こんにちは、もちょです。
今回は、前回に引き続きサッカー視聴歴11年の僕が、北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます。
前回(第8節)の記事はこちら。
小柏、興梠が怪我と苦しい状況ですが、なんとか連勝して欲しいですね。
この試合は何が良かったのか、悪かったのか、誰が活躍したか、得点シーンについてや失点シーンについて、出来るだけわかりやすく書いていこうと思います。
この記事でコンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。
今節について(VS.FC東京)
スターティングメンバー
今節は青木選手がトップ下、駒井選手が2トップの一角のように振舞っていましたね。
今シーズンでは初めての2トップでしたね。
ルヴァンとかでやってたらすいません。
今試合のコンサドーレのサッカー
攻撃時
ビルドアップの形自体は試合ごとに変えることは無いようですね。
開幕節の記事で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。
形は同じですが、ボールの運び方は毎試合違ってきます。
今節はゆっくりとボールを回す時間がそれほど多くは無かったですね。
序盤はルーカス選手が比較的高い位置でボールを持てたこと、トゥチッチ選手がポストプレーで収められたことで、早くに攻撃が完結することが多かったです。
特にトゥチッチ選手は試合を通して、安定したポストプレーを披露してくれました。
駒井選手が裏へのランニングである程度DFをつってくれるので、トゥチッチ選手へあまり厳しいマークが来ませんでしたね。
それでも、相手3番とはかなりやり合ってましたけど。
やっぱりトゥチッチ選手は2トップの方がやりやすいんですかね。
徐々にボールを握る展開になってからは、青木選手が下りてきてボールをさばく動きと、それに合わせて荒野選手が適切なポジションを取って、相手を困らせていましたね。
ですが、中央は強度の高い守備と、速い戻りで消されてしまいます。
サイドも、一時的に優位は取れるものの相手WGの戻りが速く、あっという間に囲まれてしまうというシーンが多くありましたね。
これによって、右サイドから攻撃出来ていても、中々ゴール前の大チャンスを作れない状況になってしまっていました。
守備時
そして、守備時のお話です。
守備時もいつも通り、人を捕まえに行く守備をしていました。
序盤に高い位置で相手6番からルーカス選手とトゥチッチ選手でボールを奪えたので、今節はかなりハマるかな?と思いましたが、さすがFC東京。
そこから、簡単に6番にパスを入れることが無くなりましたね。
ルーカスの位置を見ながら、近いときはロングボールで裏に、遠いときは6番に当ててビルドアップをするようになりました。
そこで躱されるようになったコンサドーレはハイプレスをやめました。
35分辺りから少し引き、縦パスが入った瞬間に奪いに行く守備に切り替えましたね。
これによって、中盤で上手くボールを奪って素早いカウンターでチャンスを作れていました。
この試合、ボールをゆっくり回す時間が少なかった理由の一つです。
※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。
試合内容
序盤からほぼ互角
いつも通り、序盤からハイプレスで狙いに行くコンサドーレ。
6番からボールを奪って、ファウルをもらいチャンスに繋げました。
今節は守備がハマるのでは⁉と思った矢先に相手も修正してきましたね。
“守備時”でもお伝えした通り、6番のところのビルドアップを変えてきました。
これによって、前に引っ張り出されたコンサドーレの裏に11、44番が走る攻撃と、6番を抑えられなかったことで、ズレを作られて中盤が空いたところから攻撃を展開されるという嫌な流れになっていきました。
しかし、コンサドーレも右サイドのルーカスからアーリークロスが何本も上がり、チャンスを作っていました。
一進一退の攻防ですね。
少し引いた⁉
守備がだんだん上手くいかなくなっていたコンサドーレは、少し守備のやり方を変えましたね。
ハイプレスをやめて、相手を引き込む守備にシフトチェンジしました。
相手の縦パスに対して待ち構えることで、中盤でボールを奪うことが出来るようになりました。
そこから、トゥチッチに当てて駒井が裏に走り抜ける攻撃を徹底していましたね。
さすが長友
コンサドーレのカウンターが上手くいきそうになっても、最後に長友が立ちはだかることが多かったですね。
相手は6番が上がり、長友が残るという形で攻撃を行っていました。
駒井が左側にポジションを取っていたので、左側に抜け出ることが多く、長友にシャットアウトされるシーンが目立ちましたね。
荒野がキーマン
そんな互角の戦いをコンサドーレが続けていけたのは、荒野の存在が大きいと思います。
まず、攻撃時には青木が下りてくる動きに合わせてライン間に入って行ったり、逆に青木が下りてこない時にはボランチの位置でボールをさばいていました。
今日の試合はとにかく、青木が色んな所に顔を出していましたね。
その青木が動き回るのに合わせて、荒野がポジションチェンジを繰り返してサポートしていました。
この働きは、かなり大きかったと思います。
そして、一番重要と言ってもいい仕事が、44番のマークです。
44番はこの試合を通して、終始厄介なポジションを取っていました。
IHのポジションから裏に抜けていく動き、ライン間で待つプレー、最終ラインまで下りて行って6番が上がっていったスペースでビルドアップに参加するなどなど、様々なポジションを動き回っていました。
さらに、スピードと強度もあり、この44番に仕事をさせたら危ない感じしかしませんでしたね。
それを抑えていたのが荒野です。
自分がマークについている時はかなり激しくよせていましたし、マークにつけない位置なら味方に指示を出してしっかりマークの受け渡しを行っていました。
なんだか、成長を感じますね…
前半終了!
