【北海道コンサドーレ札幌】試合結果を分析!止まらない失点…【J1リーグ第17節(VS.川崎F)】

こんにちは、もちょです。

この記事では「北海道コンサドーレ札幌VS.川崎フロンターレ(J1第17節)」の試合結果をコンサドーレ目線で分析していこうと思います。

サッカー観戦の初心者さんでもわかりやすいように図も交えて、コンサドーレがどんなサッカーをしているか、何が良くて何が悪かったのか、得点、失点の要因などをご紹介していきます。

コンサドーレの試合をより深く楽しむためのお手伝いが出来たらと思います。

 

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初めに

皆さんはサッカーを観戦する際に、どんなことを楽しみに観戦するでしょうか?

自分の応援するチームの勝利や自分の好きな選手の活躍はもちろん、スタジアムの雰囲気が好きでサッカーはそこまでだけどホームスタジアムには足を運ぶ、という方も多いと思います。

しかし、近年はチームとしての戦略や戦術をしっかり用意して試合に臨むチーム、監督が増えてきています。

そんなチームとしての戦略や、実際に選手たちが行っている戦術を少し知っておくだけで、試合内容をより楽しめると思います。

さらに、それが自分の応援しているチームのことだと、ワクワクしませんか?

そこでサッカー視聴歴11年の僕が、自分の地元チームでもある「北海道コンサドーレ札幌」のJリーグの試合結果を毎節、分析していこうと思います。

コンサドーレの戦略と戦術を知っていれば、試合観戦の際により深く、楽しく応援することが出来ると思います。

前回(第13節)の記事はこちら。

この記事でコンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

初心者さんに向けて

※サッカーにある程度精通してるよ!という方は飛ばしてください。

10節の記事でサッカー視聴、観戦の初心者さん向けに、ここから出てくるサッカー用語をザックリと説明していますので、参考にしてください。

 

戦略と戦術について

これから、戦略と戦術という側面から話を進めていくにあたって、意味の整理と僕なりに戦略と戦術の意味をサッカーに置き換えたものを10節の記事で紹介しています。

こういう考えで語っているよ、ということが分かると思いますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

VS.川崎フロンターレ

スターティングメンバー

興梠選手がJ1復帰!

やっとトップで収めてくれる選手が戻ってきました!

期待したいですね。

 

今試合の戦略

攻撃

攻撃の戦略を読む前に、開幕節の記事で詳しく説明しているコンサドーレの基本的なビルドアップの形を確認していただくと、わかりやすいかと思います。

皆さんも知っての通り、コンサドーレはポゼッションを高め、相手に攻撃の機会を与えないことで守備の時間を少なくする“攻撃は最大の防御”を基本的な考え方としていますよね。

今節は、川崎がボールを持つチームということもあって、コンサドーレのポゼッションの時間が少なくなりました。

そんな中でも、復帰してきた興梠選手のポストプレーは光っていましたね。

さらに、金子選手を右WBで起用することでより1対1で仕掛ける場面を作れていたと思います。

 

守備

次に、守備面での戦略です。

コンサドーレは基本的にマンツーマン守備をします。

今節はこんな感じでしたね。

状況に応じて、臨機応変にマーク相手を変えますが、基本的には図のようなマークだったと思います。

今節は川崎のボール回しのキーマンである10番を駒井選手がしっかりと抑えたいという狙いがありましたね。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

試合中の戦術

ここでは「サッカーを集約すると、この4つの局面で構成されている」とよく言われる“サッカーの4局面”にフォーカスしてお話していこうと思います。

サッカーの4局面とは

  • ボールを保持しての攻撃
  • ボールを失った瞬間
  • ボール非保持での守備
  • ボールを奪った瞬間

の4つの局面のこと

選手たちや監督が今節、この4局面においてどのような戦術を実行し、勝ちに近づけたかをそれが分かるシーンと共にご紹介したいと思います。

 

ボールを保持しての攻撃

・ライン間を使う→先制点まで!

