【北海道コンサドーレ札幌】長崎戦は劇的ドロー!粘り強さ光る|試合レビューとまとめ!【J2第12節】

こんにちは、もちょです。

今シーズンも、昨シーズン同様に北海道コンサドーレ札幌の試合をレビューしていきます!

今回レビューするのは…

北海道コンサドーレ札幌VS.「V・ファーレン長崎(J2第12節)」

劇的な展開に心を揺さぶられた、J2第12節「北海道コンサドーレ札幌 vs V・ファーレン長崎」。

序盤から相手に押し込まれる苦しい展開となりましたが、後半にかけて流れを取り戻し、試合は思わぬ展開へ――。

この記事では、そんな一戦を戦術面・選手起用・流れの変化など多角的に掘り下げて解説します。

どのようにしてコンサドーレはリズムを取り戻したのか?キーマンとなったのは誰か?ファンとして見逃せないシーンを振り返りながら、今後への展望も交えてお届けします。

初心者の方にも分かりやすく整理しながら、戦術の面白さとサッカーの奥深さを感じてもらえるレビューです。

今節を観戦した方も、見逃した方も、ぜひ最後までお付き合いください。

※第11節の記事はこちら

 

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試合情報とスコアの振り返り

日時・会場

2025年4月29日(火)@大和ハウスプレミストドーム

試合結果&得点シーン

北海道コンサドーレ札幌 2 – 2 V・ファーレン長崎

 

※得点シーン

(長崎1点目)

 

(長崎2点目)

 

(コンサ1点目)

 

(コンサ2点目)

 

スタメン

12戦目のスタメンはこちら!

大崎復帰。

高嶺の左SBがすっかり定着したもよう。

前節で活躍の荒野が先発です。

 

前半の展開|主導権を握られた時間帯

前線プレスが機能せず長崎の自由を許す

コンサドーレはいつも通り前線から激しいプレスをかけましたが、長崎の中盤の流動的なポジションチェンジに対応できず、プレスが空回り。

38分にはコンビネーションから見事な崩しで先制点を許します。

 

ポジションチェンジに対応しきれず守備が後手に

長崎は6番を下げて3バック化することで数的優位を作り、コンサドーレのプレスラインを見事に崩しました。特に左SBの17番が度々フリーになり、守備のズレを誘発。

近藤がCBへプレスに行くべきか、サイドに残るべきか迷うシーンが多発。

プレスがハマらないコンサドーレは結果的に、ミドルブロックでの守備を強いられました。

 

後方からのビルドアップと左サイドの前進

コンサドーレは荒野を下げたりSBが残ったりと3枚でのビルドアップを工夫。ボール保持はできましたが、前線でのアイデアに欠け、左サイド以外の攻撃が機能しませんでした。

 

後半の修正と反撃のプロセス

中村と高嶺の連携で生まれた左サイドの活路

54分に中村を投入し、左サイドの攻撃が活性化。高嶺が中間ポジションでリンク役となり、流れるようなパスワークを演出しました。

左サイドの大外を中村が駆け上がることで、前半にはなかったシンプルなクロス攻撃が度々見られるように。

ボランチ高嶺による高精度のロングフィードと、バカヨコの高さを存分に活かす攻撃が出来るようになりました。

 

バカヨコ投入でクロス攻撃が活性化

ハーフタイムで投入されたバカヨコをターゲットに、シンプルなクロスを繰り返す戦術に変更。

そのクロスから、最後はこぼれ球を近藤が押し込んで得点。

先ほども書いたように、中村のサイド攻撃がかなり有効でした。

いきなりシンプルなクロスを入れられるようになったので長崎の対応も後手を踏んでいましたね。

 

近藤と原が決めた反撃のゴール

80分に原を投入し、高嶺がCBに下がったことでロングフィードの質が向上。左右の大外でフリーになる選手たちに適格にボールを届けてくれました。

そこからクロスを上げ、パワープレー気味に攻め立てた結果、運を掴めましたね。

裏にたまたま転がったボールを近藤が冷静に折り返し。原が同点弾を決め、試合を振り出しに戻しました。

しかし、逆転までは時間が足りず。

2-2のドローで試合終了となりました。

 

