こんにちは、もちょです。
今回はコンササポとしてあまりにも残念かつ来シーズンのコンサにとって心配な、ある2選手の移籍について書いていこうと思います。
コンサドーレに少しでも詳しい方ならお察しの通り、その2選手とは…
田中駿汰選手
小柏剛選手
の2選手です。
他の記事を読んでもらえればお分かりの通り、もちょの3大推し選手のうちの2選手です。
(もう1選手は駒井選手)
ということで、さんざん田中選手と小柏選手を観てきたもちょが、いなくなってしまうことについての感想と共に来シーズン、戦力的にどんな影響がありそうかをお伝えしていこうと思います。
田中駿汰と小柏が移籍…
この記事を読んで頂く前に…
まずは他にも重要だった選手、主に福森選手やルーカス選手などの移籍についてはこの記事であまり触れないことをお許しください。
その他にもたくさんの選手がコンサドーレから旅立つと思います。
しかし、この記事はあくまで“個人的”な推し選手のうちの2選手が移籍してしまう!という記事です。
ということで!
これからかなり個人的なことを書いていくので、僕の選手の好みを事前にお伝えさせてください。
僕は選手のキャラとかメンタル面での推し、派手なプレーに見惚れた!というよりはプレーの正確性だったりチームにどれだけプレーで貢献しているかなどの、サッカーの地味な上手さみたいなものを重視してしまいます。
俗に言う、サッカーIQが高い選手ってやつですかね。
長らくコンサドーレを応援されている方は宮澤選手だったり荒野選手、菅選手などの「ずっとコンサドーレ組」や岡村選手や中村選手などの「闘志でチームを引っ張ってくれる選手」たちが推し!という方が多いんじゃないでしょうか?
僕もコンサドーレを見れば見るほど、選手のキャラやロッカールームでどんな役割をしているかなど、ピッチ外の部分でも魅力的な選手たちがいることはよくわかります。
それでも、サッカーIQの高い選手を好きになってしまうのは海外サッカーの視聴の仕方が原因です。
僕は海外サッカーを視聴する際、特定のチームを応援するのではなく、いわゆるビッグマッチやビッグクラブの試合、面白いと言われる対戦カードの試合を観る“ミーハー視聴”をしています。
なんてったって、これが一番面白いんです(笑)
こういう観方をしていると、選手のキャラとかで好きになることはあんまりないんですね。
特定のチームを追わないので。
僕は試合ごとに「この選手良い選手だなぁ」と見つけては、前半あるいは後半の間中その選手だけを追いながら観るなんてこともします。
こんな観方をしていると、全然評価されていないのに実はこの選手でチームが成り立っていて、案の定その選手が抜けた瞬間負け始めるとか
めちゃくちゃいい選手見つけた!と思ったらビッグクラブへの移籍が噂されている選手だった!っていうクイズみたいな楽しみ方も出来ちゃいます。
サッカー観戦って奥が深いですね。
色々な楽しみ方があります。
そんなこんなで、選手の観方がちょっと変なもちょが目を付けていた田中選手と小柏選手が獲られるということで、またクイズに正解したような気分で嬉しいやら悲しいやら。
前置きはこの辺にして、さっそく本編にいきましょう!
2選手が抜けることについて、個人的な感想
率直に言うと、残念ですね。
この2選手は海外でも通用しそうだったので、移籍するなら海外にステップアップしていって欲しかったというのが正直な感想です。
Jリーグ内での移籍だと単純にライバルの戦力アップになっちゃいますからね。
なんか高嶺選手の時も言っていたような(笑)
さらにもう一つ。
海外で活躍してくれればコンサドーレから海外への移籍ルートができやすくなるんじゃないかなと。
今現在は金子選手がディナモ・ザグレブで活躍してくれているので、その後を追って欲しかった感はあります。
そしてゆくゆくは日本代表でコンサドーレ出身の選手をいっぱい見たいです。
これは単純にもちょの願望です。
と、海外移籍について色々書きましたが、海外リーグでは移籍市場の本番が夏なので、Jでの活躍次第ではそこで引き抜かれる選手も出てくるかもしれませんね。
あとは、もちょが試合を観る時の注目ポイントが減りました。
・・・・・
何はともあれ、コンサドーレにとっては痛すぎる放出だと言わざるを得ませんね。
戦力ダウンについて
ここでは田中選手と小柏選手が抜けることで、試合中にどのような問題が起こりそうかを具体的に予想していけたらと思います。
小柏剛選手編
小柏選手は言わずと知れた俊足アタッカー。
非常に頭が良く、ワントップもシャドーも、チーム状況によっては攻撃的なMFの位置も任せられるユーティリティな選手でした。
選手の特徴を詳しく書いた記事もございますので、参考程度に
小柏選手が抜けたことによる戦力ダウンについて全部を書いていたらキリがないので、特に痛手となりそうなポイントを2つピックアップしてお伝えできればと思います。
裏抜けによる相手DFへの脅威が少なく
まず一つ目は、皆さんもご存じの裏抜けの上手さです。
足が速いのは小柏選手の特徴の一つですが、速いだけでは相手の裏は取れません。
相手DFの死角を取り、味方の選手がパスを出せるタイミングで助走を取りながら裏に抜けてあげる、という駆け引きを常に行わなければなりません。
そして、これを何回も繰り返すスタミナも備えていなければ終盤バテてしまいます。
小柏選手はどちらも兼ね備えている選手でした。
なので、キレイに裏抜けするシーンを何度も作り出していたわけですね。
さて、この抜群の裏抜けが無くなることでコンサドーレが困ることがあります。
それは、ビルドアップの選択肢が減少するということです。
ビルドアップの選択肢が減少?