25分にチャンスとなった攻撃と先制点を生み出した攻撃はどちらもライン間を使った攻撃でした。

興梠のポストプレーで落としたボールを駒井がライン間で受けて展開するという形でチャンスを作っていました。

川崎はコンサドーレがボールを持つと図のような4-5-1の形でブロックを作って守りますが、縦パスが入るとかなり食いついてきます。

コンサドーレのシャドーの選手(先制点のシーンでは青木)が下りて縦パスを受けると、そこにIHだけでなくアンカーの10番も食いついてきます。

そうするとライン間が空いてきます。

そこで、コンサドーレお得意のパス回しが炸裂し、先制点を奪うことが出来ました。

さらに、それぞれの立ち位置も効果的でした。

荒野は19番を引き付ける絶妙な位置でライン間をさらに間延びさせることが出来ました。

そして、岡村がしっかりとサイドの高い位置を取っていたことで相手SBのフォローも遅れましたし、駒井が興梠の落としを受けて前を向ける位置を取ったことは言わずもがなですね。

後ろからキレイにビルドアップして点を取ったのを久しぶりに見た気がします(笑)

・後半からはほぼボールを回せず…

後半開始直後から川崎がハイプレスのギアを上げてきましたね。

これによって、コンサドーレはほとんどボールを持てなくなってしまいました。

それでも、なんとか興梠が収めてくれるというシーンもありましたが…

57分に交代してしまいました。

コンディションの問題もあるんだと思いますが、ここからどんどん川崎にボールを握られて試合の主導権を握られる展開となってしまいました。

 

ボール非保持での守備

・終始厄介だった41番

今節は相手が川崎ということもあって、珍しく非保持での守備が長い試合でした。

その中で、川崎の41番が終始厄介でしたね。

結果的には2点決められてますし…

41番はWGのポジションですがかなり内側に入ってきたり、ボランチの位置まで下がったりとボールに合わせてポジションをずーっと移動していました。

逆サイドまでいくこともあったと思います。

そこで、コンサドーレとしてはマークの受け渡しを行うのか、福森がついていくのか序盤は迷っていた印象でした。

しかし、途中からどのポジションに移動しても福森がついていくようになりましたね。

状況にもよりますが。

・10番の飛び出し

川崎のビルドアップの際に41番がボランチの位置まで下がってゲームメイクをしていたことは先ほどもお伝えしました。

そこで、本来ゲームメイク役であるはずの10番はというと…

一気に上がっていってDFラインの裏に抜け出す動きを見せていました。

2回ほどキレイに抜け出されそうになったシーンがあったかと思います。

怖いですねー。

それだけでなく、自分のマークである駒井を引き連れて41番がゲームメイクするためのスペースを空けたりと、さすがの働きでしたね。

・後半から変えてきた→2失点目

川崎は後半からWGとIH、特に左の18番と19番が入れ替わる動きが多くなっていきました。

さらに、ボールと逆サイドのWGも寄って来てボール回しに参加するようになりました。

そして、SBは少し下がり気味の内側を取るようになりました。

失点シーンでは見事この形にやられてしまいましたね。

左サイドでボールを回し、全体を左側に寄せ41番が斜めの動きで持ち場に戻ることでコンサドーレのDFの裏を突かれるような形になりました。

そこで、起点が出来てしまったので41番を止めようと後手に回ったコンサドーレDFを見事に崩されましたね。

最後の11番のシュートがすご過ぎてあれを決められたらしょうがないと言いたくなりますが、その前段階でも川崎が上手だったということですね。

 

ボールを奪った瞬間

・やっぱり金子

最近はシャドーでの起用が多かった金子ですが、今節はWBの出場でした。

改めてですが、やっぱり金子は大外に張らせて1対1をどんどん仕掛けた方が良さが活きると思います。

しかしWBだと、奪った瞬間にはどうしても低い位置で守備をしている状況から上がって行かなくてはならないので、中々速い攻撃で金子がフリーで仕掛ける場面が減ってしまいます。

今節もあまり金子の仕掛けが目立ってなかったんじゃないでしょうか。

それでも2点目のCKに繋がる仕掛けは金子だったので流石ですね。

 

