【北海道コンサドーレ札幌】終始圧倒する素晴らしい試合!【J1リーグ「第8節(VS.名古屋)」】【レビュー】

こんにちは、もちょです。

今回は、前回に引き続きサッカー視聴歴11年の僕が、北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます。

前回(第7節)の記事はこちら。

引き続きアウェイで、さらに中3日とコンディションが心配ですね。

前節の完敗から何かを掴んで、挑みたい一戦です。

この試合は何が良かったのか、悪かったのか、誰が活躍したか、得点シーンについてや失点シーンについて、出来るだけわかりやすく書いていこうと思います。

この記事でコンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

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北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第8節 名古屋グランパス戦レビュー

 

●今回の試合について

〇スターティングメンバー

興梠選手が大怪我しちゃいましたね。

古巣対戦となるシャビエル、青木選手に頑張って欲しいです!

 

〇今試合のコンサドーレのサッカー

・攻撃時

ビルドアップの形自体は試合ごとに変えることは無いようですね。

開幕節の記事で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

形は同じですが、ボールの運び方は毎試合違ってきます。

今回の試合では、面白いようにコンサドーレがボールを支配出来ましたね。

いつも通り、左右への揺さぶりが効いていましたね。

揺さぶったところで縦パスを刺し込んでいきたかったコンサドーレですが、相手の8番とボランチの2枚に上手く中を閉じられていました。

しかし、コンサドーレの宮澤、高嶺選手に対して相手はワントップの9番しかプレスに来ていなかったので、宮澤、高嶺選手のうち空いた方がドリブルで持ち運んで展開することが出来ていました。

ドリブルで持ち運ばれると、相手としては中に人を集めざるを得ませんので、大外の金子選手の出番というわけです。

結果的に、縦パスで中央に相手を引き付けることと同様な状況を作り出せていました。

そこからは、相変わらずの金子劇場でした。

こうして、中央に引き付けて大外を使ういつもの流れでコンサドーレはボールを運んでいました。

さらに、相手がハイプレスをかけて来なかったことで、福森選手に前線を眺める余裕が生まれていましたね。

皆さんもご存じの通り、福森選手の左足は絶対に封じなければ大変なことになってしまいます。

これも、金子劇場が多かった理由の一つですね。

・守備時

そして、守備時のお話です。

いつも通りの人を決めて捕まえに行くマンツーマン守備ではありましたが、今回の試合はいつもの試合よりマークの受け渡しが多かった気がします。

ボールをかなり握れていて、守備をする機会があまり無い試合だったので、気のせいかもしれませんけど。

撤退守備をしたのは、終盤のほんの少しの時間でしたし。

そんなことよりも、今回の試合で特に注目すべき守備は、カウンタープレスでしたね!

囲い込みの速さと強度が素晴らしかったです。

ボールを難なく敵陣まで運べていたので前線に人数をかけられましたし、カウンターを食らった時に自陣ゴールまでの距離が長いことで、思い切ってプレスにいけましたね。

前線で奪いきって、二次攻撃に繋げていたので、こんなにもボールを握り続けられた要因だと思います。

今節のコンサドーレは攻守一体の素晴らしいサッカーでしたね。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

〇試合内容

・コンサドーレがボールを握る

序盤から、コンサドーレがボールを握って試合を進める展開となりました。

“攻撃時”でも書いた通り、いつも通りの攻めで気持ち良くボールを回して、金子が仕掛けるというシーンを多く作っていました。

ですが、相手の23番に金子が1対1で抑えられることが続きました。

ボールを圧倒的に握って、相手の陣地に攻め込むまでは出来ていたのに、序盤はゴール前まで迫ることが少なかった要因の一つだと思います。

・スピードが上がらず

さらに、ゴール前のチャンスシーンまで行けなかった要因のもう一つが、スピードを上げての攻撃が出来なかったことです。

コンサドーレが難なくボールを運べるので、相手は自陣に引いて守らざるを得ませんでした。

それを崩したいコンサドーレでしたが、中々スピードを上げた攻撃が出来ませんでしたね。

ボールを奪われてからの素早いカウンタープレスでボールを奪い返しても、相手の守備人数が十分揃っていましたし、カウンターをしようにもボールを持っているのはずっとコンサドーレでした。

