【北海道コンサドーレ札幌】試合結果を分析!久しぶりの無失点!【J1リーグ第18節(VS.G大阪)】

こんにちは、もちょです。

この記事では「北海道コンサドーレ札幌VS.ガンバ大阪(J1第18節)」の試合結果をコンサドーレ目線で分析していこうと思います。

サッカー観戦の初心者さんでもわかりやすいように図も交えて、コンサドーレがどんなサッカーをしているか、何が良くて何が悪かったのか、得点、失点の要因などをご紹介していきます。

コンサドーレの試合をより深く楽しむためのお手伝いが出来たらと思います。

 

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初めに

皆さんはサッカーを観戦する際に、どんなことを楽しみに観戦するでしょうか?

自分の応援するチームの勝利や自分の好きな選手の活躍はもちろん、スタジアムの雰囲気が好きでサッカーはそこまでだけどホームスタジアムには足を運ぶ、という方も多いと思います。

しかし、近年はチームとしての戦略や戦術をしっかり用意して試合に臨むチーム、監督が増えてきています。

そんなチームとしての戦略や、実際に選手たちが行っている戦術を少し知っておくだけで、試合内容をより楽しめると思います。

さらに、それが自分の応援しているチームのことだと、ワクワクしませんか?

そこでサッカー視聴歴11年の僕が、自分の地元チームでもある「北海道コンサドーレ札幌」のJリーグの試合結果を毎節、分析していこうと思います。

コンサドーレの戦略と戦術を知っていれば、試合観戦の際により深く、楽しく応援することが出来ると思います。

前回(第17節)の記事はこちら。

この記事でコンサドーレサポーターはもちろん、Jリーグサポーターの方々もサッカーをより楽しむためのお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

初心者さんに向けて

※サッカーにある程度精通してるよ!という方は飛ばしてください。

10節の記事でサッカー視聴、観戦の初心者さん向けに、ここから出てくるサッカー用語をザックリと説明していますので、参考にしてください。

 

戦略と戦術について

これから、戦略と戦術という側面から話を進めていくにあたって、意味の整理と僕なりに戦略と戦術の意味をサッカーに置き換えたものを10節の記事で紹介しています。

こういう考えで語っているよ、ということが分かると思いますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

VS.ガンバ大阪

スターティングメンバー

今節は宮澤選手ではなく岡村選手が先発!

パトリック選手対策でしょうか。

抑え込んで欲しいですね!

 

今試合の戦略

攻撃

攻撃の戦略を読む前に、開幕節の記事で詳しく説明しているコンサドーレの基本的なビルドアップの形を確認していただくと、わかりやすいかと思います。

皆さんも知っての通り、コンサドーレはポゼッションを高め、相手に攻撃の機会を与えないことで守備の時間を少なくする“攻撃は最大の防御”を基本的な考え方としていますよね。

今節は、絶対変えることが無かったビルドアップの形を変えてきましたね!(ルヴァンでやってたらすみません)

正確に言えば、いつもの形と新しい形の2種類を場面によって使い分けていました。

正直、これが使い分けていたのかピッチ上の選手たちの判断でこうなっていたのかはわかりませんが…

初期配置も違っていたので、元々用意していたんだと信じることにします!

それでは新しいビルドアップの形を解説したいと思います。

まずは、初期配置です。

今節はいつもの3-4-2-1ではなく3-1-4-2の形となっていました。

そこから、可変して4バックの形に…

と、いつもならそうなんですが今節は2-3-1-4の形でビルドアップしていましたね。

田中選手が少し高めの位置、青木選手と駒井選手が状況によって下りてきたり上がって行ったりしていました。

そして、可変後はこんな形になります。

(一例として青木が下がった形としています。)

(駒井が下がった場合は荒野が中央、駒井が左になります。)

これは⁉

かの有名なマンチェスターシティのビルドアップと同じ形⁉

たまたまかな?と思いましたが、今節は明らかに福森選手が岡村選手と並んだ位置を取っていましたし、青木選手と駒井選手も縦関係になることが多かったので狙ってやっているということ!

これは嬉しい変化、いや進化ですねー

鹿島戦でもお伝えした通り、今までのコンサドーレは4-4-2のハイプレスに苦しむことが多かったと思います。

ですが、この形ならほとんどの場面でパスコースを2つ用意しながらボールを前へ進めることが出来ます。

細かいことについては“戦術”で詳しくお伝えしようと思います!

