こんにちは、もちょです。
今回は、サッカー視聴歴11年の僕が、北海道コンサドーレ札幌の選手たちの特徴やミシャ式サッカーでの役割などをご紹介していきたいと思います!
第2弾は対人守備最強の田中 駿汰選手です!
第1弾の宮澤選手編はこちら。
約4年ぶりに開幕戦からコンサドーレの試合を見ていますが、中々複雑なサッカーをしていますよね。
試合を観戦する際に、なんだかフォーメーションがコロコロ変わるけど、どうなってんの?とか、選手のポジションがよく変わるし、何が起こってるか分からん!なんていう煩わしさは無いでしょうか?
「選手たちが“どんな特徴”だからミシャ式サッカーでは“こんな役割”を担っているのか」ということを理解することで、そんな煩わしさを解消できるかもしれません。
この記事を読んで、コンサドーレの試合がいつもより分かりやすかった!と感じていただければ幸いです。
田中 駿汰選手とは
公式HPより
一度代表にも選ばれた、対人守備最強の男。
守備の安定感はもちろんですが、ボールを持った時の安定感もピカイチです。
まだ若いので、これからビッグになる予感がします。
プロフィール
北海道コンサドーレ札幌の公式サイトに詳しいプロフィールが載っています。
特にQ&Aのコーナーが面白いので、必見です。
特徴
田中選手の特徴をザックリ言うと…
- 対人守備最強
- 安定のパス精度
- 足元の上手さ
- ポジショニングの良さ
- 判断の良さ
です!
それでは、詳しくご紹介していきます。
公式HPより
・対人守備最強
これはもう、代名詞と言っても過言じゃないですよね(笑)
笑っちゃうくらい1対1でやられません。
カウンターを食らうと人数が足りなくなるような攻撃と守備をしているコンサドーレにとって、田中選手の対人の強さはかなり重要ですね。
試合中に田中選手の1対1があると、「うちの田中を抜けるなら抜いてみろよー」って思いながら見てます。
アーセナルにいる冨安選手を見る時もこんな風に思うんですよね。
戦っている舞台のレベルは全然違いますが、少し冨安みを感じる田中選手です。
・安定のパス精度
田中選手はDFですが、パスの精度が非常に高いのが特徴の一つです。
コンサドーレの攻撃時にはサイドに開いていることが多いので、逆サイドへのサイドチェンジが高い精度で行えることは、福森選手と共にコンサドーレの武器になっていますね。
・足元の上手さ
パスの精度だけではなく、足元の技術も非常に高いのが田中選手です。
押し込んだ状況で、SBのように高い位置へ上がって行っても問題なくプレーが出来ます。
さらに、狭いスペースでのパス回しやドリブルでの持ち運びもお手のもので、攻撃に厚みをつけることが出来る選手です。
・ポジショニングの良さ
田中選手は攻撃時、守備時ともにポジショニングが良く、味方を助けるポジションを常に探しています。
前回の宮澤選手と同じですね。
攻撃時には安全なパスコースの提供だけではなく、高い位置にポジションを取ることで相手のプレスを無効化していたりします。
・判断の良さ
田中選手を見ていると、判断を間違えることがかなり少ない選手だなぁと感じます。
守備時のポジショニングの判断や、相手の攻撃に合わせた準備によって、マークにつく相手を完全に抑えている試合も少なくありません。
ですが、田中選手の判断の良さが本当に光るのは攻撃時です。
パスの精度についてはお伝えしましたが、そのパスをどのように使うかの判断がとても良いです。
無理に縦に出さず、しっかりと味方の状況を考えて勝負のパスを出すことが出来ます。
単純に下げてしまうようなパスも少なく、近くの選手とのコンビネーションを使ってボールを前に運ぶことが出来るので、コンサドーレが右サイドからの攻撃が多い理由の一つですね。
さらに、パスだけではなく相手の状況に応じた“運ぶドリブル”が出来ることも田中選手の特徴です。
自分の前に相手選手がいない状況であれば、必ず一度運んで相手を引き付けてから、的確なパスを出すことが出来ます。
田中選手の判断の良さはこれだけではありません。
押し込んだ時にSBのように振舞うことが多い田中選手は、前の味方の状況や対峙している相手の状況によって、自分がいるべき一番効果的なポジションを判断することが出来ます。
オーバーラップとインナーラップの使い分けはもちろん、味方の仕掛けをフォロー出来、かつ奪われた際のフィルターとして機能するポジショニングを常に取っていますよね。
攻撃の時もコンサドーレにとって重要な選手になっています。
ミシャ式での役割
ここでは「サッカーを集約すると、この4つの局面で構成されている」とよく言われる“サッカーの4局面”にフォーカスしてお話していこうと思います。
