こんにちは、もちょです。
今回は、サッカー視聴歴11年の僕が、北海道コンサドーレ札幌の選手たちの特徴やミシャ式サッカーでの役割などをご紹介していきたいと思います!
第14弾はコンサの新たなDFリーダー岡村 大八選手です!
前回の中村選手編はこちら。
昨シーズンから、約4年ぶりに開幕戦からコンサドーレの試合を見ていますが、中々複雑なサッカーをしていますよね。
試合を観戦する際に、なんだかフォーメーションがコロコロ変わるけど、どうなってんの?とか、選手のポジションがよく変わるし、何が起こってるか分からん!なんていう煩わしさは無いでしょうか?
「選手たちが“どんな特徴”だからミシャ式サッカーでは“こんな役割”を担っているのか」ということを理解することで、そんな煩わしさを解消できるかもしれません。
この記事を読んで、コンサドーレの試合がいつもより分かりやすかった!と感じていただければ幸いです。
岡村 大八選手とは
公式HPより
今季から新たなDFリーダーとして活躍
不動のCBに
真ん中でDFラインを統率する闘将
プロフィール
北海道コンサドーレ札幌の公式サイトに詳しいプロフィールが載っています。
特にQ&Aのコーナーが面白いので、必見です。
特徴
岡村選手の特徴をザックリ言うと…
- 守備力が高い
- 空中戦の準備力
- ビルドアップ時の落ち着き
です!
それでは、詳しくご紹介していきます。
公式HPより
・守備力が高い
特徴と言っても良いのかと思うくらい、当然と言えば当然の特徴ですよね。
昨シーズンの中盤からCBの真ん中でレギュラーを掴み取った守備力の高さは、岡村選手の一番の魅力と言っても良いでしょう。
試合では常に周りの選手に指示を出しながら気迫でDFする、まさに闘将のようなイメージです。
それはその通りなんですが…
守備の技術的な部分も相当高いと思っています。
岡村選手はトップレベルで戦っているDFや相手をするFWと比べても、フィジカルで大きく勝ることは中々ありませんよね?
それでも、相手のエースを完封してしまうことが多いです。
何でなのかというと、守備の技術が高いからですね。
岡村選手は、相手がボールを収める直前に身体を当てることを徹底しています。
もちろん、ファウルにはならないように。
バランスを崩した相手がボールコントロールをミスした瞬間に、ガッと寄せてそのまま奪ってしまいます。
逆にフィジカルが強い選手に対しては、少し間合いを取って対応したりもします。
後は、空中戦にも技術が詰まっているんですが、次の項目で触れるのでここでは割愛させていただきます。
技術をふんだんに使って守備を統率する岡村選手。
技術の話を書きましたが、1対1で何が何でも負けないという気迫あふれるプレーと熱いメンタルも当然持ち合わせているので、まさに闘将ですね。
気迫あふれるプレーの例として、前に出る守備の話を少々。
岡村選手は、自分が空けたスペースを使われると即失点になるようなポジションの選手なので、前に出ていくときは当然ボールを奪いきらなければなりません。
しかし、そう簡単にいかないのもサッカーですよね。
入れ替わられたり、そのままワンタッチで躱されたりと、ボールを奪いきれないシチュエーションは多々あります。
そんな時に岡村選手は、驚異的な粘りを見せます。
入れ替わられても自由にさせない、ワンタッチで他の選手を使われたら状況にもよりますが、すぐさまボールにアタックに行きます。
どうしようもなく不利な場面なら、BOX内でない限りファウルで止めることもしばしば。
絶対に自分が前に出たらそこで相手のプレーは切る!という強い意志を感じます。
そんな岡村選手に直してほしい部分を1つだけ。
攻撃にかなりの人数を割くコンサドーレにとって、カウンターを受けるのは非常に危険です。
しかし、ミシャ監督の理想のサッカーをするには割り切らなければならない部分でもありますよね。
カウンター対応の場面で相手の前線の数とコンサドーレのDFの数が同数、なんてことはよくあります。
それならまだいいんですが…
相手の前線の方が人数が多い、いわゆる数的不利な場面も頻繁にありますよね。
サッカーにおいてDF側が数的不利って…
どう考えても点が決まるやつです。
コンサドーレは得点が多いけど、失点も多いという原因の一つがこれですね。
そこで岡村選手に直してほしいことに戻ります。
DFラインに残ることが多い岡村選手が相手のボールホルダーと1対1になった時に、ここで止めないとやられるという焦りからなのか、一か八かなのかは分かりませんが、不用意に飛び込んで躱されるということがあります。
これが成功するときもありますが、そこまでゴールに近くないところで味方の戻りを待てるという局面でもこのプレーをする時があるので、そこだけ気を付けてほしいですね。
相手のエース級FWを完封することも少なくないですし、名実ともにコンサドーレのDFリーダーとして活躍している岡村選手。
これからもっと成長していって、ゆくゆくは日本代表とか、良いですねぇ。
・空中戦の準備力
先ほども少し触れましたが、岡村選手は空中戦でも技術を発揮しています。
空中戦に強いイメージがある岡村選手ですが、183㎝と現代のサッカー選手、ひいてはCBの中では小さい方ですよね。
それでも、よくヘディングで競り勝っていますし、セットプレーでもチャンスになるシーンが多いです。
それはなぜかというと、空中戦になる前の準備力が高いからです。
準備力?