今節、コンサドーレが好き放題シュートまで持って行けたのはこの形でビルドアップしていたからと言っても過言ではありません。

 

守備

次に、守備面での戦略です。

コンサドーレは基本的にマンツーマン守備をします。

今節はこんな感じでしたね。

状況に応じて、臨機応変にマーク相手を変えますが、基本的には図のようなマークだったと思います。

今節は守備も見事にハマり、ほとんどの時間帯でガンバ大阪に何もさせませんでした。

そんな中で、パトリック選手頼みのロングボールを蹴ってくることが多かったですね。

それも岡村選手がしっかりと対応して、見事抑え込んでくれました。

※ここから先はくどくなるので、~選手の“選手”を省略します。

 

試合中の戦術

ここでは「サッカーを集約すると、この4つの局面で構成されている」とよく言われる“サッカーの4局面”にフォーカスしてお話していこうと思います。

サッカーの4局面とは

  • ボールを保持しての攻撃
  • ボールを失った瞬間
  • ボール非保持での守備
  • ボールを奪った瞬間

の4つの局面のこと

選手たちや監督が今節、この4局面においてどのような戦術を実行し、勝ちに近づけたかをそれが分かるシーンと共にご紹介したいと思います。

 

ボールを保持しての攻撃

・ハマった時の逃げ道

序盤はガンバ大阪がかなり高い位置からプレスに来ていたので、GKの菅野さんまで戻されることも多かったですね。

しかし、今節は2-3-1-4の形でしっかりと逃げ道を作ることが出来ていました。

図のように、青木か駒井のどちらかが下りて受けるルートと田中が中央に絞り気味の位置からサイドの高い位置に張って、高さで競り勝つという2つのルートを用意できていました。

田中が相手37番の後ろを取れるような高い位置を内側からのポジションチェンジで取ることと、駒井と青木が状況によって下りる方と残る方を変えていたのが効いていましたね。

これがいつものような4-1-4-1の形だと荒野がCBの位置に入り、福森と田中がサイドの低い位置に張っているので、相手の2トップとSHで簡単にハメられてしまいます。

さらに駒井がアンカー、青木がトップ下の位置というのを決めた状態でのボール回しになるので相手ボランチも捕まえやすくなります。

・実際チャンスになったシーン

20分のシーンでは18番が菅野さんまでプレスをかけたことに連動して48番が岡村に、10番が福森まで出て荒野に23番がプレスをかけるようにスライドしてきました。

ここで先ほどお伝えした、菅野さんから田中へのロングフィードでプレスをキレイに回避しました。

そこからワンタッチでシャビエルを走らせてゴール!かと思いましたが、惜しくもオフサイドでしたね。

かなり前に出て来ていたガンバ大阪の裏を上手くついた攻撃となりました。

このように、相手がハイプレスでハメてくるような状況を利用して、一つ飛ばしのパスで一気にチャンスを作れるのがこの2-3-1-4の形です。

実際にシャビエルが裏を取ったシーンを見てみると5対4で数的有利の形になっています。

守る側のガンバ大阪としては、疑似カウンターを食らっているような状況ですね。

いつもの4-1-4-1の場合、荒野に23番が出ていく必要が無いので17番が青木をしっかり潰せていた状況ですし、少なくとも数的有利にはならなかったと思います。

・完璧な裏抜け

30分に青木がキレイに抜け出したシーンがありました。

これも実は2-3-1-4でビルドアップしたことによるチャンスです。

このシーンでは駒井が下りて来て青木が残ったことによって、相手ボランチが荒野を一瞬フリーにしました。

そこへ菅野さんから縦パスが入り、急いで潰しに来た17番を見事にいなした荒野がシャビエルを使って前を向くことが出来ました。

そこからは実際に見てほしいですね。

素晴らしいワンタッチスルーパスが裏に抜けた青木に通りました。

この時注目して欲しいのは、全体の動きの連動です。

まずは、2-3-1-4の“1”のポジションを青木からシャビエルに瞬時にチェンジしましたね。

シャビエルが荒野のパスを受けに下がった瞬間に青木はもう裏へ走り出しています。

そして、その動きに合わせて興梠が自分のマークである5番を釣る動きを一瞬見せます。

5番が興梠、3番がシャビエルを潰しに前へ出ていたので、中央のスペースがぽっかり空きましたね。

SBも金子、菅が気になって絞れていませんでした。

このように、全員の立ち位置によって見事に相手を混乱させてプロの試合では中々見ないキレイな裏抜けからのチャンスを迎えることが出来ました。

図を見てもらえばわかると思いますが、これも2-3-1-4でのビルドアップというわけです。

後は決めるだけでしたね…

・相手GKが好セーブ連発

ここでは書ききれないほど好き放題攻撃していたコンサドーレでしたが、相手GKが最後の最後で止めてきましたね。

最終的には1点をもぎ取って勝利しましたが、もう少し点が欲しい試合でしたね。

2-3-1-4の形でいつもよりもパスを繋いでゴール前まで行くシーンが多かっただけに、最終的な決定力のところは上げていきたいところです。

 

