が続きました。
何よりファンとして気になったのは、無理にでも繋ごうとするシーンが多かったことです。
前々節まで浸透していたと思っていた「ロングボールを蹴って、セカンドを回収し、相手陣でプレーする」という戦い方がなぜ見られなかったのか、いまいちわかりませんでした。
別にロングボールを蹴っても良さそうな場面は多々あったはずなのに…。
1点は取りましたが、あれは宮澤のスーパーシュートが決まっただけ。その前の青木の持ち運びも個人技でしたし、チームとして崩した形ではなかった。
完全に試合の主導権を山形に持っていかれた、悔しい90分でした。
🕕FULL TIME🕕
本日も最後までともに戦っていただき、誠にありがとうございました。
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まとめ
課題は明確です。
「戦い方の統一感を取り戻すこと」、これに尽きます。
ボールを繋ぐのか、シンプルに相手陣のスペースを突くのか。もう一度チームとしてのベースを明確にし、選手全員が同じ絵を描いて戦ってほしいです。
収穫は、正直あまり思いつきません。それくらい厳しい敗戦でした。
それでも、交代組が見せた意地や、個人技でもぎ取った1点を、次へのポジティブな要素として捉えるしかありません。
悪い時のミシャサッカーに戻ってしまったかのようなサッカーから脱却し、次節こそは勝利を掴み取ってくれることを信じています。
試合のポイントまとめ
- 戦術的後退:機能していた「相手陣で戦う」ベースを捨て、非効率なポゼッションに終始。
- 守備の崩壊:前線からのプレスが整理されておらず、連動性を欠いて簡単にスペースを使われた。
- 個頼みの攻撃:チームとしての形は作れず、得点は個人のスーパープレーによるもののみ。
- 山形の選手たち:巧みなプレスと的確なポジショニングの前に、終始劣勢を強いられた。
※前節の記事はこちら。
※noteではコンサドーレについて、もう少し踏み込んだ内容を執筆しています
(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)







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