お互いに球際で激しく削り合い、ファウルが多く、ATが前半にも関わらず5分もありました。
互角の攻防で、互いに譲らず締まった試合だったので、見入ってしまいましたね。
そこまで攻められはしませんでしたが、変わらず44番に注意したいですね。
後半開始!
後半開始直後は前からプレスに行きますが、やはり躱されて押し込まれる展開が続きましたね。
前半と違い、相手の中盤でのワンタッチパスが上手く決まり始めて、どんどん剝がされてボールをスムーズに運ばれるシーンが目立ちました。
どんどんオープンに
コンサドーレが押し込まれる中、相手5番に今試合で初めて高い位置まで上がってのクロスを上げられてしまいました。
それだけ押し込まれてるってことですね。
しかし、コンサドーレもそこからの素早い攻撃で、おそらく今試合初めてのキレイなサイドチェンジから、田中のクロスまでいくことが出来ました。
そこでシュートにいけなかったので、次は田中が上がって空いたスペースを11番に使われて、ゴール前まで一気に攻められてしまいました。
互角ではありますが、前半とは打って変わってオープンな展開になっていきましたね。
ハイプレスを受ける
後半から、特に58分の11番から15番への交代をきっかけに、相手が前からのプレスを強めてきました。
これによって、菅野さんまでプレスをかけてくるようになり、ロングボールで逃げれていたところをクリアに近い形で蹴らされてしまっていました。
そして、セカンドボールの回収で相手に上回られ、さらに押し込まれましたね。
中島投入
そんな押し込まれている状況を放っておくミシャ監督ではありませんでした。
63分、駒井に代わって中島が投入されました。
駒井に代わったということは、やっぱりこの試合は2トップだったんですね。
より収まるロングボール
中島の投入によって、ロングボールの収まりがさらに良くなりましたね。
トゥチッチだけでなく、中島もターゲットとして狙えるようになったことで、早めにロングボールを前線に送ることが出来るようになりました。
さらに、中島はフレッシュなので、これまで相手がセカンドボールを回収してCBからゆっくりボールを回していたところを、猛烈にプレスすることで自由にボールを回せなくしていましたね。
大チャンスも
中島くんのおかげで、徐々にコンサドーレがボールを持てるようになってきて、サイドチェンジも通るようになってきました。
攻め続けるコンサドーレは78分にCKから大チャンスを迎えますが、相手GKの神セーブ、それも2回の神セーブで得点することは出来ませんでした。
🎥Match video🎥
【2022明治安田生命J1リーグ 第9節】
北海道コンサドーレ札幌 vs FC東京コーナーキックから #中島大嘉 選手が高い打点からヘディングシュートを放つも相手GKのファインセーブにより惜しくもゴールとはならず…#consadole #コンサドーレ
コンサドーレ観るなら @DAZN_JPN で📺 pic.twitter.com/506Dd7O9kR
— 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) April 16, 2022
大ピンチ!