ボール非保持での守備

・ほとんどピンチ無し

今節は、ほとんどピンチがありませんでした。

というか、コンサドーレがずっとボールを持っていたので相手に攻められるシーンが少なかったですね。

特にガンバ大阪が工夫した攻撃をしてくることもなく、18番頼りのロングボールに気を付けておけばいいという感じでした。

 

ボールを奪った瞬間

・4番の裏を金子

再三お伝えしている通り、ほとんど攻められるシーンが無かったので中々ボールを奪った瞬間の局面というのもありませんでしたね。

そんな中でも、相手SBの4番がかなり高い位置を取ってきますので何回かその裏を金子が突くというシーンがありました。

 

ボールを失った瞬間

・相変わらずの切り替え

とにかく攻撃面で素晴らしかった今節でしたが、切り替えの守備も相変わらず速くて強かったですね。

さすがのホームでした。

・宮澤投入でさらに強度アップ

73分に宮澤が投入されてからはセカンドボールの回収とカウンタープレスがレベルアップしましたね。

これによって2次攻撃、3次攻撃に繋げることが出来ていました。

 

得点シーンについて

戦略と戦術を整理したところで、得点シーンの解説をしていこうと思います。

このゴールは「駒井ってすんごい選手なんだぜ!」ってみんなに自慢したくなるようなゴールでしたね。

ここまでさんざん2-3-1-4がすごいって話をしてきましたが、このゴールシーンは駒井がすごかったです。

なんなら、このシーンは2-3-1-4が一時的に崩れていましたし(笑)

DFラインの4枚と下りてきた青木の5枚でプレスがハマりそうになった所をどうにか剥がしたところからでした。

図のように、形は崩れていますが、荒野が大外に張っていたら菅は内側を取るなどしっかり臨機応変に対応できていますね。

それぞれが自分のポジションじゃなくても、しっかり立ち位置を取れていたので菅へ縦パスを入れることが出来、駒井がスピードに乗った状態でドリブルすることが出来ました。

そこからはぜひ見てみて下さい!

金子に展開してからしっかりと相手DFの死角を取って、完璧なヘディングシュート!

良いゴールでしたね。

 

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私見

もちょ的、今試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)

ここで、もちょの独断と偏見で選んだ今試合のMOMを発表したいと思います!

今試合のMOMは…

駒井 善成選手です!

何よりもゴールシーンがすご過ぎました!

それに加えて、2-3-1-4の“1”と“3”の行き来をやれるのはかなり頭の良い選手だと思うので、すんなり(?)こなしていたのが素晴らしかった!

すごい!

 

その他にも良い選手が

今節では、青木選手ですね。

駒井選手と同じく2-3-1-4の“1”と“3”の行き来をやれて、あんなキレイな裏抜け見せられると期待しちゃいますね。

 

ちょっとばかし直してほしい選手

今節は全体的に良かった!

ですが、まだ2-3-1-4のポジショニングが完璧な選手とそうでない選手が居たように見えました。

それでも、ここまで圧倒できたのでこれからもっと成熟していったら、とんでもないことになるかもしれません!

期待したいですね!

ここまで、コンサドーレをたっぷり贔屓して書いてきたので、少しだけ直してほしいプレーについて書きました。

褒めてるだけのレビューだと嘘くさくなるので、正直なレビューだよと言うことを証明するためです。

ファンの皆様怒んないでください、すいません。

 

まとめ

以上、北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第18節 ガンバ大阪戦を分析してみた!でした。

この記事のまとめとしては…

〇戦略

  • このビルドアップはまさか2-3-1-4では?

〇戦術

●ボール保持

  • ハマった時の逃げ道
  • 実際チャンスになったシーン
  • 完璧な裏抜け
  • 相手GKが好セーブ連発

●ボール非保持

  • ほとんどピンチ無し

●奪った瞬間

  • 4番の裏を金子

●失った瞬間

  • 相変わらずの切り替え
  • 宮澤投入でさらに強度アップ

〇得点シーン

  • 駒井スゲー!

〇MOM

  • 駒井スゲー!

〇その他の良かった選手

  • 駒井と共に中盤を行き来した青木選手!

〇直してほしい選手

  • ほぼ無し!

ということでした。

大量失点での負けが続いていた前節までから一転、素晴らしいサッカーを見せてくれたコンサドーレ。

2-3-1-4の形でのビルドアップがたまたまではないことを祈りながら次節を楽しみにしています。

アップ遅れてすみませんでした。

この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。

では、また!

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