【 北海道コンサドーレ札幌 】コンササポのざっくり試合まとめ・感想「第23節・VS.神戸」、「第24節・VS.浦和」

こんにちは、もちょです。

今回は、 北海道コンサドーレ札幌 「VS.ヴィッセル神戸(J1第23節)」、「VS.浦和レッズ(J1第24節)」の感想と分析です!

サッカー観戦初心者さんにもわかりやすいように試合内容をざっくりと、そしてコンササポなりの感想は熱く語っていこうと思います!

コンサドーレの応援に役立つ情報や、コンサドーレへの想いを共有できればと思います。

第15節・16節の記事はこちら

それでは、コンサドーレの戦いを「分析・振り返り」していきましょう!

 

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第23節( 北海道コンサドーレ札幌 VS.ヴィッセル神戸)

スターティングメンバー

大崎がいきなりスタメン!

大森もスタメンで浅野復帰!

駒井や荒野の不在は大きいが、浅野と青木、武蔵が揃うので楽しみ。

 

ざっくり試合内容( 北海道コンサドーレ札幌 目線)

ここでは試合を戦略や戦術といった細かい部分で見ていきます。

コンサドーレを応援できれば楽しい!

サッカーの細かい戦術なんて気にしてたら酒を飲みながら観れないじゃない!

と言う方はここをすっ飛ばして“感想”を読んで頂ければと思います。

 

コンサドーレの戦い方

〇基本的には…

  • シンプルに前線へ
  • ボランチが一枚下がって4バックを形成
  • サイドチェンジでスペースへ
  • 前線からマンツーマンで守備をする
  • ショートカウンター狙い

 

〇試合中のコンサドーレ

この試合のポイントは、起用された選手たちのクオリティです。

ということで、選手をベースにお話していきます。

まずは大崎。

コンサ夏の大補強のうちの一人ですね。

ボランチで、主に宮澤さんがやっていた役割をしていました。

周りへの指示出しや、DFラインからのビルドアップ時に積極的にパスコースを作るなどなど、大活躍でした。

攻撃面で特に素晴らしいと思った部分は、大崎の指示で中村を3バックの一角に残していたことです。

え?それだけ?と思った方もいるんじゃないでしょうか。

しかし、これによってコンサ最大の問題点である「相手FWの後ろに人がいない現象」を解消していたんです。

具体的に説明すると…

大崎が右に下がり高尾が高い位置へ上がっての3バックが形成されます。

右から大崎、岡村、中村という3枚ですね。

その形を固定することで、馬場がアンカーの位置から下がって来ない状況を作っていました。

そうすると、自然に相手FWの後ろに馬場が残るんですね。

これによって、相手のファーストDFはどうしても中央を絞るので、サイドをスムーズに使えました。

さらに、前向きに潰す守備も効いていましたね。

大崎のおかげでコンサがボールを持つ展開になったと言っても過言ではありませんでした。

映像では映っていなかったので分かりませんでしたが、解説の方がDFラインの設定も大崎が指示していると言っていたので、かなり信頼されているんですね。

加入直後でも活躍するさすがのベテランでした。

次に良かったのは大森です。

今シーズン、何度か試合に出てはいましたが正直なところ個人的に評価が低かった選手です。

しかし、この試合では持ち前の粘りで何度もボールをキープしてくれました。

あまり上手く言えないんですが、ポストプレーのタイミングが良いわけでも、足元が上手いわけでも、フィジカルが特別強いわけでもないように見えるんですが、なんかキープ出来るんですよね。

大森のところでごちゃごちゃして、そのままコンサボールで素早い攻撃!という展開がいくつもありました。

そして、大森の粘りによって生み出される最大の効果が「武蔵の自由化」です。

ワントップで、ポストプレーも裏抜けもターゲットマンも全て担っていた武蔵の負担を軽減どころか激減させてくれたのが大森。

大森がキープしてくれることで、武蔵は裏に抜ける動きが多くなりましたし、ターゲット役を任せて、自分は下りていってボールを受けて前を向いて仕掛けるなんて言うプレーも見られました。

今まではなんとなく武蔵が前線で孤立していたようなイメージで、とりあえず何とかしてね!的なボールが飛んでいっていた印象でした。

そこに大森が構えていてくれることで、武蔵は自由に動けるようになりましたね。

得点シーンも大森のワンタッチ、武蔵の仕掛けから始まった攻撃でしたし。

ファウルもらったのも武蔵でした。

この2選手の活躍は予想外という意味でも、強く印象に残りました。

今後、どのようにチームを変えてくれるのか楽しみです。

 