空中戦の準備力って?ジャンプ力と変換間違ったんか?と思う方もいるかもしれません。
準備力で合ってます(笑)
よく、「予測が素晴らしい選手」なんて聞くことがありませんか?
でも、よく考えたら予測するだけではなんにもプレーに活かせませんよね。
予測は出来ていたけど、頭で考えてただけ。
これでは、宝の持ち腐れです。
予測した上で準備できるから、結果的にその予測は素晴らしいプレーに繋がるんですね。
この準備力が岡村選手は高いです。
空中戦に限らず高いんですが、顕著に表れるのが空中戦なので特徴としました。
まず、岡村選手が空中戦に勝つシーンって大体の場合、相手のFWは満足にジャンプできていないんですよね。
つまり、身長が低い岡村選手が勝てるってわけです。
じゃ、なんで満足にジャンプできないの?という話ですよね?
ここに岡村選手の準備力の高さが表れています。
まず、ボールの落下地点を読むのが非常に早くて正確です。
よっぽど体勢やポジションが悪くない限り、相手のFWよりも先に落下地点に入っています。
そこで、相手のFWも良いポジションで競り合いたいので押し合いになりますが、先にポジションを取っている岡村選手の優位は言うまでもありませんね。
結果、相手FWは岡村選手に邪魔をされながらジャンプするしかなくなるわけです。
さらに、相手を抑えることでジャンプしてもボールに届かない位置まで追いやって、自分がジャンプすることなくボールを回収するなんてことも出来ます。
逆に、相手が先に良いポジションを取った場合、守備力の項目でも書きましたが、ボールが来る直前に身体をぶつけてバランスを崩すということもよくやっています。
結局、空中戦でも技術が高いって話ですね。
CKやFKでよく合わせられるのも、ボールの到達点の読みが良いからだと思います。
・ビルドアップ時の落ち着き
守備の選手なので特徴が守備面のことになりがちですが、攻撃面でもちゃんと特徴があるということも紹介していこうと思います。
まあ、コンサドーレですし…(笑)
中村選手の記事でも書きましたが、岡村選手は「運ぶドリブル」が上手いです。
※「運ぶドリブル」については中村選手の記事で。
相手がプレスに来ない時はこの「運ぶドリブル」で持ち運ぶことで、1人引き付けてくれます。
逆に相手が前線からプレスをかけて来るときは、チョンっと逆側にボールを置いて躱したり、強い縦パスを通したり、前線にロングボールを送ったりと落ち着いたプレーが出来ます。
岡村選手がこれを出来ることで、相手のマークが1つずつズレていってボールの前進がしやすくなりますね。
昨シーズンは無理やりな縦パスをつけようとしたりするシーンも多かったんですが、今シーズンはあまり見られないので、改善された部分だと思います。
ミシャ式での役割
ここでは「サッカーを集約すると、この4つの局面で構成されている」とよく言われる“サッカーの4局面”にフォーカスしてお話していこうと思います。
コンサドーレがミシャ式サッカーを行う上で、この4局面において岡村選手がどのような役割を担っているかをご紹介したいと思います。
・ボールを保持しての攻撃
岡村選手のボール保持時の役割は、最終ラインからのビルドアップ時に安定感をもたらすことですね。
GKの次にフリーでボールを持つ機会が多くなるのが岡村選手なので、すぐボールを失わないように落ち着いてボール回しをすることが必要です。
特徴でもお伝えした通り、岡村選手は落ち着いてビルドアップが出来る選手です。
時に持ち運び、時に横パスをつけます。
すぐボールを失わないように無理やりな縦パスをつける癖も直してきましたしね。
今季のコンサドーレは前線が裏に抜けられそうだったら、そこを一番に狙うということが徹底されています。
岡村選手も例外ではなく、躊躇なくロングボールを送ります。
そのロングボールの質がいまいちなのがたまに瑕です…
