【北海道コンサドーレ札幌】仙台戦は雨中の激闘ドロー|試合レビュー【J2第18節】

こんにちは、もちょです。

今シーズンも、昨シーズン同様に北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます!

今回レビューするのは…

北海道コンサドーレ札幌VS.「ベガルタ仙台(J2第18節)」

J2第18節、北海道コンサドーレ札幌はベガルタ仙台と対戦。雷雨による長時間の中断、滑りやすいピッチ、そして攻めても攻めても崩せない相手の守備。

そんな難しい条件の中で、チームはどう戦い、どんな課題を見せ、どこに希望を残したのか。

この記事では、試合を通して見えたコンサドーレの戦術的意図、仙台の狙い、そして一進一退の攻防の中で何が起きていたのかを、サッカー初心者の方にもわかりやすく解説しています。

前半の支配、後半の修正、そして執念のゴール。スコアだけでは見えない「中身」を知ることで、このドローが意味するものが変わって見えるはずです。

試合を振り返りながら、次に向けてどんな期待ができるのか。今節の一戦を丁寧にレビューしていきます。

※前節の記事はこちら

 

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試合情報とスコアの振り返り

日時・会場

2025年5月31日(土)@キューアンドエースタジアムみやぎ

試合結果

北海道コンサドーレ札幌 1 – 1 ベガルタ仙台

スタメン

18戦目のスタメンはこちら!

大幅にメンバーチェンジ!

スタメンが4人も変更に。

 

お互いの基本フォーメーション

コンサドーレ

 

ベガルタ仙台

 

試合の流れ|コンサドーレ札幌 vs 仙台の全体像

雷雨による長時間の中断と両チームの立ち上がり

この試合は大雨の影響でピッチコンディションが非常に悪く、前半13分には雷雨により約1時間20分の中断が発生しました。再開後もグラウンド状況が難しい中、両チームが慎重に試合へ入りました。

コンサドーレは試合序盤からボールを保持し、仙台が4-4-2のミドルブロックで構える形に対し、木戸と青木が2トップの脇に下りてビルドアップの出口となる動きで展開。

比較的スムーズにボールを前進させることに成功していました。

 

仙台の堅守速攻と先制点の流れ

仙台は左右に揺さぶる攻撃を得意とし、SBが高い位置を取ることで攻撃の枚数を増やし、コンサドーレのSH(近藤と原)が押し込まれる場面が目立ちました。

45分にはその左右の揺さぶりから原が対応しきれず、高嶺のスリップを突いて仙台に先制点を奪われました。

 

最終盤の猛攻と執念の同点弾

試合終盤、コンサドーレは3バックへシフトし、両脇CBも上がって攻撃に加わる前掛かりの布陣に変更。

CKの流れから最後はバカヨコが押し込んで1-1の同点に持ち込みました。

全体として、内容は支配していたものの、最終盤まで仙台の狙い通りに”1点を守り切る展開”にされてしまったのが悔やまれます。

最後の最後に同点弾を押し込めたのは、地力が出たのかなと。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

試合を動かした戦術とキーポイント

ビルドアップの出口をどう作ったか

仙台の4-4-2ミドルブロックに対して、コンサドーレは木戸と青木を2トップ脇に下ろすことで、ビルドアップの出口を確保。

仙台のSHはこの2人を追い切れず、その背後に高嶺や高尾が上がって来ることでマークが曖昧に。

結果として、中央にもサイドにも展開できる優位な構造を作れていました。

 

仙台の両SBの高い位置取りと対応

仙台は両SBがWGのような位置に上がり、8番がCBをサポートする3バックビルドのような構成をとっていました。

これにより、コンサドーレの4バックに対し常に数的優位を作られ、大外やマイナス方向のスペースを使われる場面が目立ちました。

 

フィニッシュに至るまでの形の整理と課題

今節も前節に続き、BOX内へ早めにクロスを送る形が目立ちました。

特に左サイドは原が大外を取ることで、高嶺が下がり目のやや内側でボールを受けられ、アーリークロスの質が上がり、形としては整理されてきている印象。

ただし、この形で得点に繋げるには、中央で合わせる選手の決定力が鍵。バカヨコ以外のフィニッシャーの精度向上が必要です。

 

※僕の戦術分析の“土台”となった本です。

 

※この本の紹介記事はこちら。

 

得点シーン

仙台1点目

 

コンサ1点目

 

サポーターとしての感想

1-1のドロー!

ピッチコンディションが悪く、試合中断もありながら、全体として支配していた印象の試合。

仙台の”得意パターン”に持ち込まれてしまったことは悔しいですが、最後の最後で追いつけたことはポジティブに受け止めたいですね。

ビルドアップからフィニッシュまでの流れは徐々に整ってきており、クロスの質や回数も安定してきました。

後は、そこに飛び込む選手の質が問われますね。バカヨコの得点感覚は素晴らしいですが、彼に続く選手の台頭が今後の鍵になりそうです。

その点では、今節のスタメンに中島が名を連ねたのは嬉しいポイントです。

次節は、フィニッシュの精度と守備の連係をさらに整理し、勝ち点3を掴みにいきたいですね。

約2週間の中断期間があるので、コンデション面は問題なし。そして、新戦力の宮にも期待したいです。

個人的に、真っ先に必要な補強ポイントはCBだと考えていたので、まさにうってつけな補強をしてくれたと、嬉しくなっています。

 

 

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まとめ

以上、コンササポのざっくり試合まとめ・感想「第18節・ベガルタ仙台戦」でした。

大雨と長時間の中断という難しい状況の中で、北海道コンサドーレ札幌はボールを支配し続け、試合を主導しました。

しかし、ベガルタ仙台の狙い通りの「一点先取からの守備固め」に持ち込まれ、1-1の引き分けという結果に。

内容面では上回っていただけに、フィニッシュの質と守備の整理が今後の重要な課題として浮き彫りになった試合でした。

 

試合のポイントまとめ

  • 木戸・青木がビルドアップの出口に貢献
    仙台の2トップ脇に下りてパスコースを作ることで、安定した前進が可能に。

  • 高嶺と高尾のSBが高い位置を取り、数的優位を創出
    相手SHにとってマークが難しくなり、コンサドーレに展開の幅が生まれた。

  • 仙台はSBを高く上げ、コンサドーレの4バックに数的優位で対応
    サイドやマイナスのスペースを使った効果的な攻撃を展開。

  • 試合を通してクロスの質は上昇傾向
    高嶺のアーリークロスが効果的に使われる場面が増加。

  • 後半終盤の3バック+総攻撃で執念の同点弾
    バカヨコのゴールは、最後まで諦めなかったチームの姿勢を象徴。

  • 課題は「決定力」と「守備の微調整」
    クロスに合わせるフィニッシャーの精度向上、そしてSHの戻りや守備連携の整理が必要。

 

試合を通して「内容では上回りながら勝ち切れない」というもどかしさがあった一方、土壇場で勝ち点1を拾えたことは大きな収穫です。

次節こそ、支配の先にある「勝利」を掴む戦いを期待したいところです。

 

※前節の記事はこちら。

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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