金子の仕掛けも1対1でスピードに乗る攻めではありませんし、縦パスは相手8番とボランチの2枚にしっかりケアされていましたし。

ずっと同じリズムでの攻撃が続いたので、相手は対処しやすかったと思います。

・大チャンスは相手に

そんなこんなで、かなりボールを握っていたコンサドーレが攻めあぐねている一方、相手に大チャンスが。

14分、10番のマークの受け渡しを一瞬迷ったスキに素晴らしいクロスを上げられ、あわやというシーンを作られてしまいました。

菅野さんの神セーブで助かりましたけど。

あぶねー

・相手に勢いが

大チャンスを迎えたことで、相手が勢いに乗ってきたのか、急に菅野さんまでプレスをかけに来るようになりました。

それでもコンサドーレは慌てず、ロングボールで前線に蹴り込むいつも通りの回避で対応していました。

今節はトップがシャビエルだったことから、ロングボールを直接収めることが難しい試合でしたが、駒井がセカンドボールの回収をしてくれていたので、大丈夫でしたね。

駒井が久しぶりにボランチだったので、改めて駒井のありがたみを感じました。

・ポジションチェンジ

駒井のボランチありがたいなぁー

なんて思ってたら、30分前後から駒井と荒野のポジションが変わりました。

最初は流れの中から変わってるのかな?と思っていましたが、ポジションを整理できるタイミングでも戻っていなかったので、完全に変えたんだなと。

この時は、駒井のセカンドボール回収のことばかり考えていて、なんで変えたんだろう?と思っていました。

・前半終了!

コンサドーレがボールを握って圧倒的に攻めてはいるのにシュートが1本しか打てていない、難しい前半でしたね。

カウンタープレスもハマっているし、ボールも上手く回せていました。

なので、撤退守備時の一瞬のスキを無くすことと、スピードを上げた攻撃が出来るように何か変えてくるでしょうか。

前半を見ていたら、先制点を取ってしまえばかなり優位に試合を進められそうだったので、とにかく点を取って欲しいですね!

・後半開始!

後半が始まってからも、前半と同じくコンサドーレが一方的に攻める展開に。

相変わらずサイドチェンジも効いているし、ボールを握るのもコンサドーレ。

駒井と荒野はやっぱりポジションを変えたんですねー

早く点取らないかなぁ、なんて思っていたら…

・先制点!

ついに、コンサドーレが先制点を決めました!

福森の素晴らしいFKから、宮澤のヘディングシュート!

この試合ではコンサドーレが圧倒的に攻めていたので、セットプレーの数が多く、福森がキックの感覚を研ぎ澄ませられた結果でしょうか。

このFKは、CKの流れからしっかりセカンドボールを回収したことで、相手がファウルで止めてきたことで得られました。

そのCKを得るまでの展開が素晴らしかったですね。

相手GKのパントキックを宮澤が見事なパスカットから一気に前線に持ち運び、駒井へ渡し、駒井が大外でフリーだった菅ではなく中央の青木を選択。

青木はボールキープが上手いので、そのまま時間を作って上がってきた菅にパス。

菅がワンタッチでファーでフリーになっていたシャビエルを狙ったクロスを上げますが、惜しくも相手DFがクリアするというシーンでした。

この攻撃は、前半で出来ていなかったスピードを上げた攻撃でした。

宮澤のパスカットから一気にスピードアップして敵陣に攻め込めたことによって、宮澤にボランチがつられ、相手はDFラインの4人のみで対応しなければならない状況だったので、全てが後手に回っていました。

駒井への対応が遅れたこと、青木を潰せなかったこと、大外の菅についていけなかったこと、シャビエルに背後を取られたこと。

その結果、CKに逃げるしかない守備を強いられました。

なので、この先制点は一見、福森のキック精度と宮澤の動きだしからのヘディングシュート“だけ”が素晴らしかったように見えますが、その前の攻撃も素晴らしかったと思います。