単純に点を取れなくなるとか、そういうとこじゃないのかい?と思った方もいるかもしれません。
結果的に点を取りづらくなりますが、その前段階のビルドアップ、コンサドーレの華麗なパス回しが鳴りを潜めてしまうかもしれない、ということです。
これはコンササポとしては残念でしょうがないでしょう。
新シーズンでの改善はミシャ監督に任せるとして、どのようにビルドアップへの影響があるか具体的に書いていこうと思います。
23シーズンのコンサドーレは後ろから繋ぐことに拘っていた時期を脱し、シンプルにロングボールで裏を狙うことも選択肢に入れながら戦い始めました。
詳しくはこちらの22シーズンから23シーズンで変わったこと、の記事を読んでみて下さい。
それでは、その裏抜けを誰が担っていたでしょうか?
もうお分かりですね。
小柏選手がいることで、裏を狙う選択肢がチャンスに繋がっていたわけです。
浅野選手の裏抜けもあるのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
浅野選手はスピードがありますが、タイミングや裏に抜ける角度などはまだまだ発展途上です。
裏に抜けるロングボールが全く使えないわけではありませんが、小柏選手がいなくなることで相手ボールになってしまう確率が上がるんじゃないかなと思います。
さらに、裏に抜ける選択肢が相手DFにとって怖くない場合、相手DFの能力にもよりますがDFラインを高く保たれるというコンサドーレにとって一番いやな展開になりやすいです。
ラインを高くされると、当然相手の選手たちの距離が縮まりパスを繋いで攻めたいコンサドーレは攻めの難易度が上がります。
そんな中でパスを繋いでインターセプトからショートカウンターで失点!という場面をたくさん見てきたんじゃないでしょうか。
しっかり整備された前プレスをされるともう「GKが前に飛ばすしかない!→相手ボールになる→攻められる」を繰り返す、観る側にとっても最悪な試合が待っています。
つまり、小柏選手がいなくなることで効果的な裏抜けが減り、それによって相手DFも怖がらずにラインを上げて来ます。
よって、コンサドーレがビルドアップする際のスペースが極端に狭くなり、全然パスが回せない!ということに陥るかもしれないということです。
前に蹴ったボールの回収率も下がると思いますし。
ポゼッションしたいコンサドーレには小柏選手が必要だったんですねぇ。
ショートカウンターの減少
2つ目は守備時のお話です。
小柏選手はめちゃくちゃスプリントしてくれる選手でした。
それでケガも多かったんだとは思いますが。
前線でのプレスはもちろんプレスバックでもいかんなくその俊足を活かしてくれていました。
しかし、大きな痛手はその回数や速さではありません。
プレスが正確にかけれていることなんです。
正確に?と思った方もいるんじゃないでしょうか。
プレスが正確とは
- プレスの角度によって次の選手を消せているか
- 相手がボールを扱いづらい状況で素早く寄せる、あるいは扱いやすい状況なのであればあえて寄せないなどを判断できるか
- 両チームの状況によって今は全力で追った方が良いのか、いったん待つのかを判断できるか
主にこの3点が出来るかということです。
小柏選手も全て完璧に出来ていたわけではないですが、コンサドーレのFWの中では一番できていたんじゃないでしょうか。
この正確なプレスが無くなることで、前線で奪ってショートカウンターという攻撃が減ると思います。
パスで繋ぐ攻撃が観たいから良いんだ!という意見もあるかもしれませんが、ショートカウンターが一番得点の可能性が高い攻撃なので、シンプルに得点機会が減ってしまいます。
つまり、勝ちが減るということですね。
コンササポとしてはやっぱり勝って欲しい!ともちょは思いました。
まとめ
小柏選手がいなくなることで、コンサドーレは得点の機会が大幅に減ると思います。
相手DFラインの裏へのシンプルなボールと、ショートカウンターという“2大得点しやすい攻撃”の機会が減ってしまうわけですから。
でも、観方を変えればどの選手で、どんな配置で、どんな戦術で改善してくるのかが楽しみですね!