91分には逆に大ピンチを迎えます。
ボールを奪われた瞬間、44番が斜めのランニングでコンサドーレDFを右側につった所を素早いサイドチェンジで、左の15番に。
フリーで持ち運ばれ、ルーカスと田中でなんとか対応しますが、クロスを上げ切られてしまいました。
44番が良いところに走り込んできていましたが、ギリギリ合わず。
間一髪でセーフ…
危なかったー。
やっぱり44番は要注意でしたね…
徐々に運動量が…
先ほどの大ピンチのシーンもそうですが、徐々に運動量が落ちていってしまったことで、奪われた瞬間の守備が遅く、中盤の31番をフリーにすることが多くなっていきましたね。
それに加えて、17番が大外を5番が内側を取ってきたときに、17番によって広げられてしまい、5番をフリーにしてしまうことも多かったですね。
試合終了!
そんなこんなで、試合終了!
🔴GAME STATS⚫
🏆2022明治安田生命J1リーグ#北海道コンサドーレ札幌 0-0 #FC東京#consadole #コンサドーレ pic.twitter.com/FWMHT1h654
— 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) April 16, 2022
お互いに譲らずスコアレスドローでした。
試合の中での選手たちの強度や技術はもちろん、修正に対して修正をする監督の力量も拮抗した素晴らしい試合だったんじゃないでしょうか。
得点はありませんでしたが、個人的にはかなり面白い試合だったと思います。
コンサドーレが、今までやって無かったことにチャレンジもしてくれましたしね。
2トップとか、意図的に引き込む守備とか、菅野さんが最初からロングボールを蹴っちゃうとか。
新しいことをやった上で結構上手くいっていたので、今後も進化していくコンサドーレを見たいですね!
私見
もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)
ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!
今試合のMOMは…
荒野 拓馬選手です!
“試合内容”でも触れましたが、今節のキーマンは荒野選手でしたね。
攻撃を循環させる役割と相手のキーマンを潰す役割を一手に担ってくれました。
荒野選手のところが崩れると大変なことになっていたと思うので、文句なしの今節MOMですね!
すごい!
その他にも良い選手が
今回の試合では、トゥチッチ選手と駒井選手、中島選手が特に良かったと思います。
まず、トゥチッチ選手は言わずもがな、安定のポストプレーですね。
今までは何だったのかというくらいの安定感でした。
やっぱり2トップ型なんですかね。
そして、駒井選手は慣れない2トップの一角でしたが、裏への抜けだしを積極的に行って相手DFを押し下げる役割をしっかりこなしていましたね。
何度か抜け出せそうなシーンがありましたが、パスが出てきませんでした。
この辺は慣れてくると、合うようになりそうですね。
それにしても、駒井選手はどのポジションでも期待に応えてくれますねー、さすが。
最後に、中島選手は前線に高さとスピードをもたらしてくれただけでなく、強度の高いプレスを行ってくれました。
これによって、相手のハイプレスから逃げる際にターゲットが一つ増えたことと、セカンドボールを回収された場合にも対応することが出来るようになりました。
得点こそありませんでしたが、徐々にスタメンに近づいてきてるんじゃないでしょうか。
2トップも試しましたしね。
ちょっとばかし直してほしい選手
今日は特に気になる選手はいませんでした。
完璧な内容で勝った前節はいたのに、引き分けの今節はいないの?と思った方もいると思います。
しかし、今節は選手全員がかなりの集中力で、最初から最後まで戦ったと思います。
試合内容も、引き分けではありますが、前節と同じくらい良い試合内容だったんじゃないでしょうか。
いや、もしかしたら前節以上かもしれませんね。
というわけで、今節は直してほしい選手がいません!
素晴らしい!
まとめ
以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第9節 FC東京戦レビューでした!
この記事のまとめとしては…
・ほぼ互角
・お互い激しい削り合い
・キーマンは荒野と44番
・速い攻撃の応酬だった
・CKから大チャンスも神セーブに阻まれる
・徐々に運動量が落ちる
・大ピンチもギリギリで救われる
・色々な変化が見れて、面白い試合
・コンサドーレの進化が楽しみ
ということでした。
連勝とはいきませんでしたが、コンサドーレの進化が見られて良かったです。
最初から2トップで臨んだのもビックリでしたし、途中で相手を引き込んでカウンターをするように意図的に変えたこともビックリですね。
今までは、フォーメーションを変えることなんてなかったですし、ハイプレスで奪ってポゼッションっていうのをやめることもありませんでしたしね。
個人的には、2トップもオプションに加わったと思うので、中島くんをスタメンから見たいですね。
これからも進化していくコンサドーレを応援していきましょう!
この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。
では、また!
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