得点シーン

このFKは運も良かったように見えましたが、青木のキックを褒めましょう。

しっかり枠を捉えて、良いコースに飛ばしました。

神戸の壁の間を抜けていったので、相手GKはノーチャンスでしたね。

FKが素晴らしかったのは言うまでもないんですが、先ほども書いたようにこのFK獲得までの攻撃が良かったので、ここでも軽く解説します。

まずは相手のロングフィードを跳ね返したところから、大森の見事なワンタッチで武蔵がボールをキープします。

そこから武蔵が思い切って仕掛けて、預けたボールを青木が流石のキープ。

逆サイドに持っていって、高尾が素晴らしいワンタッチを武蔵に当てます。

そこでシュート狙いのターンを相手にひっかけられてファウル獲得という流れでした。

この流れの中で、良かったプレーを具体的に解説します。

まずは、何度もお伝えしている武蔵と大森の関係ですね。

大森がターゲットになって武蔵がその周りを自由に動き回るという形が常に相手に脅威を与えていました。

次に青木の判断。

青木は思ったよりもドリブルで運べちゃったので、最初は自分でカットインシュートを狙おうとしました。

しかし、神戸もシュートコースは消していました。

菅が上がってくるも、そこにもしっかりマークがついていました。

そこで青木は、無理やりシュートを打つでもなく、確率の低い菅の方に出すのでもなく、逆サイドに展開することを選びました。

コンサ得意のサイドチェンジですね。

結果的に一つ飛ばしのパスで逆サイドの高尾までつながったことで、時間的余裕が出来て高尾の素晴らしいワンタッチパスが生まれたというわけです。

こういう攻撃をどんどん続けていって欲しいなと思う今日この頃です。

 

ヴィッセル神戸の戦い方

〇基本的には…

  • DFラインは高く
  • 4-4-2前からプレス
  • 大迫に長いボールを
  • 攻撃陣の個人技で

 

〇試合中のヴィッセル

予想外の戦力が活躍したコンサとは裏腹にヴィッセル神戸はいつも通り。

大迫や武藤、山口蛍などなど、タレント軍団の個の質を活かしたサッカーをしてきました。

序盤は、サイドを中心に攻めに攻めまくっていた神戸。

WGのキープ力の高さとSBの推進力で簡単にサイドを攻略してきました。

コンサドーレのウィークポイントである3バックの脇のところを的確についてきましたね。

本当にギリギリのところで防いでいたコンサドーレ。

流れは完全に神戸でした。

しかし、コンサドーレが大崎の守備で徐々にボールを持てるようになってくると、完全にコンサドーレペースに。

神戸お得意の大迫狙いのロングボールも、出す側と受ける側の意思疎通が出来ていないように見えました。

それでも流石の大迫。

点は決めちゃうんですから。

何とか同点で終わらせた神戸でした。

 

得点(コンサは失点)シーンについて

これは、大迫のヘディングシュートが見事!と言いたいところですが…

クロスを上げた佐々木にも大迫にもマークがついていないんですよね…

マンツーマンはどこへ?という感じの失点でした。

大崎と岡村の頭を超える見事なクロスと言われればそう見えるんですが、完全に岡村が大迫を見れていません。

他の選手を岡村が見なければいけない状況だったわけじゃないですし。

もっと前で言うと、クロスを上げた佐々木に対して浅野と大森が「どっち付いていくの?」となっていたので整理が必要ですね。

ポストプレーした武藤についていた高尾が急いで佐々木にもついていかないといけなくなったので、対応が遅れてクロスを上げられています。

局所的に1対2の状況をコンサ側から作ってしまったような守備でした。

 

感想

連敗が7でストップ!

勝ちたい試合でしたが、とりあえず勝ち点獲得!

武蔵がPKを…とか、色々な意見があると思いますが、現時点で神戸とこの内容の試合が出来るのであれば、先行き明るいですよね。

ケガで離脱していた選手たちも徐々に戻ってくる中で、夏の大補強もありますし。

この試合だけで言っても大崎は大活躍、安定の浅野と青木に予想外の力を見せてくれた大森。

個人的には長谷川さんと田中克幸をスタートから使ってみてほしいんですけどね。

残留に向けて戦力が揃いつつあるコンサドーレ。

補強後のサッカーが今から楽しみです。

なんですが!