戦術的分析|流れを変えた布陣と采配

長崎の可変3バックと中盤の流動性

長崎は試合中に3バックへ可変し、アンカーの6番を基点に10番と34番を自由に動かす形で中盤を支配しました。コンサドーレは捕まえきれず、ズレが生まれ続けました。

具体的には

  • 長崎の6番が下りて3枚でボール回し
  • コンサドーレは2トップで抑える(数的不利)
  • 長崎の10番と34番が流動的に動く
  • この2選手のマークが、コンサドーレのボランチ2枚なのか、CBが対応するのか曖昧

このように、長崎のビルドアップに対して前からプレスをかけに行っても、どこかで出口を作られて前進されていたんですね。

 

後半のポジション変更とクロス戦術の転換

中村の投入で左サイドが活性化し、バカヨコを中心としたクロス戦術が明確に機能。これにより攻撃の軸が確立され、長崎の守備を後手に回らせました。

左サイドでシンプルにクロスを入れるという攻撃がほとんどなかった状況から、中村投入で一気にクロスに切り替えることで、長崎の守備を惑わせることが出来ました。

終盤には、高嶺をCBにすることで、攻撃の開始点から正確なロングフィードを送れるようになりました。

これによって、大外でフリーになっている近藤や中村へ一気にボールを届けられるように。

結果的に、同点弾を奪うことに成功しました。

 

右サイド遠い問題

今節のコンサドーレは、長崎があまり前からプレスをかけて来なかったので、DFラインでボールを回す時間が多々ありました。

そんな中で気になったのは、右CBから右サイドラインに立つ選手の距離が遠すぎること。

ボールを回しながら前進したいコンサドーレは、相手の守備ブロックにスペースが出来るように左右に素早くボールを展開することが必要です。

当然、距離が遠いとパスが繋がるまでに時間がかかったり、そもそもパスを繋ぐ難易度が上がったりします。相手の守備スライドも間に合っちゃいます。

家泉が結構速い球で無理やりサイドに付けていたシーンがいくつか思い浮かびますよね?

相手が間に合わないように速いボールを出していたんでしょう。結構ミスが多発していました。

このように、距離が離れすぎていると自分たちのボール回しの難易度が上がるだけでなく、相手の守備も崩せなくなるんです。

これが左サイドだと、高嶺や荒野が上手く調整して、左CBとサイドラインに立つ選手の間に立ち、パスを繋いでくれていました。

今節は左サイドからの攻撃が目についたはず。その要因は「適切な距離を取れていた」からなんです。

 

サポーターとしての感想

2-2でドロー!今季初引き分けですね。

内容的には押し込まれる展開で、引き分けでも十分な成果を得られた試合でした。相変わらず修正はしてくれますし、選手たちも個の力を発揮してくれました。

早めの交代で流れを引き寄せられたのも良かったですね。

最後の得点は少し運が良かったように見えましたが、近藤の冷静な折り返しと、あの場所に原が入って行けたという部分で、良いものが観れましたね。

ゴールデンウィークの連戦でコンディション面が心配ではありますが、一つずつ勝ちを積み上げて行って欲しいですね。

 

 

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まとめ

以上、コンササポのざっくり試合まとめ・感想「第12節・V・ファーレン長崎戦」でした。

コンサドーレにとって、2点ビハインドからの引き分けは「勝ちに等しいドロー」と言える結果でした。

前半は長崎の柔軟なポジショニングと中盤の流動性に苦しみましたが、後半の選手交代と戦術転換で主導権を奪取。

特に中村と高嶺の左サイドでの連携、バカヨコをターゲットにしたクロス戦術への転換、高嶺のロングフィードが効果的に機能しました。

 

試合のポイントまとめ

  • 長崎の3バック可変と中盤の自由な動きに対応できず、2失点
  • 中村投入で左サイドからのクロス攻撃が活性化
  • 高嶺のCB起用でロングフィードの精度が向上し、同点弾を演出
  • 近藤・原の得点で、2点差を追いつく展開に成功
  • 後半の戦術変更と采配が試合の流れを変えた
  • 前半の守備組織、特にポジション間の距離とスライド精度に課題

この試合を通して、コンサドーレの持ち味である「後半の修正力」と「選手の適応力」は明確に示されました。

一方で、守備連動やビルドアップ時のポジショニングには変わらず改善が必要。今後は試合の入りから自分たちのスタイルを出せるかがカギとなりそうです。

 

※第11節の記事はこちら。

 

(こちらのサイトでコンサドーレの全試合結果を確認いただけます)

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