田中駿汰選手編
右CBでずっと職人な働きをしてくれた田中選手。
小柏選手と同様、非常に頭が良く、周りに合わせてポジショニングを変えていくコンサドーレのサッカーにおいて一番立ち位置が良い選手でした。
田中選手も特徴を詳しく書いた記事がございますので、参考程度に
それでは田中選手の移籍による痛手ポイントも2つピックアップしてご紹介していきます。
パスコースの減少
まず痛手と考えられるのは田中選手がいなくなることで全体的にパスコースが減少することです。
これはパスサッカーをしたいコンサドーレにとっては非常に重要なことです。
さんざんこのブログ内でも触れている、コンサドーレお馴染みの可変で田中選手は攻撃時に右SBのように振舞います。
この時のポジショニングが絶妙で、低い位置でサイドに張らず少し内側の位置で選択肢を中と外の2つ持てるような位置を取っていました。
後ろからのビルドアップの際、GKやCBを助けようとするとどうしてもタッチライン際に立ってしまいます。
しかし、そこにパスを出すと相手の前プレスにハメられるポイントになってしまいます。
それを意識してかどうかは分かりませんがその位置を取れていたのは田中選手だけです。
逆サイドの選手たちはずっとタッチライン際に立っていましたから。
ビルドアップの際に相手の前プレスからの逃げ道になれていた田中選手がいなくなってしまうと、かなり繋ぐのが厳しくなるんじゃないかなと思います。
シンプルに足元も上手かったですしね。
さらに、押し込んだ展開の時も良いポジションで常にパスコースを提供してくれています。
主に右サイドで攻撃をする機会が多い田中選手。
なんとなく右サイドで攻撃が機能するイメージを持つコンササポの方が多いんじゃないでしょうか。
左サイドの中村選手や福森選手が精度の高いサイドチェンジを蹴ることが出来るという理由もありますが、田中選手が右サイドにいることが大きかったと思っています。
先ほども触れたように、後方からのビルドアップで抜け道になってくれる田中選手側から繋いで、右サイドからそのまま攻めて行けるということ。
そして、ボールの位置や味方選手、相手選手の位置を考えてオーバーラップやインナーラップ、後方に残ることを判断しながらパスコースを提供してくれること。
その他にも色々ありますが、この2点が主に右から攻めていた印象が強い理由だと思います。
田中選手はコンサドーレがボールを失わないようなプレーを常にしてくれていたんですね。
コンビネーションのクオリティが下がる
次に、コンビネーションのクオリティが下がってしまう問題ですね。
ポジショニングが素晴らしいということは先ほども触れましたが、それによってコンビネーションが活性化していました。
細かくつないでゴール前まで迫るという攻撃をどちらのサイドで多く観たか?
と聞かれたときにコンササポの方々は大半が右サイド!と答えるんじゃないでしょうか。
これもまた田中選手の力だったと思います。
味方選手のポジショニングによって自分の立ち位置を変えられる田中選手がいることで、スムーズなボール回しと的確にBOX内に侵入する攻撃が出来ていました。
まとめ
田中選手がいなくなることで、スムーズなボール回しや相手陣内でのコンビネーションが減ってしまう可能性が高いです。
そこを補うような選手や戦術を用意してくれていれば、来季もコンサドーレらしいパス回しが観られると思います。
何はともあれ、シーズン序盤は後方からのビルドアップをヒヤヒヤしながら観る試合が増えそうです。
まとめ
以上、いちコンササポの心配事でした…
長くなってしまったので、全て細かく読んで頂くには時間がかかってしまうと思います。
ということで、コンササポの皆さんに来シーズン開幕後念頭に置いて欲しいことを三つほど。
- 初めのうちはボールが回らない可能性が高い
- 点があまり入らない試合が多くなる
- 守備もどこか頼りない
つまり…
改善がみられるまでは我慢して応援しましょう!
ってことです。
そのうち良い型が見つかるはずだと信じてます。
では、また!
前回のコンサドーレ記事はこちら
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