ここで、一つ懸念点を。

今回の夏の大補強で結構お金を使うはずなんです。

そこで、この選手にこんだけお金を使ったんだから試合に出してね、活躍してなくても。

みたいなことが無いか心配です。

海外サッカーを見ているとよくあるんですよね。

大金はたいて獲って来ちゃったから、とりあえず試合には出してね、ってフロントから言われてしぶしぶ試合に出す、という現象が。

それこそ、コスパが良い選手とか生え抜きの選手とかが全然使われなくなって、あの選手の方が良いんだけどなぁ…となることもしばしば。

コンサドーレは以前にも記事に書いた通り、1選手の在籍年数が世界のクラブチーム中5位のチームです。(2023年)

※その記事はこちら

そんなコンサドーレの良さを消してほしくないという思いもありますね。

まあ、皆活躍して、納得する形の選手起用で、強くなって残留!が一番良いんですけどね。

 

 

第24節( 北海道コンサドーレ札幌 VS.浦和レッズ)

スターティングメンバー

駒井がしっかり戻ってきましたね!

大崎もすっかりスタメンに定着。

前節のビルドアップへの関りや、前に出ていく守備がとても効いていたので納得です。

 

ざっくり試合内容( 北海道コンサドーレ札幌 目線)

ここでは試合を戦略や戦術といった細かい部分で見ていきます。

コンサドーレを応援できれば楽しい!

サッカーの細かい戦術なんて気にしてたら酒を飲みながら観れないじゃない!

と言う方はここをすっ飛ばして“感想”を読んで頂ければと思います。

 

コンサドーレの戦い方

〇基本的には…

  • 繋ぐ
  • 相手のプレスに応じてロングボール
  • サイドチェンジでスペースへ
  • 前線からマンツーマン守備
  • 大崎が下がる3-1-4-2

 

〇試合中のコンサドーレ

この試合はしっかり守備から入れた試合でした。

いつも通りマンツーマン守備のコンサドーレ。

浦和が後ろ4枚で繋ごうとするのに対し、コンサドーレは武蔵+青木がCBに、両WBがSBにプレスをかけてハメることが出来ていました。

特に両WBの浅野と菅が浦和のSBに対して前に出てプレッシャーをかけれていたのが良かったですね。

このコンサドーレの守備に対して、浦和はすかさずロングボールを蹴ってきます。

しかしこの試合、浦和のスタメンワントップは収めるタイプのサンタナではなく裏抜けが得意でスピードが持ち味の松尾でした。

なので、苦し紛れのロングボールはほとんどコンサドーレが回収できていました。

唯一チャンスを作られていたのは、前線からのプレスを足元で繋いで回避された時です。

その形から何度かピンチを迎えましたが、ギリギリのところで防いでいました。

やはり、ファーストプレッシャーを回避されてからのマンツーマンの整理が課題になりそうです。

試合自体は前線からしっかり制限をかけることでコンサドーレの流れになり、ボールを持てる展開になりました。

こうなるといつもは、自陣で奪われてショートカウンターからあっけなく失点!という展開になるところなんですが…

今節、というか前節からなんですが、そんな展開にはなりませんでしたね。

ちゃんと後ろから繋いで前進出来るようになりました。

皆さんも、ずいぶん素早くパスが回るようになったなぁ、と思ったんじゃないでしょうか。

これにはちゃんと理由があります。

前節の項でも書いたのでザックリと書きますが、大崎の存在によって中村が上がらずに3バック化し、馬場がアンカーの位置に残れるからですね。

コンサドーレのビルドアップの問題として散々指摘してきた「相手のFWの後ろに人がいない問題」を前節も併せて解消できています。

さらに、今節でバージョンアップした点もありました。

それは、シャドーの選手が下りてきてビルドアップに関わることで、縦パスのコースが増えた点です。

具体的にお伝えすると…

前節と違い今節は、駒井がスタメンに戻って来たことで2シャドーの形になりました。

いつも通りにDFラインでパスを回しながら前進を伺うコンサドーレ。

馬場がアンカーに残ることで相手のファーストプレッシャーが中央に絞り、サイドのパスコースが空いてきます。

コンサドーレはサイドに展開してフリーをどんどん生み出すことが出来ます。

そうすると、試合が進むにつれて狙いがバレてきて、当然ですが相手のSBはボールが出た瞬間にプレッシャーをかけられるように準備してきます。

そこで、2シャドーの駒井と青木が浮いてくるわけです。

サイドにパスを出すぞー!という構えを高尾や大崎、中村がとると、すかさず相手のSBは前に出ようとします。

ここで、駒井や青木が絶妙なタイミングで顔を出してくれるんです。

そして、ここに縦パスが入るともう、コンサドーレのやりたい放題ですね。

駒井と青木は狭い空間でボールを受けて前を向ける選手ですから。

このように、選択肢が常に複数ある状態でパスを回せていたので、相手にプレッシャーをかけられずらくなり、いつもならプレスでハメられる展開でも、上手くボールを繋いで前進できていたんですね。