コンサドーレがミシャ式サッカーを行う上で、この4局面において田中選手がどのような役割を担っているかをご紹介したいと思います。
・ボールを保持しての攻撃
ボールを保持している際の田中選手の役割は、“ボール回しの時に逃げ道になること”と“攻撃に厚みをつけること”です。
“ボール回しの時に逃げ道になること”は、ポゼッションをするコンサドーレにとって重要な役割です。
田中選手は特徴であるポジショニングの良さを活かし、ボール回しの時にフリーでいることが多く、コンサドーレがボールを失うことを防いでくれています。
そこから持ち前の判断の良さで、味方に預けるのか持ち運ぶのかを選択して、よりポゼッションを安定させることが出来ます。
そして、“攻撃に厚みをつけること”はポゼッションをするだけではなく、その先の点を取ることに繋がる役割です。
SBのように振舞うことが多い田中選手は、その場の状況に合わせてインナーラップとオーバーラップを使い分けて味方をサポートするだけではなく、味方の仕掛けるスペースを潰さないように少し低めで待つことも出来る、判断の良さがあります。
さらに、足元の技術も高いので、そこからボックス内に侵入することも出来ますし、精度の高いクロスを上げることも出来ます。
金子選手の仕掛けに対しての田中選手のポジショニングは一番特徴的で、皆さんも印象に残っているんじゃないでしょうか。
金子選手をフォローできる少し下がり目の位置で、少し中寄りにポジションを取っている田中選手をよく見ますよね。
そのポジションを取ることで、金子選手の仕掛けのスペースを潰さずにパスの選択肢を与えられ、そこからの高精度クロスも上げられるわけです。
・ボールを失った瞬間
ボールを失った瞬間に田中選手に求められる役割は“カウンターを食らった時にフィルターになること”です。
コンサドーレは、基本的にボールを失った瞬間には近くの選手で一斉に囲い込んで、即時奪回を目指します。
ですが、全ての場面で上手くいくわけではありません。
そんな時に田中選手が登場します。
田中選手はポジショニングの良さと判断の良さ、対人守備の安定感によって、カウンター時の最初のパスやスペースに走られてフリーの相手を抑えることが出来ます。
先ほどもお伝えした、金子選手の仕掛け時に良く取るポジショニングは万が一金子選手がボールを奪われても、すぐにフィルターとなれる位置だったりします。
・ボール非保持での守備
ボール非保持での守備をするうえでの田中選手の役割は“強度の高い守備をすること”です。
これは、コンサドーレの選手全員に言えることです。
コンサドーレはマンツーマン守備で、かなり前からプレスをかけていきます。
そんな守備をしているときに、1人でも躱されてしまうと一気にピンチになってきます。
なので、田中選手個人というよりはコンサドーレ全体で“強度の高い守備”は求められます。
・ボールを奪った瞬間
ボールを奪った瞬間に田中選手に求められる役割は“WBの選手のサポートについていくこと”です。
ボール奪った瞬間、つまりコンサドーレのカウンター時には前線の選手が上がることはもちろんですが、WBの選手も一気に上がっていく場面が多いと思います。
その前線の選手たちだけで攻撃が完結すれば良いですが、一度遅らされたり、逆に奪い返されたりすることもあります。
そんな時に、先ほどもお伝えしたサポートのポジションを田中選手が取れていないと、攻撃に厚みが出ないだけではなく、失点してしまう恐れもあります。
でも、ボールを奪った瞬間はポジションがバラバラなことも多いので、臨機応変にそれぞれの選手たちが様々な役割をこなすこともしばしば。
なので、これもまたコンサドーレの選手全員に言えることですが、ボールを奪った瞬間は速い攻撃を完結するために自分が今こなさなくてはならない役割を臨機応変に判断できるかが重要ですね。
まとめ
以上、田中選手の特徴とミシャ式サッカーでの役割をご紹介しました!
今回紹介した特徴や役割を意識して試合を観戦していただければ、田中選手のプレーをより深く楽しんでいただけると思います。
ちなみに、フォーメーションがコロコロ変わる理由など、サッカー全体のことについては開幕節の記事の“今試合のコンサドーレのサッカー”で詳しく書いています。
この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。
では、また!
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