ボールを失った瞬間

・イエローいっぱい

今節はお互いに奪われた瞬間の切り替えが早く、締まった良い試合になったと思います。

ですが、やはり2連覇中の王者は上手いですねー。

シンプルな技術で躱されることが多いので、いくら切り替えが早くてもコンサドーレ側がファウルすることが多かったです。

・1失点目は奪われてから

42分に同点にされてしまったシーンは奪われてからサイドに起点を作られて、シンプルな縦パスを一番危険な中央に入れられてしまったところからでした。

一度宮澤が対応できていたんですが、こぼれたところを41番に押し込まれてしまいましたね。

悔しい失点でした。

・5失点目はしょうがない

5失点目はキレイなロングカウンターを食らったわけですが…

あれはしょうがないですね。

点を取りに行かなければならなかったコンサドーレでしたが、シンプルな上手さと速さでやられてしまいました。

 

得点シーンについて

戦略と戦術を整理したところで、得点シーンの解説をしていこうと思います。

1得点目は“戦術”で詳しくお伝えしましたので、2得点目についてです。

この2得点目はCKからの得点でしたが、まず福森のボール、荒野の入って行くタイミングとヘディングシュートの上手さが素晴らしかったことは言うまでもありませんね。

そしてこのCKを取った攻撃は、奪った瞬間に早く攻撃したことによって結果的にサイドチェンジのような形から金子の仕掛けによって生まれました。

やっぱり奪った瞬間の攻撃は金子ですねー。

失点シーンについて

1、2、5失点目は“戦術”でお伝えした通りですが、問題は3、4失点目ですね。

3、4失点目はいづれも自分たちのミスからの失点でしたね。

後半からギアを上げてきた川崎のハイプレスに対応できなかった結果だと思います。

結果的に3失点目のGKビルドアップからのミスによって、どんどん落ち込んでいってしまった印象でしたね。

結果論になってしまいますが、失点のしかただけ見れば同点で終わっていてもおかしくない試合だっただけに悔しいですね。

 

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私見

もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)

ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!

今試合のMOMは…

興梠 慎三選手です!

J1復帰戦にもかかわらず、圧倒的に安定したポストプレーでコンサドーレの攻撃の中心になっていました。

興梠選手がフル出場できるようになるのが待ち遠しいですね。

すごい!

 

その他にも良い選手が

今節では、駒井選手ですね。

前半でチャンスになった攻撃のほとんどは、興梠選手のポストプレーから駒井選手がライン間で受けたところから始まっていました。

ポジショニングの良さと運動量の豊富さを併せ持った選手だということを改めて感じましたね。

 

ちょっとばかし直してほしい選手

今節は個人ではなくチーム全体として。

大量失点が続いている中で、ミスからの失点で逆転を許してしまうと立て直すのが難しいと思います。

実際そこからさらに2失点したわけですし。

ですが、自分たちのボールを回すサッカーを貫こうとした結果なので、一概に悪いとは言えないですかね…

 

ここまで、コンサドーレをたっぷり贔屓して書いてきたので、少しだけ直してほしいプレーについて書きました。

褒めてるだけのレビューだと嘘くさくなるので、正直なレビューだよと言うことを証明するためです。

ファンの皆様怒んないでください、すいません。

 

まとめ

以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第17節 川崎フロンターレ戦を分析してみた!でした。

この記事のまとめとしては…

〇戦略

  • 興梠のポストプレー復活!
  • 10番を抑えましょう

〇戦術

●ボール保持

  • ライン間使う→先制点まで!
  • 後半からはほぼボールを回せず…

●ボール非保持

  • 終始厄介だった41番
  • 10番の飛び出し
  • 後半から変えてきた→失点

●奪った瞬間

  • やっぱり金子

●失った瞬間

  • イエローいっぱい
  • 1失点目は奪われてから
  • 5失点目はしょうがない

〇得点シーン

  • 金子の仕掛けから!

〇失点シーン

  • ミスからの失点が痛かった

〇MOM

  • 安定の興梠選手!

〇その他の良かった選手

  • ポジショニングの良さと運動量の豊富さでチームを助けた駒井選手!

〇直してほしい選手

  • チーム全体的に

ということでした。

大量失点での敗戦が続いていますが、攻撃は悪くないどころか徐々に上向いていっていると思います。

守備を踏ん張って、勝利に期待しましょう!

14、15、16節のお休みはすいませんでした。

この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。

では、また!

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