 

得点シーンについて

※1点目

CKから岡村の素晴らしいヘディングシュートでした。

そして、このCKを獲得するまでの流れが素晴らしかったので、少し解説します。

コンサドーレが後ろから繋いでいる展開で右サイドで嵌められそうになりましたが、浅野と駒井が個の質で回避したところから始まります。

得意のサイドチェンジで馬場が菅へ長いボールを送ります。

菅が上手くキープし戻したところに青木。

そこへ猛然と大崎が斜めの動きを見せます。

相手のDFラインを切り裂くオフザボールですね。

青木が大崎へスルーパスを出し、それをクリアしてのCK獲得でした。

この攻撃で特に良かった点は、相手のプレスを回避した瞬間に素早い攻撃が出来たことです。

浅野と駒井がワンタッチ、馬場もツータッチ目でサイドチェンジと、相手が戻る前に攻撃を完結させようとした狙いが素晴らしかったと思います。

いつも狙っているんだとは思いますが、いつもはパスの出しどころに迷ったり、後ろに戻してしまったりと、中々前に素早く出ていく攻撃が出来ていませんでした。

この攻撃で獲得したCKで得点出来たことは、自分たちがやりたい攻撃が今一度明確になったという点で、すごく大きかったですね。

 

※2点目

キレーな抜け出しから、どフリーで武蔵が流し込みました。

最初は完全にオフサイドだと思いましたね。

なんか決めた武蔵もコンサの選手たちも、「あれ、決まった?」みたいな顔してました。

浦和の選手たちもオフサイドだと思って戻りませんでしたし。

最終的に浦和の選手がギリギリ残っていたので、オンサイドでしたね。

このゴールで一番見てほしい部分は武蔵の動き直しです。

ちゃんと味方が出せるタイミングで一度バックステップ踏んでるんですよね。

この動きによってオフサイドにかかりませんでした。

武蔵の裏抜けが武器になる!とずっと言ってきたこのブログが報われた得点でした。

 

※3点目

今思い出せる中では、今季ベストゴールなんじゃないでしょうか。

しっかり後ろから繋いで、サイドを揺さぶって、最後は中央でゴール!