あとは、パワープレーをする時に前線に上がってターゲットになるという役割もありますが、あまり機会も多くないですし、特に成功した記憶もないので、今後に期待ですね。
・ボール非保持での守備
当然ですが、この役割が一番重要かつ岡村選手の能力が一番発揮されるところですね。
まずは、DFリーダーとしてDFラインを統率します。
周りに指示を出していたり、手を叩いて鼓舞しているシーンが良く抜かれますよね。
次に、特徴の項目でもお伝えした前に出たら必ず相手のプレーを切ることです。
最終ラインの中央に陣取る岡村選手が簡単に躱されてしまったらあっさり失点してしまいますからね。
岡村選手が最後の砦なわけです。
そして、空中戦に強いのも岡村選手の特徴というお話をしました。
それを活かして相手のロングボールをコンサドーレボールにしてくれますよね。
コンサドーレは、守備時に前から人をつかまえて最終的にロングボールで逃げたボールを回収するというのが主なやり方です。
その際、岡村選手が相手の起点となるFWに競り勝つことでボールを安全に回収することが出来ます。
最後に、相手がしっかり繋いできた場合の守備です。
押し込まれた局面で岡村選手はむやみに自分のマークについていくだけではなく、状況に応じてマークの受け渡しを行います。
めちゃくちゃ指示を出しながら守備しているのは、おそらくこの場面ですね。
マンツーマン守備をするコンサドーレにとってマークの受け渡しはかなり難易度が高そうなので、細かく指示をする必要があるんだと思います。
そして、自分が最終ラインに残って相手のフィニッシュワークを潰します。
ここも、岡村選手の最後の砦っぷりが発揮されますね。
・ボールを奪った瞬間
岡村選手がカウンター時に駆け上がるシーンはあまりありません。
最終ラインで守備をしているから上がってもあまり効果的ではないということももちろんあります。
ボールを奪った瞬間にほぼすべての選手がグッとスピード上げるコンサドーレの中で、岡村選手だけは次の守備のことを考えているんじゃないかなと思います。
カウンターをカウンターで返されたときのリスク管理だったり、ロングボールで一気に裏を狙われた際のポジショニングだったり。
岡村選手が最終ラインに残ってくれているから、みんなが後ろを気にせずに上がって行けるんじゃないかなと。
ポジションや試合の状況によっては一気に上がって行ってヘディングのターゲットになることもありますけど。
そういう時は別の選手が岡村選手のポジションをカバーしていたりするので、試合状況によって臨機応変にってことですね。
・ボールを失った瞬間
奪われた瞬間に求められるのは言うまでもなく、最終ラインにいち早く戻ることです。
ボールを奪われた瞬間、自分が奪いに行くべきタイミングじゃない限りはすぐさま最終ラインで守備の統率をします。
他の選手が自分のポジションを埋めてくれているのであれば、持ち前の粘り強い激しいDFですぐにボールを狩り獲ることも選択肢に挙がります。
つまり、状況に応じてですが守備の要であるポイントに素早くポジショニングしてピンチの芽を摘むってことですね。
さらに、ロングカウンターを仕掛けられた時は数的不利で守らざるを得ない状況になることも少なくありません。
しっかり相手をサイドに追いやって味方の戻りを待つことも必要になってきます。
まとめ
以上、岡村選手の特徴とミシャ式サッカーでの役割をご紹介しました!
今回紹介した特徴や役割を意識して試合を観戦していただければ、興梠選手のプレーをより深く楽しんでいただけると思います。
この記事で、より一層コンサドーレの応援、Jリーグの視聴を楽しんでもらえたら幸いです。
では、また!
コンサドーレの選手の特徴まとめ記事はこちら。
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