・駒井と荒野

ここで、ずっと気になっていた駒井と荒野のポジションチェンジについて。

ミシャ監督に聞いてみないと正解はわかりませんが、得点シーンやその他にもコンサドーレの攻撃で良いシーンを見ていて、僕が考えた仮説をお伝えしようと思います。

まず、ポジションチェンジによってプラスに働く面から。

前半から再三あった金子劇場ですが、サイドチェンジによってフリーになったはいいものの、金子の1対1を助けてくれる味方が、後方の田中しかいませんでした。

なので、ボールを下げるか仕掛けるかの2択になってしまっていました。

これによって、スピードを上げた攻撃が出来なくなっていましたね。

この選択肢を増やすために、金子のすぐ隣のポジションである荒野には前線で待っていて欲しいんですが…

荒野はボールを後ろで回していると、下がってきて受けようとするクセがあります。

それによって、福森や高嶺がロングボールでサイドチェンジをして金子まで通っても、荒野はDFライン付近にいるので、金子のすぐ隣でフォローしている味方がいなくなってしまっていました。

これが駒井だと、下りて来過ぎることがないので、金子にコンビネーションを使って突破するという選択肢を与えることが出来ます。

実際に、後半開始直後にシャビエル、駒井、金子のコンビネーション攻撃でチャンスを作れていました。

さらに、得点につながったCKを取った攻撃のシーンでもプラスに働いていましたね。

宮澤がボールを奪ってスピードアップした瞬間に、駒井はちゃんと前線で宮澤からボールを受けられるポジションに残っていました。

荒野であれば下がってきていたり、裏抜けを狙ってしまったり、あのチャンスにつなげるためのポジショニングを取れていなかった可能性が高いと思います。

次に、マイナス面です。

マイナス面はなんといっても、駒井のセカンドボール回収が出来なくなることですね。

前半に駒井のセカンドボール回収で何回二次攻撃に繋げられたかは数えきれませんね。

あとは、過去の記事でも書きましたが荒野がボランチに入ることで、ボール保持時にポジショニングで相手の優位を取ることが出来なくなってしまうことです。

つまり、2人はポジショニングの上手さに違いがあって、よりゴールに近いポジションで駒井がプレーした方が速い攻撃も出来るようになるし、コンビネーションも使えるようになります。

逆に、今節の相手はハイプレスに来ることもなく押し込めますし、カウンタープレスもハマっているので、ボール保持時のポジショニング間違えと、セカンドボール回収が出来なくなることはそこまでマイナスになることは無いと踏んだんだと思います。

これは一石二鳥!というわけでポジションチェンジしたんじゃないかと、僕は思いました。

・追加点!

なんか、色々と考えていたら完璧な追加点が決まりましたね。

青木の剥がしからの素晴らしいクロスを、中島が完璧なポジショニングでGKの股を抜くヘディングシュート!

中島くんは速いし強いイメージでしたけど、ゴール前のポジショニングがかなり良い選手ですね。

前回のゴールも同じようにファーで待っててのゴールでしたし。

この追加点もまた、素早い攻撃からの得点でしたね。

先制点と同じように中央でパスをカットして、そのまま持ち運んでからサイドに展開。

青木が得意のドリブルで1人剥がしたのも見事でしたし、クロスの精度もかなり高かったですね。

中島くんは合わせるだけでしたが、難しいシュートを良く決めたと思います!

・オフサイドかー

67分、また福森のFKから今度は中島くんが決めた!と思ったらVARでオフサイドの判定でした。

出ていたのがギリギリ、ほんの少しだけだったので喜んじゃいましたね。

中島くんだったし、ゴールになって欲しかったなぁ。

ハッ、いつから中島ファンに…

中島くんってハーランドにちょっと似てますよね、ハハッ。

・フォーメーション変更も

かなり押せ押せになってきたコンサドーレに対して、相手もフォーメーションを変えてきましたね。

70分あたりから3-1-5-1のような形に変えて、WBに攻撃的な選手を置いて得点を狙ってきました。

・徐々に相手ペース

試合終盤に近付くにつれ、コンサドーレ側の疲れと、相手のフォーメーション変更によるサイドの対応が難しくなったことで徐々に相手ペースになっていきました。

72分には左右に振られて、スペースが出来てしまったところにクロスを上げられて、逆サイドの11番が空いて大ピンチを迎えますが、これも菅野さんの神セーブ。

事なきを得ました。

79分には金子が負傷交代してしまいました。

直近の試合で一番頑張ってくれていたと言っても過言ではないので、大怪我じゃないと良いんですが…

そのまま流れを変えられず、相手のセットプレーが多くなってきた85分。

CKから大ピンチを迎えますが、これはポストが助けてくれました。

ありがたや。

・試合終了!