素晴らしい得点でしたね。

これがやりたかったんだよ!っていうのが見られました。

サポーターも、これが見たかったんだよ!ってレスポンスしたことでしょう。

僕も、一人で観ていたのに拍手しましたもん。

色々と素晴らしい点があったので、解説します。

まずはこの攻撃のはじまりの部分。

少しさかのぼりますが、サンタナを岡村が潰したところから。

後半から浦和はワントップをサンタナに代えてきましたね。

裏狙いの松尾は上手くいかず、いつも通りサンタナにしてきたって感じですかね。

しかし、岡村にとっては松尾よりサンタナの方がやりやすそうでした。

前半に走り合いでシンプルに松尾が早くて追いつけないみたいなシーンがありましたし。

そんな岡村がいつも通り前に出てサンタナを潰して、コンサドーレボールにしたところからこの攻撃は始まります。

次に注目したいのは、武蔵の裏抜けです。

岡村が潰して大崎がボールを拾い、前を向いたところで武蔵は裏に走ります。

この時にゴールから遠い、サイドの方に裏抜けしてしまうのはまだ改善の余地がありますが、今まで裏抜けの動き自体が少なかったコンサドーレにとっては十分過ぎる働きです。

武蔵がキープして相手を押し下げることが出来たので、コンサドーレの最終ラインが高い位置を取ることが出来ました。

そこで、次のポイントです。

武蔵のキープの後、菅が受け取ったボールはそのまま後ろの中村まで渡ります。

この時の中村のプレーに注目です。

中村はパスを出すふりをして相手のFWを1人剥がします。

中村の最大の特徴と言っても過言では無い、持ち運ぶドリブルです。

中村が1人剥がしたことによって、浦和の中央に若干スペースが出来ました。

そこで待ち構えているのが武蔵と駒井です。

ここでも、この試合のキーとなる素早い攻撃で完結させるという狙いが効きましたね。

駒井がサイドの浅野へ素早い判断でパス。

そこでフリーになっていた浅野は当然仕掛けます。

そこに高尾がしっかりインナーラップしてきました。

最後に注目して欲しいポイントがここです。

高尾がインナーラップしてきたことで、戻り切れていない浦和DFは高尾をBOX内にもかかわらずフリーにしてしまいました。

そこで、駒井についていた浦和の選手がスライドしてシュートコースを消しに来たんですが…

高尾は冷静に、フリーになった駒井を使ったというわけです。

個人的に、高尾の守備は評価していました。

攻撃面ではまだまだ田中駿汰にはほど遠いぞと。

しかし、この試合は2アシストと攻撃でも大活躍だったので評価を改めなければいけないかもしれません。

このように一連の流れを見てみると、パス回しから得意のサイドチェンジで大外を使って、最後は中央でフリーになってゴールを決めるという、まさにコンサドーレがやりたい攻撃で得点したシーンだったんじゃないでしょうか。

今後もこういうゴールが増えたらいいなぁ…

 

※4点目

増えたらいいなぁ…

とか言っていたら、もうそんなゴールが観られましたね。

この得点も、しっかり守ってマイボールにして、繋ぎながら前進、サイドでキープして最後は中央で仕留めるというやりたい攻撃でした。

フィニッシュの形は武蔵の個!という感じでしたが、そこに至るまでが良いボール回しでしたね。

3得点目で長々と書いてしまったので、この4得点目ではポイントを1つだけ解説させてください。

そのポイントとは、高尾のポジショニングです。

今回の記事で高尾の名前が出過ぎている気がしますが、それほど良かったのでお許しください。

まずは、奪った後のポジショニング。

やや左サイドでボールを奪って、大崎がキープして出しどころを伺っていました。

コンサドーレの攻撃として最初に狙うべきは相手DFラインの裏です。

じゃ、その次は?というと逆サイドのスペースですね。

この時も大崎はまず、裏。

その後に右サイドを確認しています。

右サイドでは浅野が大外で待ってはいましたが、そこに届けるにはやや距離がありました。

山なりのボールで狙ってもいいんですが、それだとせっかくカウンター気味に素早く攻められる展開なのにスピードを殺してしまします。

ここで、後ろからやや内側を上がってきたのが高尾です。

この高尾のパスコースを作る動きが素晴らしかった。

本当にドンピシャのタイミングでスピードを上げながら、大崎と浅野を繋ぐ位置に上がっていきました。

これによって、スピードダウンせずに右サイドを使うことが出来ました。

そして、高尾がそのまま上がったことで浅野が仕掛ける選択肢も、中央から左サイドに展開する選択肢も持てる状況を作りました。

さらに、一度相手にボールを奪われてしまいますが、そのボールを回収したのも高尾でした。

この攻撃シーンを見て、チーム全体でも立ち位置が整理されていると感じました。

押し込んだ際のポジショニングは高尾だけじゃなく、その横の馬場と大崎、青木から菅に至るまで、キレイにパスコースが繋がるようになっており、この形で攻撃出来ればここから先、結構点を獲れるんじゃないかなと思います。

何はともあれ、ワンタッチで素早くパスが回って前進する、まさしくコンサドーレらしいサッカーを久しぶりに見れた気がします。

 

浦和レッズの戦い方

〇基本的には…

  • GKから繋ぐ
  • ロングボールも用意
  • 松尾の裏、サンタナのキープ力
  • 後ろの選手が攻撃にどんどん関わる

 

〇試合中のレッズ

浦和は、普段とは違うワントップ起用をしてきました。

チアゴ・サンタナではなく松尾が先発でしたね。

狙いは明白で、コンサドーレの高い最終ラインの裏を松尾のスピードで突いてきました。

岡村はやりづらそうでしたね。

単純なスピードで置いていかれるシーンも何度かありました。

しかし、コンサドーレの項でも書いた通り、この試合はコンサドーレの前線からのプレスがしっかりハマっていたので、良いボールが松尾に送られることはほとんどありませんでした。

