【北海道コンサドーレ札幌】山口戦で無失点!攻守で見せた進化と修正力|試合レビュー【J2第22節】

こんにちは、もちょです。

今シーズンも、昨シーズン同様に北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます!

今回レビューするのは…

北海道コンサドーレ札幌VS.「レノファ山口(J2第22節)」

今季初の3連勝、そして9試合ぶりの無失点——。

数字だけ見れば順調に見えるかもしれませんが、そこには想像以上に多くの“仕掛け”と“修正”が詰まっていました。

右と左で全く異なる構造を持つ両サイドの攻撃、前線2トップの起点としての働き、そして後半に訪れた危機的状況からの立て直し──。

スコアだけでは語り尽くせない、コンサドーレ札幌の戦術的な成長と試合運びの妙が詰まった一戦を、戦術分析とファン視点の両面から読み解いていきます。

※前節の記事はこちら

 

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試合情報とスコアの振り返り

日時・会場

2025年7月5日(土)@大和ハウスプレミストドーム

試合結果

北海道コンサドーレ札幌 1 – 0 レノファ山口

スタメン

22戦目のスタメンはこちら!

スタメンのポイント

  • 右のユニットは前節同様
  • 左が岡田・原の新ユニット
  • 青木がお休み

 

お互いの基本フォーメーション

コンサドーレ

 

レノファ山口

 

試合の流れ|コンサドーレ札幌 vs 山口の全体像

両サイドからの前進と原の存在感

高嶺は、開いているスペースにに応じて内側・外側を使い分けながらビルドアップの出口に。白井との連携で右サイドはかなりスムーズに前進できていました。

一方で左サイドでは、原が大外を走り、岡田が内側に入って相手のギャップを突く形に。特に原の裏抜けはDFラインを下げさせる効果があり、攻撃に厚みを加えていました。

 

2トップが起点となり、前半に先制

木戸とバカヨコの2トップが下りてきてボールを引き出す動きに、山口のCBは強く付いてこず、バイタルエリアでボールが収まる展開に。

45分にはバカヨコが中間ポジションでフリーになり、しっかりと仕留めてコンサドーレが先制点を挙げました。

 

後半の苦戦と守り切る力

後半から山口がプレスを強化し、中盤3枚がSBを消す動きを徹底。中盤ラインの横スライドが俄然、早くなりましたね。

これによりコンサドーレは繋げず、押し込まれる展開に。

さらに岡田の負傷交代で田中宏武が左SBに入りましたが、そこをプレスの嵌めどころにされ苦戦。

裏抜けでDFラインを下げてくれていた原と白井が下がったことでコンパクトに守備をされ、山口に主導権を握られました。

それでも、交代カードで修正。浦上を右SBに、高嶺を左SBに回し、田中宏武を一列前に。山口の狙いを外しつつ、少しずつ試合を立て直していきました。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

試合を動かした戦術とキーポイント

サイドの使い分けが鍵を握る

右サイド:高嶺と白井が流動的に動き、相手5-3-2の3の脇を突いて前進

左サイド:原が外を走り、岡田が内側を使うことでスペースを効果的に活用

右はスペースが明確に空く構造だった一方、左は相手WBの対応で難しさも。そこを裏抜けで打開する原の存在が光りました。

 

中央の起点として機能した2トップ

木戸とバカヨコが下りて来る動きに相手のCBが強く付いてこれず、かなり起点を作らせてくれました。

カメラで映っていない部分なので推測ですが、原と白井が常に裏を狙う動きをしていて、CBが2トップに付いて行くと、そのスペースに走られてしまうから強くいけなかったんじゃないかなと。

裏抜けって重要なんだなぁ、と実感しました。

 

プレスへの対応と交代の妙

後半は完全に山口の流れ。コンサドーレはビルドアップの出口が消され、左SBに入った田中が狙われる展開に。

しかし、高嶺を左、浦上を右SBに配置し、田中宏武を一列上げることで山口のプレスを躱しにかかりました。

実際、その時間帯から徐々に押し返し、近藤やマリオの個人技で相手ゴールを脅かすシーンを何度か作っていましたよね。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

※この本の紹介記事はこちら。

 

得点シーン

コンサ1点目

サポーターとしての感想

1-0の勝利!これで今季初の3連勝&9試合ぶりのクリーンシートです!

攻撃が整ってきた中で、課題だった守備が試される試合。後半は完全に押し込まれたものの、最後まで粘り強く守り切りました。

特に、高嶺のマルチロールぶりと、原の裏抜けが効いていた前半の攻撃は見応え十分。

後半の守備対応には課題も残りましたが、修正力と勝ち切る力が見えた試合でした。

このまま連勝街道を突き進んでほしいですね!

 

 

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まとめ

内容は決して完璧ではなかったものの、チームとしての“勝ち切る力”と“修正力”が見えたことが、今節最大の収穫です。

 

試合のポイントまとめ

  • 高嶺&白井が相手の中間スペースを突き、右から効果的に前進

  • 原の裏抜けが左の攻撃を牽引。岡田の復帰も構造に貢献

  • 木戸&バカヨコの2トップがポスト役として中央の起点に

  • 後半の押し込まれた時間帯は、交代カードで構造を修正

  • 9試合ぶりの無失点&今季初の3連勝で自信を深める勝利に

 

攻撃面では右の高嶺&白井ユニットが的確にスペースを突き、左は原と岡田のコンビが変化を加えました。2トップが起点となった前半は構造的に優位を作れ、後半は苦しみながらも、守備面の粘りと交代策で乗り切れたことは、シーズンを通しての成長の証です。

今後もこの修正力を維持しつつ、連勝を伸ばせるかに注目です。

 

※前節の記事はこちら。

 

※noteではコンサドーレについて、もう少し踏み込んだ内容を執筆しています

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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