そんなこんなで、失点することなく試合終了!

今季初勝利とJリーグの100勝目を見事飾ることが出来ました。

試合内容も圧倒していたと言っていいんじゃないでしょうか。

前節の大敗が嘘のような、素晴らしい試合内容でした。

“ボール保持時、奪われた瞬間、奪った瞬間、ボール非保持時の4局面”で上回れるかどうかが、サッカーの試合で優位に立てるかを決めるとよく言われます。

今回のコンサドーレは4局面すべてで相手を上回ったと思います。

そして、そんな素晴らしい内容で勝利したことをきっかけに、ここから連勝してくれたら嬉しいですね!

 

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●私見

〇もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)

ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!

今試合のMOMは…

高嶺 朋樹選手です!

あれ、あんなに出てきていた福森選手でも、宮澤選手でも、金子選手でもないのか⁉

と思った方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

それでも、今節は高嶺選手が素晴らしかったと思います。

いつものようにDFラインに入ってのボール回しをするだけでなく、金子選手へのロングボールが何回もキレイに決まっていました。

そして、なんと言っても特筆すべきなのが守備に関してです。

球際の激しさは当然ながら、奪えなかった時の粘り強さが特に効いていましたね。

駒井選手と荒野選手がポジションを変更して、セカンドボールを回収できるのか心配していましたが、その役割も高嶺選手がカバーしていました。

さらに、前に出て潰す守備を終盤まで集中して行えていましたし、ボールを奪ってそのまま前に運んで行った際のプレーも見事でした。

すごい!

 

〇その他にも良い選手が

今回の試合では、全員良かったんですが…

強いて言うなら、福森選手と宮澤選手ですね。

福森選手は言うまでもなく、素晴らしい左足のキックですね。

金子選手がフリーなことと、セットプレーが多かったことでかなり目立っていました。

ビルドアップの際に、ハイプレスをかけて来ない相手に対するポジショニングも上手かったですね。

宮澤選手はやっぱり先制点のシーンですね。

ゴールを決めた際の動き出しとヘディングシュートのコースはもちろん素晴らしかったですが、その前のシーンでパスカットから一気に持ち運んだのも良かったです。

あと、毎試合なんですが宮澤選手がつくマークってワントップの選手や相手FWのエース格の方なんですよね。

大体が名のある選手ばっかりじゃないですか。

それなのに、大崩れしないっていうのはシンプルにすごいなと思います。

 

〇ちょっとばかし直してほしい選手

今日は全員完璧!と言いたいところなんですが…

強いて言うなら、菅選手ですね。

前々節の浦和戦でPKを献上してしまったシーンでもそうでしたが、サイドの守備の際にマークを受け渡すのか受け渡さないのかの判断が遅いときがあります。

今節も、福森選手の指示に対して菅選手が迷ったところから序盤の大ピンチにつながった一瞬のスキが出来てしまいました。

これから直していって欲しいですね!

ここまで、コンサドーレをたっぷり贔屓して書いてきたので、少しだけ直してほしいプレーについて書きました。

褒めてるだけのレビューだと嘘くさくなるので、正直なレビューだよと言うことを証明するためです。

ファンの皆様怒んないでください、すいません。

 

●まとめ

以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第8節 名古屋グランパス戦レビューでした!

この記事のまとめとしては…

・ボール保持は圧倒的コンサドーレ

・前半は少し難しい

・ポジションチェンジ

・素早い攻撃でチャンス

・FKからズドン!

・完璧なポジショニングで追加点

・3点目だと思ったのに-

・圧倒した試合内容

・初勝利!J1通算勝達成!

ということでした。

前節のショックな大敗から立ち直れるのか?と思って見ていましたが…

そんな心配は全くいらなかったですね!

迷走することなく、コンサドーレのサッカーをやって圧勝しました!

ここから連勝してくれると嬉しいですね!

この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。

では、また!

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