後半開始時点でワントップをサンタナに代えてきましたし。

元々のプランだったのか、上手くいっていなかったからなのかは分かりませんが…

サンタナの方が岡村はやりやすそうでしたね。

しっかり前に出て潰せていました。

70分辺りまでは終始コンサドーレペースで、4-0だし、勝った!と思いましたが、そううまくはいかず。

浦和の反撃が始まりました。

この要因として大きかったのが交代選手たちと、その後の選手の起用ポジションですね。

61分に4枚代えをした浦和。

この中で特に厄介だったのが、19番本間です。

左のWGで入った、大注目若手ですね。

本間は持ち前のドリブルでサイドを切り裂いたと思ったら、いつの間にかインサイドで仕事をしているという、まさにジョーカーのような躍動を見せました。

それまではサイドで仕掛けられるか、SBが上がって来てのコンビネーションで崩すという攻撃が主だった浦和の左サイドが一変しました。

この一変した要因としてもう一つ。

それまで左のアタッカーだった13番渡邊が左のSBに下がったことです。

この渡邊のSB起用がとても厄介でした。

元々アタッカーなので足元、特に運ぶドリブルが上手く、ここまでハマっていたコンサドーレの前線からのプレスを個の質で躱せる選手が浦和のDFラインに入りました。

これによって、コンサドーレのプレスがハマりにくくなってしまいましたね。

さらに、渡邊が攻撃的に左サイドに張ることで、本間を自由にさせていたのも大きかったです。

SBが高い位置で張っていても攻撃力が物足りず、なんだかうまくいかないなぁ、っていうのをよく見ませんか?

日本代表で伊藤が左サイドの高い位置に張ってないといけない時とか…

サイドに張った状態で相手に脅威を与えられる選手がいない場合、そのサイドは放置されます。

ゴールから距離が遠いですし、その選手に高い位置でボールが渡っても怖くないのならボールが渡った後に守備をすれば間に合うので。

逆に脅威を与えられる選手が高い位置に張っていると、どうしてもDF側は意識せざるを得ません。

分かりやすい例だと、コンサドーレの右には浅野がいますね。

昨シーズンはルーカスや金子が相手に脅威を与えてくれていました。

渡邊は間違いなく、脅威を与えられる側の選手でした。

なので、マンツーマンをするコンサドーレとしては浅野をDFラインまで下げて守備させるしかありませんでした。

結果的に…

  • 本間が自由に動く→高尾or浅野が引っ張られる
  • 渡邊が大外に→高尾or浅野が気にする

この形を作られたことで、コンサドーレの右サイドの守備が分断されてしまったんですね。

さらに、この守備を強制させられたので、浅野が前残り出来ないかつ前線からのプレスもハマらないので走らされるという、まさに悪循環に陥っていました。

この4枚代えの後、浦和にペースを持っていかれ、あれよあれよと3失点。

守り切ってくれぇ、守り切ってくれぇ。

って念じてたら、何とかコンサドーレの1点リードで試合終了。

流石、浦和は地力がちげぇなぁと思った今日この頃でした。

 

得点(コンサの失点)シーンについて

※長すぎて読みづらい記事になってきたので、浦和の得点シーンは映像だけで…

※1点目

 

 

※2点目

 

 

※3点目

 

感想

勝ったぞー!

しかも4得点だ!

3点獲られたものの、攻撃で魅せてやった結果となりましたね。

まさしく、点を獲られても取り返せばええんや!という試合でした。

獲られた3点中、2得点目は防げた失点かなと思いましたが、残りの1失点目と3失点目はしょうがなかったと思います。

逆にコンサドーレが獲った4点はどれも素晴らしくて、4点中3点が流れの中からの得点と、今までのコンサドーレでは考えられない結果でした。

中々得点できない試合が続いていたので、今回の4得点はかなり大きな復調の兆しになりそうです。

中でも大崎の存在が大きく、加入直後にも関わらずビルドアップのスムーズさと守備の統率でチームを牽引してくれています。

武蔵も今季初ゴールから、いきなり2点目も獲ってしまうなど、ここから大量得点してくれそうな予感がしますね。

相変わらず、自陣に持ち込まれた際のマンツーマン守備の整理が課題となりそうですが、この試合のように1点獲られても2点獲り返す!ような面白い試合を期待していきましょう。

ここから連勝、して欲しいですね…

 

 

 

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まとめ

以上、コンササポのざっくり試合まとめ・感想「第23節・VS.神戸」、「第24節・VS.浦和」でした。

もともと海外サッカーファンのもちょ。

見事にEURO期間中の記事をサボるという…

でも、EUROのお祭り感楽しかったですよ。

そして、EUROが終わったタイミングの試合でいきなり連敗ストップ!

からの勝ち!勝ったぞー!

今季3勝目。

まだまだ勝ちの数は少ないですが、ここから巻き返していって欲しいところ。

それでは、また!

※前節の記事はこちら

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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